2013年09月01日

その日とれた魚で握るMr. Sushi

韓国(釜山)では街の飲食店の入れ替わりが非常に激しい。「あれ、あの店なくなってる」 とか 「あ、こんなところにこんな店ができてる」 などというのは日常茶飯事。

行きつけのミルミョン専門店の近くの 「미스터스시」(Mr. Sushi)も、「なんか工事してるな。何ができるのだろう」 と思ってたら、いつの間にか営業を始めていた。

オープン当初は、ものすごい数の開店祝いの花輪が店先に並んでいた。友人によると、海雲台(ヘウンデ)中洞(チュンドン)に本店がある 「行列ができる店」 なのだそう。海雲台には2号店もあり、この南川(ナムチョン)洞の店は直営店。

花輪の数もすごかったが、客の数もオープン直後から相当なものだった。

これまでの経験上、韓国のお寿司は、日本のお寿司の味を期待して食べるとがっかりすることが多かった。しかし最近は 「ホン寿司」 のように、けっこうおいしい店も増えてきているようなので、この 「Mr. Sushi」 にも一度入ってみることにした。

平日の夜だったが店内はほぼ満席で、ちょうど1つだけ空いていた席に座ることができた。店の間口は狭いが奥行きが広く、突き当たりのカウンターでは職人さんが寿司を握っている。若い女性の職人さんの姿もあった。


お寿司のメニューは 「寿司セット」(8貫とうどんorそば・午前のみ・10,000w)、「本日の寿司」(10貫・11,000w)、「ミスター寿司」(おまかせ12貫・22,000w)、「ヒラメ寿司」・「サーモン寿司」(いずれも10貫・15,000w)などがある。私たちは特選寿司(12貫・14,000w)を注文した。

ほかにもお寿司と刺身、天ぷら、うどんorアルパッがセットになった 「刺身定食」(2人以上・1人20,000w)や丼ものもある。

まず、ミニサラダとお味噌汁、ショウガ、らっきょう、白菜の漬け物風などが運ばれてきた。テーブルに備え付けられている醤油は日本製の刺身醤油。


細長い板に1列に並んだ寿司が登場。南浦洞(ナンポドン)の 「Mr. Choi Sushi」 もそうだったが、こういう盛りつけが流行っているようだ。


ネタの種類の豊富さは日本のお寿司に比べるとちょっと物足りないが、お味はおいしい。ワサビの量が多すぎて泣けてくる店もあるが、この店はワサビも適量だ。・・・と私は思ったが、夫の食べたお寿司にはワサビがけっこうたくさん入っていたそうで、握る人によって(?)違うようだ。



「Mr. Sushi」 は 「一貫性を持って、真心をこめて握る」 というのがポリシーだそうだ。「Mr. Sushiでは、儲けるために安い材料を使ったり、新鮮ではない材料を使ったりしません。その日獲れた新鮮な材料だけを使うことを、Mr. Sushiの名にかけて約束します」 と書いてある。

数年前に比べると、釜山で食べるお寿司もおいしくなった方だと思うが、どの店も同じようなスタイルで個性がないのが少し残念だ。これからに期待したい。


미스터스시(Mr. Sushi)南川直営店
釜山市水営区南川洞7-12
(051) 612-1261
営業時間:平日11:30~14:30・17:00~21:30、週末11:30~15:00・17:00~21:30
テイクアウトOK
  

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2013年07月07日

崔さんのお寿司

釜山にも握り寿司を食べられる店がけっこうある。最近、ますます増えた気がする。

しかし・・・。私たちも釜山で何度か握り寿司を食べてみたが、これまでのところ口に合わずがっかりすることの方が多かった。

口に合わないと感じるのは、ワサビの量が多すぎる・ネタの種類が少ない・シャリが小さいことが主な理由だと思う。特にワサビの量が多すぎるのは、ワサビがあまり得意でない私には致命的。かといって、ワサビ抜きにしてもらえばおいしいと感じるかというと、そうでもなさそうだ。ネタの種類が少なくて、味が単調になりがちなのだ。

しかし、先日、日本での生活歴が長い韓国人の友人から、ここはおいしいわよと教えてもらったのが、南川洞(ナムチョンドン)の日式通りにある 「혼스시」(ホン寿司)。

ここのは非常においしかった。韓国で食べたお寿司の中で、マリンポリスの浜崎さん(現在は日本でご活躍中)が握ったお寿司と並んで、一番おいしいと感じた。これに気を良くして、別の知人からおいしいと聞いていた南浦洞(ナンポドン)は光復路(クァンボンノ)沿いにある 「Mr.Choi Sushi」 にも行ってみた。

「Choi」 は韓国人の姓の1つ 「최(崔=チェ)」 をアルファベット表記したものなので、本来なら 「ミスター チェ スシ」 と読むところだが、この店ではあえてアルファベットそのままに 「ミスター チョイ スシ」 と読ませている。ハングルでも 「초이스시(チョイスシ)」 と書いてある。

現在 「Mr.Choi Sushi」 がある場所に、以前は 「ラーメンさんぱち」 という札幌ラーメンの店があった。けっこう人気だったようだが、いつの間に変わったのだろう。相変わらず飲食業界の入れ替わりは激しい。

入口を入ってすぐのところに寿司を握る調理台があり、ガラスを通して外からも寿司を握っている職人さんの姿が見えている。


この方が店長のチェ・ビョンギュさん(▼)。以前はパラダイスホテルの日本食厨房長を務めていたそうだ。


店内の様子はさんぱちラーメンだったときとほぼ同じ。間口が狭く奥行きのある空間だ。握り寿司のメニューは3種類。「ミスターチェ寿司」(10貫・10,000w)、「光復(クァンボク)寿司」(12貫・13,000w)、「プレミアム寿司」(12貫・20,000w)。

他にも、かぶと煮(10,000w)や天ぷらうどん(5,000w)、そば(5,000w)などのサイドメニューもある。

また今年5月から、毎週土曜日を 「マグロデー」 とし、16時から店頭で40kg級のメバチの解体ショー・試食会を開いている(写真は5月30日付釜山日報より▼)。さばいたメバチは、刺身(20,000w)・寿司(12貫・15,000w)・ピビムパッ(10,000w)・鉄火丼(10,000w)・天丼(10,000w)というメニューで店内で提供しているそうだ。


私たちは、光復寿司を注文した。まず野菜サラダとらっきょう・ショウガなど(▼)。


そしてこちらが光復寿司(▼)。釜山では最近、寿司を盛りつけるのにこういう細長い食器を使うのが流行っているようだ。


12貫のうち、同一のネタが2貫あるのが2種類あったので、ネタの種類は全部で10種類。釜山のお寿司では豊富な方だろう。



ネタによって、ワサビが全く入っていないものもあれば大量に入っているものもあり。理由があってわざとそうしているのだろうか。不思議だ。大量に入っているものは涙を流しながら食べることになる。

お味はまずまず。感激するほどおいしいというわけでもなく、おいしくないというわけでもなく。私的には、最近食べた南川の 「ホン寿司」 と比べると、軍配はホン寿司に上がる。

食後には羊羹のサービス(▼)。


Mr. Choi Sushi(ミスター チョイ スシ)
釜山市中区光復路73-1
(051) 242-0331
  

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2013年06月12日

味もOK 値段もOK!! ホン寿司

先日の夜、韓国人の友人からムンチャ(携帯メール)が届いた。

「さっき、夕食にお寿司を食べてきたんだけど、とってもおいしかったから紹介しようと思って。一緒に行った主人も大満足だって。味もOK、値段もOK!! 是非行ってみてね」。

友人ご夫婦は昔、13年間ほど日本で暮らしていたことがあり、「日本の味」 もよく知っていらっしゃる。その友人がとってもおいしかったと言うのだから期待できそうだと、早速、夫と行ってみた。

南川洞(ナムチョンドン)の 「일식거리」(日式通り)と呼ばれる、日本式の寿司や刺身店が並ぶ通りにあるそうだ。名前は 「혼스시」(ホン寿司)。ちょうど1組の客が食べ終えて出てくるところだった。


店内はカウンター7席とテーブル席が3~4つでそう広くはないが、とても清潔そうだ。先客が1組。私たちが座ったカウンター席からは、白い上っ張り姿の若い男性が寿司を握る様子がよく見えた。

カウンターの向こうには相田みつをさんの詩が書かれたのれんがかかっていた。もしかしたら店のご主人は日本語ができるのかもしれない。


メニューは大きく分けて寿司と刺身の2つ。寿司は 「寿司盛り合わせ(10貫)」(10,000w)と、「特選寿司(12貫)」(13,000w)、店名を冠した 「ホン寿司(12貫)」(22,000w)の3種類。いずれもランチタイム(12~14時)にはミニうどんがつく。刺身は25,000~28,000w。

私たちは 「特選寿司」 を注文した。まずは、野菜サラダとショウガなど(▼)。


特選寿司(▼)。お味噌汁つき。見るからにおいしそうだ。各席には日本製の刺身醤油が用意されている。


友人の言っていた通り、非常においしい。これまでの経験から、韓国の寿司はネタの種類が少ないという印象があったのだが、種類も豊富でネタそのものもおいしい。ただ、韓国の寿司は一般的にシャリのサイズが日本のより一回り小さいが、この店も例外ではなく。それでもネタのおいしさが充分カバーしてくれる。


そして何より、ワサビの量が適量だというのが嬉しかった。韓国の寿司にはことごとくワサビが大量に入っており、毎度、泣きながら食べていた。ワサビが強すぎて寿司を味わう余裕がなかった。しかしこの店の寿司は、ネタによってワサビは全く入っていないか、入っていても適量かやや少なめ。好みに合わせて別添えのワサビで調節できるようになっている。おかげで落ち着いて寿司の味を堪能できた。

これまで韓国で食べたお寿司の中では、(現在は日本でご活躍の)浜崎さんのお寿司と並んで一番おいしいと感じた。頃合を見計らって、ミニうどんが運ばれてくる。小さなカマボコもしっかり飾り切りされていて、店主のこだわりが感じられた。


非常においしくいただいて大満足で店を出た。いい店を教えてもらった。次回は是非、「ホン寿司」 をいただいてみたい。「ホン寿司」 は22,000wだけあって、ネタの種類もさらに豊富で、最後にトロ軍艦も出てくるそうだ。

혼스시(ホン寿司)
南川洞 「日式通り」 内
(051) 621-0898
営業時間:12:00~14:00、17:30~22:00
*テイクアウト可
  

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2010年12月28日

THE SUSHI

大学街にあるお気に入りのパスタ屋 「La lieto」。その向かい側にも 「PASTA FACTORY」 というパスタ屋があった。私も2~3度入ったことがある 「PASTA FACTORY」、ある日閉店してしまった。

店も繁盛していたようなのに何故閉店したのだろうと思っていたら、韓国人の知人によると、もともとそのパスタ屋を経営していた男性が急死され、その後を引き継いで兄弟の方が経営されていたのだそう。供養の意味もあったのだろうか。店も人気で客もたくさん入っていたのだが、引き継いでからある程度経った時点でその兄弟の方は店をたたみ、自分がもともとしていた仕事に戻ったのだそうだ。

その 「PASTA FACTORY」 が閉店した後に、少し前に新たにオープンしたのがフュージョン日本食レストラン。その名も 「THE SUSHI」 だ。

韓国でも何度かお寿司を食べたことがあるが、やはり日本のそれとは随分違うことが多く失敗も何度か・・・。おいしいお寿司を食べたくて店に入るのに、期待と随分違いかえってがっかりして店を出た、ということも少なくない。

やはり外国で食べる日本食というのは日本風にしか過ぎず、日本の味を期待する方が間違っているのだという思いも何度も経験している。しかしラーメンやトンカツなどは、韓国で食べる日本食の中でもハズレが比較的少なく、もしかしたらお寿司も中にはおいしい店があるかも・・・という期待を捨てきれず、この日も(懲りずに??)夫とこの店に入ってみた。



店の内装はパスタ屋だったときとは随分変わっており、飲食店にしては珍しいブルー系の照明が使われている。店内には先生に引率されてきた高校生か大学生のグループ、若いカップル、中年女性2人組などの数組の客がいる。



早速メニューを。カップルセット(30,000w)やファミリーセット(50,000w)、そして平日のみ(14時まで)のランチセット(16,000w)などのセットメニューも。いずれも寿司以外にうどんやチキンサラダなどがついてくるようだ。

夫は寿司盛り合わせ(11,000w)を、私は特選寿司(13,000w)をいただくことにした。まず運ばれてきたのは、鯛(?)のカルパッチョ風。これが予想外においしかった。



ワサビ入りの醤油とらっきょう・きゅうりのピクルス。



そして薄いお味噌汁。お味噌汁は、ざるそばのつけ汁を入れる器に入って出てきた。細かいことだがこういうところで、やはり日本食ではなく 「日本風」 だなと感じてしまう。

やがてお寿司の登場。こちらが寿司盛り合わせ(▼)。白身魚3種、海老、アナゴ、サーモン、そしてロール寿司。



ネタはまずまずおいしい。先日入った回転寿司の店のネタが、いかにも冷凍のものを機械でスライスしました、という残念なものだったことを思えば、想像以上においしい。シャリも日本の寿司に比べるとやはり小ぶりだが、一般的な韓国の寿司のシャリほど極小というほどではない。

しかし、ワサビがききすぎている。あまりにもききすぎている。

以前、近所の寿司屋 「一海(일해)초밥」 でお寿司を食べたときにも、強烈なワサビに食べながら何度も涙した。その寿司屋ではカウンターの向こうに粉ワサビの袋が見えていたのだが、おそらくその韓国製の粉ワサビが辛味の強いものなのだろう。

もともとワサビは嫌いで、できればサビ抜きを食べたい派だ。それでも日本のお寿司屋さんでワサビ入りを食べても、これほど強烈に涙したことはない。韓国人はパンチのきいた唐辛子の辛さに慣れているので、ワサビにも同様の強烈さを求めるのだろうか・・・。

さらに、アナゴやサーモンにまでワサビが入っていて驚いた。あまりにワサビがききすぎてとても味わうどころではなかったので、お行儀が悪いがお箸でワサビを取っていただいたほどだった。

こちらが特選寿司(▼)。寿司盛り合わせとネタの種類は同じで、数が多いだけった。ロール寿司は、キュウリを極細の千切りにしたものを具に巻いており、やや辛めのソースをかけて天かすをトッピングという、まさにフュージョンロールだ。これだけ全部食べるとかなりおなかいっぱいになる。



全体的な感想として、ネタはまずまずおいしいのに強烈なワサビのために落ち着いて食べられなかったのが残念だった。

また韓国では赤身の魚は好まれず、お寿司屋でも出てこない。さらに日本なら貝類や玉子、イクラ、イカ、タコなど多様なネタが楽しめるが、こちらではネタの種類が限られており、1つのネタで3貫も並んでいるものもあり少々飽きてくる。

それにしても最近お寿司屋さんが増えている。この店を出てすぐのところにも、「켄스시(健寿司)」 なるバイキング形式の寿司屋ができていた。”韓国人の口に合うようスタイルを変えて” ではあるが、日本のお寿司も徐々にその地位を確立してきているように見える。

THE SUSHI 경성(慶星)直営店
釜山市南区大淵洞62-21 1階
(051) 611-4043
営業時間:11~22時
  

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2010年11月23日

”日本食通り” にて

家の近所に、日本料理の店(主にお寿司)が立ち並ぶ、通称 ”일식골목(日式通り)” と呼ばれる筋がある。立ち並ぶといってもせいぜい5~6軒だろうか。それでも 「東京」 と漢字で店名を掲げている店もあったりし、日本人ならどんな店かなと少々気にはなる。

夫と釜山での生活を始めて、早くも2年と9ヶ月。最初の頃は、”せっかく韓国に住んでいるのだからわざわざ日本食を食べることもない”、という思いもあったし、”(韓国に限らず)外国で出される日本食は日本人の口に合わない場合もある”、というのもあったし、”韓国の日本食は高い”、というイメージもあったし・・・で、当初は日本食を食べてみようという気にはあまりならなかった。

しかし次第に、ラーメンやとんかつのように、おいしい日本の味を楽しめる店もあることも分かってき、最近では日本食の店にも挑戦することが増えてきた。当たり外れはあるにしても、一概に ”韓国の日本食はおいしくない” と決めつけて食べようとしないでいるのは、もったいないと思えてきたのだ。

さて、そんな心境の変化もあり、家からとても近くにある店ながら今まで一度も入ってみようとは思わなかった日本食の店に、先日夫と初めて入ってみた。夜にはお酒も出すし料理の値段もぐぐっと上がるのだろうが、お昼にはランチ特選メニューがあるので気軽に食べられる。

その名も 「一海초밥(寿司)」 という日本食レストラン。看板には浮世絵風の美人画も描かれており、店構えも日本風。



店内はカウンター席・テーブル席の他に、靴を脱いで上がる個室がたくさん並んでいる。日本の寿司職人さんが来ているような上っ張りを着たご主人が、威勢よくいらっしゃいと出迎えてくれる。

ランチ特選メニューの中から、夫は회덮밥(刺身丼)=8,000w、私は초밥(お寿司)=10,000wを注文。てっきりそれぞれお味噌汁や多少の小鉢が一緒に出てくるのだろうと想像していたが、なんのなんの・・・。次々に運ばれてくる料理の数々に2人して仰天した。

まず、大根やピーマンなどを使って豪華に飾り付けられた大皿がドーンと(▼)。牡蠣やタコ、その他貝類などが少しずつ数種類並んでいる。



ランチメニューにこんなものが出てくるとは、と驚いていると、続いてまた寿司桶に盛り付けられた小鉢類が(▼)。うずら卵や白イチジクなどなど。



その他、黒ゴマのお粥やチヂミ(▼)、キムチ、その他各種おかずが後から後から運ばれてきて、それだけでテーブルはいっぱい、おなかもいっぱいになってしまいそうだ。





さて、前菜だけでけっこうおなかがふくれてきた頃、メインのお寿司と刺身丼が運ばれてきた。お寿司は握り寿司10貫にらっきょう・しょうが(▼)。わさび添えの醤油と、チョジャンの両方が用意されている。



お寿司は勿論、ご主人がその場で手際よく握ってくれたもの。



韓国のお寿司はどういうわけだかシャリが小さい。重量で言えば日本のシャリの半分ぐらいしかないのではないだろうか。シャリが小さいので必然的にネタも小さく薄い。・・・ということがほとんどだが、その点で言えばこの店のシャリは日本のものとそう変わらない。

ネタも食べ応えのあるぐらいの大きさ・厚さだし、まずまずおいしい。ただ贅沢を言うならば、ネタに使われる魚介類の種類が少ないというのが残念だ。日本でお寿司の盛り合わせを頼めば必ず出てくるような、マグロ、イカ、玉子、イクラ軍艦巻き、鰻などはない。

これは食文化の違いのためだろう。日本人が好むトロなど赤身の魚は、韓国人はあまり好まないのだそうだ。柔らかいあの食感が苦手らしい。逆に、小骨が残っていて身も固めの ”噛み応えのある” 刺身が好きなようだ。なので、お寿司のネタがどうしても白身魚中心になり、種類が少ないのも仕方がないのだろう。

ちなみにワサビは韓国製の粉ワサビを使っているようだが、これが実に ”効く” ものだった。もともと私はワサビは嫌いで、サビ抜きの方がむしろありがたいのだが、この店のワサビはやや量が多めのようだ。何度も ”鼻にツーンときては涙がにじむ” を繰り返しつついただいた。次回は、サビ抜きでお願いしてみよう。

さて、こちら(▼)は夫の刺身丼。ご飯の上に食べやすい大きさに削ぎ切りにした刺身(白身)、サラダ、コチュジャン、海苔、そしてとびこがトッピングされてある。全体をよく混ぜていただく。



こちらもかなりボリュームがあるそうだ。刺身も1種類ではあるもののけっこうたくさん入っているそうで、なかなかおいしいと。そしてコチュジャンもなかなかきいているとのこと。

こんなに出てくるとは思わず、思いがけずかなりの満腹になった昼食だった。店のご主人はもしかして日本で働いていたことがおありなのかと思ったが、そういうわけではないのだそうだ。それにしても身のこなしや声の出し方など、日本の寿司職人さんと似た雰囲気だった。お寿司の他にも、생태탕(生のスケトウダラのスープ)생대구탕(生のタラのスープ)や焼き魚、刺身定食などもあるそうだ。ご馳走さまでした。

一海(일해)초밥
釜山市水営区南川洞9-16番地
(051) 621-5050, 628-0783
  

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2010年11月09日

韓国かっぱ寿司初体験

2009年10月、蓮山洞にかっぱ寿司の韓国1号店がオープンして、早くも1年が経つ。10%引きや3,000wの割引券をいただいたので一度行ってみようと思いながら、まだその機会を持てずにいたところ、先日ある方から10,000wの割引券をいただいた。これがけっこう大きなきっかけとなり、先日夫と蓮山洞店のかっぱ寿司へ行ってみた。

蓮山洞の1号店に続いて、徳川店の2号店、南浦店の3号店と順調にチェーン店を展開しているかっぱ寿司。一皿1,500wという分かりやすい会計と、特急レーンがあったりケーキやフルーツなども回ってくるなど、子供が喜びそうな要素も持っていることも人気の秘訣かもしれない。

夫も私も日本でもかっぱ寿司には行ったことがなく、はからずも釜山で ”かっぱ寿司デビュー” を果たすことになった。

1階部分は駐車場になっており、店舗は2階部分。入り口付近で1人ずつお手拭きを手渡され、席に案内される。席はテーブルタイプとカウンタータイプがある。早めの時間に行ったのでまだ客はまばらだったが、その後続々と客は入ってきてほぼ満席になった。



店の奥には日本語で書かれた大きなメニューがかかっている。店の雰囲気だけ見ると日本のようだ。





しかし、レーンに乗って回ってくるお寿司の具を見ると、やはり韓国だと感じるものも多かった。

例えば、”オニオン・サムギョプサル”、”トンカツ”(▼)、”エビチーズ” など、日本ではまず見かけない寿司ネタも。また、”マグロのカルパッチョ” などのカルパッチョものや、魚介類のネタをサラダ風にアレンジして具にしているものも、日本より多いような気がした。



レーンで回ってこないものを注文するときは、各席についているタッチパネル(▼)で。



すると、”Kappa Air Line” という、一見新幹線に見える飛行機に注文の品がのせられて、特別レーンで運ばれてくる。飛行機は注文した客のテーブルのところまで来ると自動的に ”着陸” し、音で到着を知らせてくれる。客が皿を取ってタッチパネルの ”OK" ボタンをタッチすると、飛行機はまた戻っていく、という仕組み。



また、セルフコーナーには、注ぎ口にお椀を置いてボタンを押すと自動でお味噌汁が出てくる器械や、その横にはお味噌汁の具用にワカメや天かすが置いてある。ショウガやらっきょうも。

さて肝心のお味は・・・。

一言で言うと、1,500wならこんなもんかな・・・という印象。シャリはやはり韓国式に小さめで機械で握られているものだし、ネタも新鮮さに欠け、厚みが薄いせいか冷凍の塊をスライスしたのかな、というふうに見えるものも。

次々にお寿司が流れてくるレーンを見ていても、”これ食べたい!!” と勢いよく手が伸びるということがない。私の目にはあまりおいしそうに見えず、食指が動かないのだ。

結局2人で15皿食べ、おなかはいっぱいになったのだが、何と言おうか満足感がない。かえって日本のおいしいお寿司を食べたいという思いが、より募るという感じ。やはり海外で食べる日本食に、日本で食べるのと同じ味を期待してはいけないのだと、もう何度も思ったことをまたあらためて感じた。

レジで会計を担当してくれた若い店員さんの名札には、日本語で 「日本語で対応できます」 という表示が。日本人客も来ることを想定して、店員も採用しているのだろう。5,000wにつき1個のスタンプカードも作ってくれたが、さてまた行くことはあるかな・・・。割引券を下さった方には申し訳ないが、これが正直な感想・・・。

かっぱ寿司(갓파스시)蓮山洞店
釜山市蓮堤区蓮山洞590-5
(051) 868-4377
営業時間:11:30~22:30
定休日:なし
  

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2010年07月14日

お誕生日おめでとう!!

今日は夫のお誕生日。何かおいしいものを食べに行こうと向かったのは、冬柏公園にほど近いところにある 「MARINE POLIS(マリンポリス)」 という日本食レストラン。

浜崎さんという福岡ご出身の料理長が握る、日本式のお寿司が人気の店だ。メニューはお寿司以外にも、讃岐うどんや天ぷら、鰻重などもある。この日は平日のお昼だったにもかかわらず、店内はとても賑わっておりほぼ満席。この店の料理が、韓国人にも人気があることがよく分かる。

私たちが注文したのは、平日のお昼限定のランチメニューの中から、料理長特選握り寿司定食(26,000w)。

お客さんが入ってくるたびに非常に通る声で威勢良く挨拶しながら、黙々と手を動かす浜崎さんが握って下さった特選握り(↓)。



おいしそう~~~!!

口の中に入れるととろとろにとろけるトロをはじめ、上質なネタを使ったお寿司はどれも絶品。シャリは日本で食べるお寿司よりやや小さめだが大変おいしく、日本のお寿司の味を堪能させてもらった。

お寿司のほかに、サラダ、茶碗蒸し、お味噌汁。茶碗蒸しはまるで絹ごし豆腐のようにきめ細やかで、のどごしツルリ。小エビや銀杏と一緒に、鶏肉ではなく魚の身が入っていたのが印象的だった。



食後にはゼリーかコーヒーのどちらかを選ぶ。私たちはレモンゼリーを。器も素敵。



本物のレモンを器にした爽やかなゼリーだ。上にトッピングされているのはブドウ。ゼリーの中には豆が入っていた。

店内で食べるメニューの他に、持ち帰り用の寿司折り(握り・助六)もあり、私たちが食べている間だけでもかなりの数の寿司折りの注文が入っていた。店で食べておいしかったので親戚やご近所へもお土産に、ということだろう。

店の入り口を入ってすぐのところにはメニューと一緒に、日本寿司体験のときの写真パネルなどが飾られている。この体験は2年前から毎年行われているそうで、今年2月に行われた時(第3回)には私も通訳のお手伝いとして参加させてもらったのだった。





その時、少しいただいたお寿司の味がとてもおいしくて、いつか食べに来てみたいと思っていたのがこのマリンポリスだったのだ。



大変おいしくいただいて、とてもいいお誕生日のごちそうになった。



マリンポリス
釜山市海雲台区右1洞436ー1 THE # ADELRISビル110号
(051) 744-6374
営業時間:昼(セットメニュー)11:30~14:45、夜(回転寿司)17:00~22:45
定休日:なし
  

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2010年07月05日

『江戸前 旬』 にて

以前から、おいしい日本式のお寿司を食べさせる店だと聞いていた、レストラン 『旬』。以前は中洞あたりにあった店が、広安里ビーチ沿いに移転してきてもうしばらく経つ。

韓国でも握り寿司やちらし寿司、いなり寿司などは食べることはできるのだが、ちょっと日本のものとは違うと感じることが多い中、この店のお寿司はなかなかおいしいという評判を、日本人の友人からも聞いていた。

しかし、営業は夜だけで、値段も最低5万ウォンぐらいはすると聞き、ちょっと敷居が高くて入ってみたことはなかった。それがいつの頃からか、ランチタイムも手ごろな値段で営業するようになったため、先日夫と行ってみた。

私たちが通されたのは、広安里の海がよく見える大きなガラス窓の個室。



店内には、寿司職人さんとおしゃべりしながら食べることのできるカウンター席(▼)もある。



以前、店の外壁に表示されていたランチメニューは15,000w~と書いてあったが、値上げしたようで、ランチ特選Aコースが20,000w、同Bコースが30,000wだった(いずれも付加税10%別途)。私たちはAコースを。

まず運ばれてきたのは野菜サラダと山芋の千切り(右)(▼)。



続いて、牛スジ(左)と、マグロの煮付け(右)。どちらもいいお味だ(▼)。



そして大皿でドーンとお刺身2種(▼)。ヒラメと鯛の湯引き。韓国のお刺身は、身についた小骨を全部取りきらず、小骨も一緒にその食感を含めて楽しむのが普通。つけて食べるのも刺身醤油ではなく、초장(チョジャン)という調味料を加えた酢醤油であり、日本で食べる刺身とは随分趣が違う。

ワサビもあるにはあるが独特な色で日本のそれとは違うことが多いのだが、この店ではワサビも醤油も日本のものだ。刺身も小骨がついていず、日本で食べる刺身と同じ味。大変おいしい。また、「旬」 と焼印の押された卵焼きも、適度な甘さでとてもおいしい。



続いて、箸休めの酢の物。ナマコとエビ、きゅうり(▼)。酢の加減もちょうどよく、おいしい。



料理はまだまだ続く。こちらは揚げ春巻き(▼)。ポン酢をつけていただく。



カレイの煮付け(▼)。日本の味そのもの。優しい味だ。



茶碗蒸し(▼)。大変きめ細かく、上品な舌触り。



二枚貝のお吸い物(▼)。いいダシが出ていておいしい。



そろそろおなかが膨れてきたと思ったら、ドーンと天ぷら盛り合わせが(▼)。



エビ・かぼちゃ・サツマイモ・タマネギ。エビは頭からシッポまで丸ごと揚げてあり、全部いただける。かりっとサクサクの揚げたて天ぷらはどれも美味。塩か天つゆをつけていただく。

そしていよいよ握り寿司の登場(▼)。シャリはやはり韓国式に小ぶりだが、まずまずおいしい。



お味噌汁(▼)。



ここまでは、どの料理も日本の味そのもので、韓国人の口に合うようにアレンジされてはいなかったのだが、最後に出てきたのが 「キムチ巻き」(▼)。日本のかっぱ巻きやしんこ巻きのような細巻きで、キムチが巻かれている。このキムチがけっこう辛い。



食後のデザート・羊羹(▼)。おいしいのだが、もうかなりおなかいっぱいなので、これぐらいの薄切りでちょうどよい。



少しずつたくさんの種類をいただいているうちに、かなり満腹に。小食の人なら食べきれないだろうと思う。どれもこれも日本の味で、とてもおいしく大満足。店のご主人が、日本で8年ほど寿司修行されていたというのもうなずける。



江戸前 旬
釜山市水営区広安2洞201-1 パークホテル2階
(051) 701-1441
定休日:日曜日
  

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2010年02月27日

'10.2.27(土)寿司への熱き想い

つづき

太巻きの次はいよいよ握り寿司体験・・・、というときに主催者側の方から、席が一つ空いているのでよかったらご一緒に体験してみませんか?と声をかけていただき、喜んで参加させてもらうことにした。

ネタを左手の上におき、右手でワサビをチョイチョイとつける。用意された握り寿司用のシャリをネタの上にのせ、手の上でクルリとひっくり返し、まずは右手の親指を使ってネタの上から軽く押さえる。次に右手の人差し指と中指の2本をネタの上において形を整え、さらに右手の親指と人差し指でシャリごとはさみこむようにして同じく形を整えて完成・・・。

なのだそうだが、実際にやってみるとこれがなかなか難しい!

寿司職人さんが客と会話しながら、いとも簡単そうにチョチョイのチョイで握っているように見える所作は、熟練のなせる技なのだという当たり前のことを、あらためて感じさせられた。

それでも何となく、寿司っぽく見えなくもない私の作品。



さて、太巻きも握り寿司も完成したら、お待ちかねの試食タイム。日本の寿司文化を体験してもらうからには、徹底的に体験して欲しいという浜崎料理長のお考えで、あえてテーブルにはお箸は用意されていない。日本式に直接手で召し上がって下さい、ということだ。

それぞれ自分が握った握り寿司を試食している間に、スタッフが太巻きを切り分けてくれる。おいしいお味噌汁も用意してくれていた。





みながほぼ食べ終わった頃、浜崎料理長からのお話。”ただ寿司作りを体験して試食をしておしまい”、ではなく、体験してもらうからには日本の食文化、特に寿司にまつわる話を、参加した韓国の人々に紹介し、日本文化に対する理解を深めてもらいたい、という熱意、そして寿司に対する情熱が感じられるお話だった。



日本では、一般の調理師と寿司調理師は別々の資格になっているほど、寿司という料理の分野は日本の料理の中でも特化したものであること。また寿司の調理師は、休日には美術館に行ったり茶道の稽古をしたりしつつ、美しいものや自然の恵みに対する感性を磨く努力を続けていること。韓国でも寿司が定着しつつあるが、韓国の寿司職人は感性を磨くことよりも、技術を磨くことにより重点を置く傾向があるのではないかと感じる・・・。

この日の寿司作り体験での握り寿司は8かん、スタッフが切り分けた太巻きも8切れ、と末広がりの 「八」 を意識していること。日本では、手で食べることが許される唯一の(おにぎり等を除いて)料理であること・・・。

などなど、日本の寿司についての説明を熱意をもってされていた。

その後参加者から出た、日本にある回転寿司屋は店によって値段が随分違うのは何故か?という質問に対する答えは、日本人である私にも ”ナルホド” だった。

浜崎料理長の答えは一言、”かけている手間が違います”。

ネタに使う魚の種類によって、海から上がってすぐの状態で食べるより、16~18時間、あるいは24時間、また魚によっては3日ほど熟成させてからネタとして使う方がおいしい、というのは寿司業界の中ではもはや常識。だが、それだけ熟成させる(しかも魚によって熟成時間が異なる)には手間もかかる。

この手間を惜しまず一番おいしい状態で食べてもらえるよう心がけている店は、当然寿司の値段もそれ相応に上がる。寿司職人は日夜、どうやったら今以上によりおいしく食べてもらえるかを考えている・・・。

熱く語る浜崎料理長。寿司に対する深い情熱と愛情が感じられるお話だった。

この日は、自分で握ったお寿司をいただいたが(それでもネタがよいので、見た目はぶかっこうでも大変おいしかった)、次回は是非料理長が握ったお寿司をいただきに来てみたいと思った。

MARINE POLIS
釜山市海雲台区佑洞1436-1 アデリスビルディング110
(051) 744-6374
営業時間:昼(セットメニュー)11:30~14:45、夜(回転寿司)17:00~22:45
定休日:なし
  

Posted by dilbelau at 22:24Comments(2)寿司

2010年02月27日

'10.2.27(土)まずは太巻きから

つづき

まずは、太巻きから。浜崎料理長が見本を示しながら各自、海苔を置いた巻きすの上に用意された寿司飯をのせていく。







中には子供連れの家族での参加も。



具をのせる順番も丁寧に指導してくれる。



スタッフが各テーブルを回り、指導の補助。



具を全部のせたら、いよいよ巻く作業。



参加者の中には主婦の姿も見られ、彼女たちはさすがに手馴れている。韓国にも김밥(キムパッ)という海苔巻きがあり、海苔で巻く要領としては同じであるためそれほど難しくはないようだ。日本の太巻きと韓国のキムパッは一見似ているが、キムパッに使われるご飯は寿司飯ではなく普通のご飯。また太さも太巻きより一回り細く巻き終わったあと海苔の表面にごま油を刷毛で塗る点などが、太巻きとは違う。



上手に巻けた太巻き。



続いて、握り寿司。

つづく  

Posted by dilbelau at 19:15Comments(0)寿司

2010年02月27日

'10.2.27(土)寿司作り体験

先日、釜山英語放送(e-FM)の関係者から、「韓国人30人を集めての寿司作り体験会があるんだけど、ちょっと手伝ってもらいたいこともあるし、来てみない?お寿司も食べられると思うし」 という連絡をもらった。最後の ”お寿司も食べられると思う” という一言が決め手になり(?)、参加させてもらうことにした。

会場は海雲台区にある、日本式お寿司の店 「MARINE POLIS」。お昼は寿司のランチセットメニューを、夜は回転寿司を提供している店だそうだ。

主催は 「在釜山日本国総領事館」 と 「釜山韓日文化交流財団」 で、今年で3回目(年に1回)なのだそうだ。これら2つの主催者が、日本の食文化を紹介する機会として寿司体験の参加者(韓国人)を募ったところ、30人の定員になんと97人もの応募があったのだそうだ。

あいにくこの日は台風を思わせるような、激しい暴風雨。特に会場である 「マリンポリス」 が位置する場所は海沿いで、高層ビルが建ち並んでいるところ。ビル風と海からの突風のため傘の骨も折れ曲がってしまい、激しい横殴りの雨が容赦なく身体に打ちつける。

やっとの思いで会場にたどりついたときには、服もカバンも髪も靴の中まで雨でグッショリ・・・。その姿を見た店員さんたちが、雨がひどいですからねと気の毒がってくださるほどだった。

さて、そんな悪天候なので、当日キャンセルがたくさん出るんじゃないかと領事館の方は心配されていたそうだが、なんのなんの、30人に近いほぼ全員の参加となった。

まず全員が手を洗ったあと、あらかじめ準備されたテーブルに4~5人ずつつく。
この日講師を務められるのは、この店の料理長である浜崎壮平さん。その後ろに見えているのは、通訳担当の女性。夫が勤務する大学の卒業生なのだそうだ。

聞けば浜崎さん、もともと14年間福岡で寿司職人として働いていたところ、客として店に来ていた韓国人から韓国で店を出してみないかとスカウトされたのがきっかけで、釜山で働くようになったのだそうだ。その韓国人が現在のマリンポリスの社長さんだとのこと。マリンポリスの料理長として働き始めて、現在2年4ヶ月になるそうだ。



他にもこの店で働く韓国人スタッフが、補助としてお手伝いをしてくれる。



コの字型のカウンターの周りにテーブルが配され、夜の営業時間帯にはこのカウンターに沿って回転レーンが走り、回転寿司スタイルとなる。



各テーブルには万端の準備。太巻き用と握り寿司用の寿司飯が、あらかじめ1人分ずつの量にセットされ、また太巻き用の具も1人分ずつ用意されている。写真手前の大きな塊が太巻き用の寿司飯。ベテランの寿司職人である浜崎さんは、いちいち計らなくても手の感覚でちょうど1本分の太巻き用の寿司飯の量が分かるのだそうだ。

その向こうに小さくまとめられているたくさんの寿司飯が、握り寿司用。握り寿司は一人当たり8かんずつ。それを30人分なので、なんとこの小さな寿司飯を240個も準備してくれたことになる。さぞかし大変だったことだろう。



さて、浜崎料理長の指導のもと、いよいよ寿司作り体験の始まり、始まり~。

つづく  

Posted by dilbelau at 15:07Comments(2)寿司

2010年01月18日

'10.1.18(月)かっぱ寿司 韓国進出!

日本の新聞の折り込み広告のようなチラシが、こちらではアパートの各ドアに貼られていることがしょっちゅうある。さぞかし手間がかかるだろうに、1枚ずつテープでドアごとに張り付けてあるのだ。

飲食店の広告から、新築分譲アパート、子供の英語塾、近所のスーパーなど、チラシの内容もさまざまだ。

先日も外出から戻り、エレベーターを下りて我が家の玄関の方を見ると、ドアに貼られたチラシがヒラヒラと揺れている。さて今日は何のチラシでしょうかと近づくと、日本の 「かっぱ寿司(갓파스시)」 のチラシ。



先日、연산동(蓮山洞)にオープンしたと聞いていた 「かっぱ寿司」。見ると 「韓国1号店」 と書いてある。「釜山1号店」 ではなく 「韓国1号店」 とは。ソウルではなく釜山に1号店を構えたというのは意外だった。

期間限定(1月22日まで)でランチタイム(11:30~15:00)に、もともと全品1,500ウォンのお寿司を1,000ウォンに割り引きしたり、それ以外の時間帯にはこのチラシのクーポンを持参すれば10%割り引きしたりと、いろいろオープンセールをしているようだ。(10%割引券は、下記HPでもプリントアウト可)



1人でも多くの韓国人に、まずは日本の回転寿司の味を知ってもらいたいということだろう。機会があれば行ってみたい。

かっぱ寿司(韓国1号店・蓮山洞店)
釜山市蓮堤区蓮山洞590-5番地
(051) 868-4377
営業時間:11:30~22:30
http://www.kappa-sushi.co.kr/
  

Posted by dilbelau at 21:13Comments(4)寿司

2009年04月22日

'09.4.22(水)もしかしたら…

つづき

韓国式のにぎり寿司は、大きさが日本の一般的なお寿司の半分ぐらいの小粒タイプ。シャリもネタも小さい。何度か食べる機会があったが、日本のにぎり寿司の味を期待して食べるとちょっとがっかりすることが多い。

しかし、日本食レストラン「타쿠미(匠)」 のメニューにあるお寿司の写真は、やけにおいしそうに見える。大きさも、ネタの種類の豊富さも、日本で食べるにぎり寿司とそっくり同じに見える。

さらに。

店内の壁には 「お寿司をおいしく食べる方法」 という文章が表示されてある。



いわく、

1.手で食べてもけっこうです
2.醤油はネタの方につけて食べます
3.寿司を一つ食べたら、ショウガで仕上げ(口直し)します
4.味があっさりしているものから、順に味の濃いものへと食べ進みます

それぞれの見出しの下には、さらに詳しい説明が書かれてある。

なかなか日本式ではないか。

もしかしたら、ここのお寿司はちょっと期待してもいいのかも??
メニューの写真通りの品が出てくるとは限らないが、もしメニューの ”写真に偽りなし” なら、けっこうおいしそうではないか。

一度試してみる価値ある…かも??  

Posted by dilbelau at 22:42Comments(2)寿司