2013年08月28日

絶品!! 豆腐カツレツ

先日、一時帰国中に愛知県西尾市にある 「とうふや豆蔵伝想茶屋店」 で夫とランチ。「おとうふ工房いしかわ」 が経営するレストランの1つで、近くには 「とうふや豆蔵」 というレストラン・カフェもある。

特に 「とうふや豆蔵伝想茶屋店」 は、一時帰国するたびに毎回必ず訪ねる私たちお気に入りの店だ。料理がおいしいだけでなく店の雰囲気もよくて、いつもたくさんの客で賑わっている。この日も1階も2階も満席だったようで、カウンター席に案内された。

久しぶりに来てみたら新メニューもいろいろ登場していた。どれもおいしそうで目移りしてしまうが、私は 「豆蔵風とうふカツレツ御膳」(1050円)を、夫は 「ねばねば豆腐丼」(880円)を注文した。豆蔵風とうふカツレツ御膳(▼)は2013年夏限定メニューだそうだ。


メインのとうふカツレツの他に、ご飯、冷奴、サラダ、お味噌汁、漬物、デザートがつく。

とうふカツレツは、水切りした木綿豆腐にチーズと大葉をはさみ、全体を豚バラ肉で巻いたものを揚げたもの(▼)。これが絶品。サックサクの衣とふわふわの豆腐の食感が対称的で面白い。メニューの説明には木綿豆腐と書いてあるが、絹ごし豆腐のようにきめ細かだ。

また淡白な豆腐にチーズと大葉が味のアクセントになっており、さらに豚肉の甘さが追いかけてくる。そこに特製の和風ソース。非常においしい。


ご飯は何種類かの中から私は鶏飯をチョイス(写真は大盛り)。濃いめのしっかりした味付けは夏場にぴったりだ。


デザートは豆腐プリン(多分)。食感はプリンで、豆乳のようなまろやかなお味。少なめに見えたが容器が意外に深くてボリュームたっぷり。非常においしくて満足度の高いメニューだった。

ねばねば豆腐丼(▼)はお味噌汁と漬物つき。湯呑みに入っているのは黒豆茶で、この店では水の代わりにこれが出てくる。香ばしくておいしいお茶だ。


ご飯の上に寄せ豆腐をのせ、ダシで味付けしたおろし山芋、オクラ、かりかりジャコ、ナメコ、温泉卵をトッピング。こちらも非常にいいお味。食欲の落ちる夏でもさっぱりといただけ、しかもネバネバパワーで元気が出そうなメニューだ。


どちらもとてもおいしくて感激した。「おとうふ工房いしかわ」 は、レストラン経営の他に多彩な豆・豆腐製品も販売している。私たちもこれまでにいろいろな製品をいただいたが、どれもおいしくて栄養満点だ。

製品もレストランのメニューも、日々新しいものを研究・開発しているようだ。今でも充分人気があるが、その人気の上に安住せず、常によりよいものを生み出そうと努力する姿勢には感心する。


とうふや豆蔵 伝想茶屋店
愛知県西尾市錦城町122
(0563) 56-0255
営業時間 :昼11~18時(ランチタイム11~14時)
      夜・土日 17~21時
定休日 : 月曜日
  

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2013年08月27日

らくらく自動審査

先日、1週間ほど日本に帰った。夏の休暇シーズンなので、さぞ金海(キメ)空港も混み合っているかと少し早めに家を出たのだが、意外にもガラガラ。少し前にテレビで見た仁川(インチョン)空港の混雑ぶりとはえらい違いだった。


これまではチェックインの際、預け入れ手荷物がある場合 「手荷物の検査が終わるまで5分ほどこの近くにいてください」 と指示され、チェックインカウンター付近で待機しなければならなかった。もし手荷物の再検査が必要であればその場で呼び出しが入る仕組みなので、自分の名前が呼ばれないかどうか聞き耳を立てながら。

しかしこの日は 「後ろの画面で、ご自身の手荷物が流れていくのが確認できるまでお待ちください」 と言われた。後ろの画面というのがこちら(▼)。チェックインカウンター前フロアの柱に取り付けられている。


画面を見ているとほどなく、ベルトコンベアで流れていく自分たちの荷物が確認できた。手荷物の検査を無事通過したということなので、もうその場から立ち去ってもよい。これまでのように 「そろそろ5分経ったかな」 と時計を見つつ、耳でもアナウンスに注意しつつ待つ必要がなく、画面で一目瞭然なので便利だ。

さて、この日は 「自動出入国審査」 のための登録もしてみようと思っていた。専用の自動出入国審査台を使えば、出入国審査台前の長い列に並ばなくてもラクラク審査が終了するというこの制度は、金海空港でも2011年から導入されていた。利用には事前登録が必要で、登録しようしようと思いつつ、これまでしそびれていた。

事前に調べた情報では、チェックインカウンター横にある出入国管理事務所で登録できるとのことだったが、現在は、保安検査を終えて出国審査台へ進むまでの空間にある登録センターで登録するようになっていた。

私たちが登録センターを訪ねたときドアは閉まっていて、いかにも誰もいない様子。近くにいた職員に聞くと11:30~12:30は昼休みなのだそう。私たちの飛行機は12:30から搭乗開始だったので、今日はダメかとあきらめかけたら 「12:30よりもっと早く(担当者が)帰ってくると思うから、まず出国審査しておいて、また後で戻ってきてごらん。自分はここにずっと座ってるから(登録のため)また中に入れてあげるよ」 と、その職員が言ってくれた。

その人の言った通り、12時頃には担当職員が昼食を食べ終えて戻ってきた。早速、中に入れてもらって登録。パスポートを提示し、両手人差指の指紋と顔写真を登録したら終わり。パスポートに 「自動出入国審査登録確認」 というステッカーを張ってくれた。期限は5年(パスポートの有効期限が5年未満の場合はパスポートの有効期限)。期限を過ぎたらまた登録し直す。

登録の手続きはこれだけ。「3分で終わる」 と聞いていたが、本当にそれくらいしかかからなかった。

ただ、登録できるビザの資格が決まっていて、それ以外の人は登録できない。登録可能なビザは 「駐在(D-7)・企業投資(D-8)・貿易経営(D-9)・教授(E-1)・研究(E-3)・技術指導(E-4)・専門職業(E-5)の資格所持者とそれらの同伴(F-3)」、「永住(F-5)・結婚移民(F-6)の資格所持者とその配偶者および17歳以上の子で居住(F-2)の資格所持者」、「企業投資(D-8)から居住(F-2)に変更した外国人」 だそう。

ちなみに、約1週間後に日本から釜山に戻ってきたとき、早速、自動出入国審査を利用してみたが、非常に便利だった。まずゲート横の画面でパスポートのページを読み取らせると1つ目のゲートが開くので、ゲートの中へ進む。次に指紋を読み取らせると2つ目のゲートが開く。これで完了。1分もかからない。指紋は、登録時は両手の人差し指を登録したが、審査台では左右どちらかの指紋を認識させるだけでよい。

パスポートに押されるスタンプも省略されるため、特に頻繁に出入国する人にとっては、いっぱいになったページを増やす手続きをする煩わしさもない。

さて、飛行機はけっこうたくさんの客を乗せ、定刻に出発。離陸して間もなく、我が家のある広安里(クァンアルリ)エリアが見えていた。写真中央の海上の橋は広安大橋、その右手の弓状の部分が広安里ビーチ。ビーチ脇には我が家のアパートも見えている。ニョキニョキと超高層アパートがそびえたつマリンシティや、二妓台(イギデ)、五六島(オリュット)なども見えていた。


日本には予定より20分ほど早く到着。話には聞いていたが、ものすごい暑さだ。溶けてしまいそうなほどの熱気。韓国でも蔚山(ウルサン)では40度を超えるなど地域によってはかなりの猛暑となっているが、比較的涼しい釜山からやってきたので、余計に暑さが身にしみた。  

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2012年12月25日

水先案内人 5

つづき

日が沈んだ後の海をぼんやり眺めていると、小型船がニューかめりあ号に向かって進んできているのに気がついた。こちらに向かってまっすぐ進んでくる。何だろうと思って見ていると、船体には 「PILOT」 という文字が見え、船の中ほどには赤と白の旗が、船尾には太極旗が立てられていた。



やがてその船の船体とニューかめりあ号の船体が接し、誰かがニューかめりあ号に乗り移ってきたのが見えた。その後、「PILOT」 と書かれた船はニューかめりあ号から離れていった。



後で調べてみたらこの船は 「パイロット艇」 で、乗り込んできた人は 「パイロット」(水先人/ 水先案内人)だったようだ。パイロットとは 「多数の船舶が行き交う港や海峡、内海において、それらの環境に精通することが困難な外航船や内航船の船長を補助し、船舶を安全かつ効率的に導く専門家」 だそう。この場合は、船舶を安全に着岸させるよう、船長を補助する業務を行っていたということだろう。

「水先案内人」 という言葉は聞いたことはあっても、実際に職業としての水先案内人の存在を目の前で確認したのは初めて。あれが水先案内人なのかとちょっと感動した。水先案内人になるには相当な時間と経験が必要だそうで、2011年には日本初の女性水先案内人が誕生したそうだ。

さて、そろそろ下船時間も近づいてきたので部屋に戻ってみると、先ほど 「行きの船でも同じでしたね」 と声をかけてくれたおばさんが布団で横になっていた。目で挨拶を交わしたが、先ほどの明るい表情はなく元気もない。近寄ると 「船酔いしちゃって」 と言うのが精一杯。

行きよりはマシだったとはいえ、確かに途中、少し揺れていた。

見ると、部屋にいた他の人たちも軒並み横になっていた。中にはペーパーバッグを枕元に置いて、時折起きあがってはペーパーバッグを持って苦しそうにしている人も。皆さん船酔いだ。

行きも同じ部屋だったおばさんに、エントランスフロアまで荷物を下ろすのを手伝いましょうと言うと、「港に近づいて少しマシになったから、自分でも下ろせるような気がするけど・・・。じゃあ、せっかくだから一緒に帰りましょう」 ということになった。

港に近づいて船の揺れもなくなり、気持ち悪さもおさまってきたとのことで、また人なつこい笑顔が戻ってきた。下船し、一緒に地下鉄の駅まで歩きながらいろいろおしゃべり。子育てもひと段落し、ただ家にいるよりは何か習い事でもしようと始めた日本語の勉強が長く続き、こうして通訳案内士の試験を受けるまでになったそうだ。

地下鉄の中で、いろいろおしゃべりしたり連絡先を交換したりしているうちに、私の乗り換え駅が近づいてきた。「パン食べますか?日本はパンがおいしいから、買ってきたんです。どれでも好きなの持って帰ってください」 と、いろいろな種類のパンが入った袋を開けて差し出す。

家で待つご主人や娘さんに食べさせたくて買ってきたパンだろうに、私がいただくのは申し訳なかったが、「こうして知り合ったんだし、私からの気持ちということで」 とおっしゃるので、ありがたく1ついただいた。

通訳案内士の試験結果が出るのは2月ごろだそう。いい結果が出ますように。

同じ船に乗り合わせなければ知り合うこともなかったかもしれない人との出会いも、旅の醍醐味だとあらためて感じた。
  

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2012年12月24日

釜山の夕日 4

つづき

復路は往路よりは乗客数は少し少なかったようだ。しかし、例の ランニングウェア(?)のあとのおばさんを含む 「宮崎マラソン選手団」 や 「大韓ライオンズ」 など、往路でも一緒だった団体も乗船していた。





自分の部屋に荷物を置き、また例の展望ラウンジへ行こうとしていると、部屋の前で韓国人のおばさんが 「アンニョンハセヨ」 とにこやかに声をかけてくれた。私は誰だか気が付かず、ただ挨拶を返して行こうとしたら、「行きも同じでしたね」 と。そう言われてようやく気がついた。日本へは通訳案内士の面接試験を受けに行っていたとのこと。流暢に日本語を話される。

その方もおひとりのようだったが、私は船内で作業したいことがあったので 「ではまた後ほど」 と挨拶して、展望ラウンジへ向かった。



ニューかめりあ号が出港する前に、高速船が出港したり入港したり。フェリーの中から見ると、より小さく見える。

定刻の12:30よりやや早めに船は動き出した。波は2mほどだそうで、往路よりは揺れもマシだった。ただ風が強く危険とのことで、デッキへ出ることは禁止されていた。



しかし、最初はマシだと思っていた揺れも、途中からけっこう強くなってきた。船が通過する場所にもよるのだろう。

やがて日が傾いてきた。17時頃の夕日(▼)。













つづく  

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2012年12月23日

福岡到着 3

つづき

さて、展望ラウンジでくつろいでいたが、22時になると係員が来てラウンジを閉めるので出てくださいとのこと。大部屋は23時消灯だそう。私もそろそろ部屋に戻って休む準備を。

この部屋の定員は11人。部屋の突き当たりには窓があり外の風景が見られる。左右にはマットレスとかけ布団・枕が並べられている。上の棚は荷物置きで、その下には仕切りがある。布団は狭く、隣の人と布団をくっつけるように敷くことになるが、仕切りの部分を頭側にして横になると、顔と顔をつきあわせないで済むようになっている。ただ、マットレスにもかけ布団にも枕にもカバーがなく、衛生管理面では少々気になった。気になる人は、シーツを貸し出してくれるそうだ。



やがてエンジンの振動が大きくなってきたと思ったら、出港していた。窓の外の景色がゆっくり流れていた。定刻の22:30に出港したようだ。

この時間、7人の乗客のうち部屋にいたのは私を含めて2人だけ。残りの人はお風呂か、はたまたラウンジなどで飲食・おしゃべりを楽しんでいるのか。船内の乗客の大部分もまだまだ活動中のようだ。開けはなったドアを通して、時折、笑い声や話し声、拍手、子どもが走り回る音などがにぎやかに聞こえてきていた。

そのうち消灯時間の23時になり、同室の人たちも戻ってきた。それでも部屋の外から聞こえてくる話し声や笑い声がすぐに止むはずもなく、ようやく静かになったのは23:30頃だっただろうか。

街の居酒屋などで飲み食いすると最終的には家まで帰らなければならないが、フェリーだとみんなで楽しく飲んで食べてそのまま眠ればいいのだから、これ以上楽なことはないだろう。まさに 「宴会フェリー」 だ。

静かになってからも、この日は波が比較的高く船がけっこう揺れたため、なかなか寝付けなかった。高速船のような激しい揺れではないし、気分が悪くなるようなこともないのだが、とにかく揺れた。

やがて朝5:30頃に部屋の灯りがついた。福岡港には6:30頃着岸する予定とのことだったが、6時頃にデッキに出てみるともう着岸していた。まだまっくら。天気もあまりよくないようだ。



下船は7:30。多くの人が早めからエントランスフロアに荷物を持って待機していた。

「個人」・「〇〇旅行会社」・「大韓ライオンズ」・「宮崎マラソン選手団」 などと書かれた札が天井から吊り下げられおり、それぞれその下に並ぶようになっている。そのとき気がついたのだが、前夜、お風呂で言葉を交わした水着のあとがくっきり残っていたおばさんは、宮崎マラソンのエリアにいた。あれは水着のあとではなく、ランニングウェアのあとだったのかもしれない。

乗客の大半は団体客・ツアー客だった。下船はまず個人の乗客から。定刻に下船。

高速船に比べて所要時間は長いが、高速船より船の揺れは比較的穏やかで、手足を伸ばして過ごせることや、自由に歩き回れることなどがフェリーのいいところだろう。また団体客や大人数の客は、大部屋でおしゃべりしたり飲んだり食べたりしながら親睦を深める場にもなる。お風呂に浸かれば疲れもとれる。

特に、冬場は波が高いことが多いため、ジェットフォイルだとは言え高速船だとかなり揺れる。時間に余裕があって船旅をする場合は、のんびりとフェリーで移動するのもいいと思った。

つづく  

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2012年12月22日

タオルを頭にのせるのは 2

つづき

船内はあちこちにソファが設置してある。窓の外の景色を眺めながらおしゃべりしたり、飲んだり食べたりと賑やかに過ごしている。







12月初旬だったので、エントランスフロアにはクリスマスの飾りつけが。





レストラン(▼)。メニューはハンバーグや焼肉定食、スパゲティなど日本風のものが多い。けっこう広いが、多くの客はレストランを利用せず、客室(大部屋)やラウンジなどで各自持ち込んだ飲み物やつまみを並べているようだった。



お風呂の前を通りかかると比較的空いているようだったので、早速入浴を済ませた。大きな窓からは外が見え、手足を伸ばしてのんびり湯に浸かることができる。出港前なのでまったく揺れもなく、船内のお風呂だということを忘れてしまいそうになるほどだ。リンスインシャンプーと石鹸は備え付けられている。脱衣室には貴重品用のロッカーもある。

タオルを頭にのせて湯に浸かっていると、後から入ってきた大柄な韓国人のおばさんが、連れのおばさんにやや小声で 「日本人みたいね」 と。私がそちらの方を見ると 「日本人ですか」 と言うので、「そうです。このタオルでしょ」 と答えると 「そうそう。日本で温泉に行ったら、みんなそうやってタオルを頭にのせてたの。それに、日本人は靴を脱いだらこうやって向きを変えて揃えるでしょ。靴をどうやって脱ぐかで、韓国人か日本人かすぐ分かるわ」 と陽気に話してくれた。

後で、50代とおぼしきそのおばさんを脱衣室で見かけると、背中にくっきりと水着のあとが残っていた。12月になってあれだけまだ残っているということは、夏に相当焼けていたのか、または最近海外旅行にでも行ったのだろうか。はたまた仕事?? しかし海女さんなら水着ではないだろうし・・・。ジムのプールで泳ぐおばさんはたくさんいるが、あの年代で水着のあとがくっきりというのは珍しいなと思った。

私が入浴を終えた頃には、船内のあちこちから 「위하여~!!(ウィハヨー)」(乾杯!!)という声が聞かれ、いろいろなにおいが混ざった何とも言えないにおいが漂ってきた。大部屋の中では宴会が始まっているようだった。

コビーやビートル、ドリーム号などの高速船は、少人数の乗客と団体客、どちらが特に多いという感じはしないが、ニューかめりあ号やパンスター、関釜フェリーなどのフェリーは団体客が圧倒的に多い気がする。高速船は運航中、必要時以外は着席を求められるし時間も約3時間と短いため、自由に宴会というわけにはいかないが、フェリーなら時間もたっぷりあるし手足をのばしてくつろげるので、思う存分にぎやかに楽しめる。酔っ払ったらそのまま横になればよい。フェリーは、船旅そのものも旅の楽しみの1つなのだろう。

また自販機コーナーには、ビールやスナック類も並んでいるので、宴会途中、足りなくなればいくらでも補充することができる。

この日は昼前から降り始めた雨がすぐに雪に変わり、釜山では珍しく雪がしばらく降っていた。釜山では初雪だ。金海(キメ)空港でも欠航便が出たそうだ。そういえばこの日(12月7日)は24節季の 「大雪」 だった。雪は夕方にはやんでいたが、夜9時30頃、一時的にざっと一雨降ったようだった。

つづく  

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2012年12月21日

ニューかめりあ 1

先日、初めて 「ニューかめりあ号」 を利用して福岡へ行った。釜山港を出港するのは22:30だが、乗船手続きは18:00~18:30に済ませるように指示される。出港の4時間も前に何故??と思ったが、そういう決まりらしいので仕方がない。

18:15頃に港に到着すると、1階ロビーにはかなりの数の人がいた。大きな段ボール箱の荷物をいくつも持っている人や、2リットルくらいはありそうなビールのボトルを何本も持っている人、登山スタイルの人などさまざま。ほとんどが韓国人のようだ。金曜日の夜に出港する便だったので、週末を利用して九州に遊びに行く人も多いのだろう。

出国手続きは19:00~19:40、乗船は19:25から始まった。私の部屋は2等室。11人まで利用できる大部屋だ。値段に応じて、特別室や特等室、1等室、2等室があり、今回は往復59,000w(サーチャージ・港湾利用料別途)のチケットをTMONで購入した。ニューかめりあ号の旅客定員は647人(営業旅客数522人)。

以前利用した大阪行きのパンスタードリーム号は、港から船に乗り込んですぐのところにエスカレーターがあり、重い荷物があっても客室のあるフロアーまで楽に上がることができた。しかしこのニューかめりあ号は階段。中には大きくて重そうなスーツケースを持って階段を上がるのに手こずっている人もいた。

後で知ったのだが、階段の奥にはエレベーターがあった。しかし初めての人にはエレベーターの存在は分かりにくい。階段のところに分かりやすくエレベーターの表示をしておけば親切なのにと思った。

私の部屋には私を含めて乗客は7人。韓国人が4人、日本人が3人だった。

乗船して部屋に荷物を置いたら、船内のレストランで食事をしたり、入浴したり、部屋でおしゃべりしたりと各自思い思いに過ごす。この日は乗船して間もなく 「宮崎マラソン選手団の皆さんはレストランで食事してください」 という放送が韓国語で流れていた。福岡から宮崎まで移動してマラソンに参加するのだろう。後に調べてみると、12月9日に宮崎で開かれた 「青島太平洋マラソン2012」 に参加した人たちのようだ。

私はまず、以前この船を利用したことがある夫のおすすめの4階前方の展望ラウンジに行ってみた。夫が話していた通り船の先頭にあり、窓の外がすぐ船首部分だ。イルミネーションに彩られたロッテ百貨店光復店が見えていた。このラウンジは人の通り道ではないためか、あまり知られていないようで、利用する人はあまりいなかった。静かに過ごすには穴場的な空間だ。





その後も船内を探検。デッキに出ると、影島(ヨンド)の夜景がきれいに見えていた。オレンジ色の光が独特の雰囲気をかもし出している。



遠くに龍頭山(ヨンドゥサン)公園の釜山タワーが見えている(▼)。今年4月に灯台機能がプラスされ、日没から22:40まで光を放っている。韓国の灯台の中では最も背が高く、「観光灯台」 に指定されている。住民の生活を妨害しないよう、南港大橋側の方向だけを照らしているそうだ。





デッキにも椅子があるが、寒かったので利用している人はいなかった。







港にはコンテナがたくさん積まれていた。



つづく  

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2012年09月07日

「With」のパスタ

西尾市にあるパスタ屋さん 「With」 は、平日のランチタイム(11~15時)には行列必至のお店だ。ランチタイムには、パスタかドリアに、値段はそのままでスープとサラダorパンがつくからだ。さらに+150円でドリンク、+280円でデザート(3種類から選択)、+380円でドリンク・デザートのセットにできる。

また、本日の料理にパスタ、サラダ、パンorライス、スープが1つのお皿に盛りつけられた1,150円のワンプレーとランチもある。

この日も席が空くまで15分ほど待ったが、待っている間にメニューを見て先に注文しておくので、席に座るとすぐに料理が運ばれてくる。私はタラコとしめじのパスタ(980円)を、夫はトマトとナスとベーコンのパスタ(980円)を注文。

タラコとしめじのパスタ(▼)。たっぷりのしめじはほどよくこんがりソテーしてあり、適度な塩味がうまさを引き立てる。タラコとパスタのバランスも絶妙で、非常においしい。



トマト・ナス・ベーコンのパスタ(▼)も、夏らしい爽やかなおいしさだ。



スープはおいしいオニオンスープ。パン、サラダも美味(▼)。





厨房には男性シェフが数人立ち働いているのが見えていた。どのパスタも一品一品丁寧に作っているのが感じられ、非常においしくいただいた。

Pasta Cafe With
西尾市永吉3丁目73
(0563) 54-5566
営業時間:11~23時(L.O.22:30)
定休日:木曜日
http://www.pasta-with.com
  

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2012年09月07日

傳の蔵

創業文久元年、豆味噌・白醤油の醸造元 「はと屋」 が、「みそパーク」 内で運営するレストランは2箇所。

そのうちの1つ、味噌料理・自然食ビュッフェの 「」 で食事した数日後、もう1つの 「傅の蔵(でんのくら)」 に行ってみた。昔の蔵を改造した西尾おでん・みそ焼料理のレストランで、この店に入るのはこれで2度目。

前回は確か、「西尾おでん膳」 をいただいたので今回は違うメニューをと、私は 「おばんざいランチ」(880円)を、夫は 「どて煮ランチ」(1,000円)を注文。

他にも、「味噌焼きまぶし膳(豚or鶏)」 や 「味噌漬け豚まぶし膳」、「塩糀漬けまぶし膳(豚or鶏)」 なども人気メニューのようだ。最近日本ではこの 「塩糀」 なるものが流行っているらしい。全メニュー、食後にはコーヒーとデザートがつく。

ディナータイムには、ワインやビールなどのアルコールも出て、しゃれたバーのような空間に変身するようだ。

こちらが 「おばんざいランチ」(▼)。わっぱの中に、たくさんの料理が並ぶ。見た目にも美しく、どんな味だろうとわくわくしてくる。お味噌汁はもちろん 「はと屋」 の豆味噌を使ったもの。ご飯はあっさり薄味の炊き込みご飯。



豆腐・はんぺんの田楽や、ナスのピリ辛煮、鶏肉料理、金山寺味噌など、少しずついろいろな味を楽しめるのが嬉しい。どれもおいしい。



「どて煮ランチ」(▼)。どて煮が味噌味なので、お汁はあっさりとお吸い物。またご飯も炊き込みご飯ではなく、どて煮との相性を考えて白いご飯にしてあった。



味噌屋さんのどて煮。おいしくないはずがない。



食後にはデザートとドリンク(アイスコーヒーかジュース)がつく。この日のデザートはワッフルのブルーベリーソース添え。



どれも大変おいしくいただいた。座席は1階がカウンター席、急な階段を上がった2階にはテーブル席がある。1階のカウンター席からは、シェフがきびきびと調理する様子がよく見える。

入り口のドアも、蔵として使われていた当時のものをそのまま生かして使っている。厚くて重い鉄製の扉だ(▼)。当時は、この扉の外側にもう1枚扉があったようだ。





西尾おでん・みそ焼料理 「傅の蔵(でんのくら)」
愛知県西尾市吾妻町21-1
(080) 3312-8852
営業時間:11:00~14:30(オーダーストップ14:00)
夜営業:予約制18:00~21:30(オーダーストップ21:00)
定休日:火曜日(夜は月・火)
  

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2012年09月06日

お味噌汁と田楽の試食も 4

つづき

この木桶の中で、おいしい味噌になるために発酵が進んでいる。まるで味噌の息づかいが聞こえてくるかのようだった。



見学の一団は 「甲子(きのえね)蔵」 の入り口から入って、中を見学した後 「新甲子蔵」 の出入り口から出てくる(▼)。蔵に立てかけてあるのは、木桶の補修に使われれる杉の木。



仕込んだ味噌を2夏2冬熟成させ役目を終えた木桶は、次に使われるときまで、桶の内部についた味噌を全部取ってしまわず少し味噌が付いた状態にして保管する(▼)。こうすることで、木桶の木が乾燥してしまうのを防ぐのだそう。





以上で見学は終了。出発地点に戻る。



最後に、カクキューの味噌を使ったお味噌汁とこんにゃく田楽の試食(▼)。



お味噌汁は八丁味噌を使ったものと赤出し味噌を使ったもの2種類。八丁味噌は辛口で塩味がきついイメージがあるが、実は塩分は控えめなのだそう。長く(2夏2冬)仕込むため、味噌の色が黒っぽく固くなるのだそうだ。食品添加物は一切使用せず、加熱処理もしていないとのこと。風味があってとてもおいしい。赤出し味噌は、八丁味噌に米味噌を加えて調味した調合味噌。八丁味噌のお味噌汁より若干マイルドな感じでおいしい。

試食場では 「味噌ソフトクリーム」 なるものも販売していたが、食べてみる勇気が出ずパス。以前、同じく愛知県のどこかで特産のジャコを使った 「ジャコソフトクリーム」 というのを見かけたことがあるが、いろいろ考えるものだ。

売店(▼)には、カクキューの製品などがたくさん並んでいる。宅配もその場で受け付けてくれる。



最後に、お土産として八丁味噌のお試しパックもいただいた。味噌は日本人にはとてもなじみのある食材だが、こうして見学させてもらうと味噌についての理解も深まり勉強になる。「カクキュー」 も 「はと屋」 も、これからもずっと伝統の製法を守り続けてほしいと思った。  

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2012年09月06日

『純情きらり』の撮影もここで 3

つづき

1つの木桶には6tの味噌が仕込まれており、重石としてのっている石は桶1つにつき3t。昔は、近くを流れる矢作(やはぎ)川の川原から拾ってきたそうだ(現在は石を拾ってくることは禁止されている)。現在使っている石の中には、江戸時代に拾われてきたものもあるそうだ。



この重石は、地震があっても崩れないほどしっかり積めるようになるまで、職人でも5年はかかると言われる。1944年に発生した東南海地震のときも含めて、これまでに1度も崩れることがなかったそうだ。



木桶はどれも台の上にのせられている。水害に備えてのことだそう。このように仕込まれた味噌は、この状態で2夏2冬熟成して完成するのだそうだ。



どの木桶にも、重石が見事な円錐形に積まれている。



「甲子蔵」 に入ったところのスペースは天井に蛍光灯が取り付けられているが、奥のスペースには裸電球が取り付けられている(▼)。



2006年に放送されたNHKの連続テレビ小説 『純情きらり』 の撮影は、この奥の蔵で行われたそうで、蛍光灯では昭和初期の時代背景にマッチしないからと、撮影のために裸電球につけかえたのだそう。



また木桶のタガも、鋼製(▲)では雰囲気が出ないからと、急遽スポンジで竹製のタガに似せて作ったもの(▼)を鋼のタガにかぶせて使ったのだそう。



写真右が本物の竹製、左がスポンジ製(▲)なのだが、そうと言われなければ見ただけではこれがスポンジでできているとはとても思えない。非常によくできている。

カクキューの蔵も、はと屋の蔵と同じく、土壁と竹の天井が特徴。土壁の高い位置には小窓がある。通気性をよくすることで、麹をまぶした味噌玉をじっくり発酵させるためだそう。



つづく  

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2012年09月05日

6トンの味噌を仕込む桶 2

つづき

こちらは味噌を仕込んでいた木桶。1度に6tもの味噌を仕込むそうで、新しいもので昭和初期から、古いものは天保年間(1830~1844)から使い続けられているそうだ。この木桶は天保10年(1839年)に作られた6尺桶(▼)。



桶の底面には作られた年が刻まれている(▼)。



明治末期の仕込み風景の写真(▼)。場所は現在の史料館前。



味噌と放射能についての話も紹介されていた。

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昭和61年(1986)4月、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故は 「カクキュー」 にも大きな影響を及ぼした。西ヨーロッパ諸国では 「味噌は放射能障害に効果がある」 という説が広まって注文が殺到、それまで月間2 ~3トンだった輸出量が、6~8月の3ヶ月には平均14トンにもなったそう。このことは、ヨーロッパで放射能に対する味噌の効能が知れ渡っていたことの証明のひとつ。

事実、事故後ヨーロッパでは、英国で出版された長崎原爆レポート 「ナガサキ・1945」 という本が売り切れになったと言われている。この本は、秋月辰一郎氏の著作が現地語に翻訳されたもので、それを読んだ人たちが、味噌を買いに走ったといわれています。

秋月氏自身は長崎原爆の被爆者で、聖フランシスコ病院長を務め、原発事故当時は同病院顧問、長崎平和推進協会理事長でした。「玄米飯に塩を付けて握り、濃い味の味噌汁を作り毎日食べる」 という栄養論を述べた。
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史料館の見学が終わると、次は 「甲子蔵(きのえねくら)」 へ移動。敷地内で目にする建物などはどれも歴史を感じさせ、昔にタイムスリップしたような気分になる。





「甲子蔵」 はこの蔵が出来た年が甲子(きのえね)だったことから、その名がついたそうだ。ちなみに甲子園も大正13年の甲子(きのえね)にできたことからその名がついたそう。



「甲子蔵」 の中に足を踏み入れると、身体中が香ばしい味噌の香りで包まれる。巨大な木桶がずらりと並ぶ様子は圧巻だ。







つづく  

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2012年09月05日

八丁味噌「カクキュー」 1

はと屋」 の味噌蔵を見学した後、夫の元同級生の方が 「八丁味噌の味噌蔵もあるけど見に行ってみる?」 と誘ってくださったので、案内していただいた。

向かったのは、岡崎市八帖町にある八丁味噌の老舗メーカー 「カクキュー」 本社。「八丁味噌の郷」 という名の広い敷地内には、本社事務所や蔵、工場、資料館、売店などが並んでいる。

工場見学は9:30~16:00まで、00分と30分の2回(30分コース・無料)行われており、店頭で申し込めば誰でも見学できる。ちょうど私たちが到着した時は間もなく見学が始まるというタイミングだったので、早速申し込んで見学ツアーに参加した。「カクキュー」 の法被を着た女性が、マイクを持って敷地内を案内してくれる。ツアー参加者には外国人の姿もちらほら。

八丁味噌は、徳川家康に代表される三河武士も兵糧として持ち歩いた、固くて色の黒い濃厚な豆味噌。その名は、岡崎城から西へ向かって八丁(約870m)、矢作(やはぎ)川と東海道が交差する八丁村で盛んに作られたことにちなんでいるそう。「カクキュー八丁味噌」 は、今から約360年前の正保2年(1645年)に創業した八丁味噌の老舗だそうだ。

大阪生まれ、大阪育ちの私にとって八丁味噌は、名前はもちろん聞いたことがあるが、普段の食卓で使われることはほとんどなかったので、あまり馴染みのない味噌。「八丁味噌」 という名前にそういう由来があることも知らなかった。

こちらが 「カクキュー」 の本社事務所(▼)。昭和2年、現在の場所に本社が移転したときに建てられた建物で、当時のままあまり手を加えずに使っているのだそう。平成8年に登録文化財に登録されたそうだ。



敷地内には歴史を感じさせる蔵がいくつも建っている。十間蔵(▼)。



史料館の外観(▼)。内部はエアコンがきいており、快適に見学できるようになっている。史料館は明治40年築造の味噌蔵を改造し、内部は松坂屋がデザインして平成3年にオープンしたそうだ。本社事務所の建物同様、平成8年に登録文化財に登録されたそう。



こちらは、国鉄時代の岡崎駅にかけられていた看板(▼)。現在、味噌を作る会社は日本全国に1200社余りあるが、八丁味噌を作っているのはここ 「カクキュー」 と、同じく岡崎市にある 「まるや」 の2社だけなのだそう。



当時の看板や帳簿類などの史料がたくさん展示されている。





当時の味噌の仕込み風景を、人形を使って展示・説明してある。こちらは 「仕込み」(▼)。発酵が進んだ味噌玉を塩と水でこね合わせ、仕込み桶(6尺)へ運んでいるところ。「半切り」 という大きなたらいの中でこね合わせて、出来上がった味噌のもとを6尺へ運ぶと、中にいる人が足袋を履いて踏み込みをする。これら一連の作業を、自らも水を量りながら見守るのが主人で、水と塩の割合は味噌の出来具合を決める最も重要なポイントだそうだ。



味噌玉を2階に運ぶ人(▼)。







つづく  

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2012年09月04日

蔵に菌が住みつく 2

つづき

また、「はと屋」 の1904年築造の味噌蔵は、昔ながらの土壁・竹造り。



蔵にはその蔵独自の菌が住んでいると言われる。土壁や竹造りの天井こそが菌が住みつく場所で、おいしい味噌作りに欠かせない菌にとって最高の環境なのだそうだ。よって、仮に、この蔵にある桶を他の蔵に移したとしたら、この蔵で作る味噌のようなおいしい味噌にはならないと言われているそうだ。





豆味噌は、濃褐色の色合いから赤味噌とも呼ばれ、濃厚な旨味が特徴で独特の風味がある。古来からの伝統製法で作られる 「はと屋」 の豆味噌は、水洗いした大豆を浸水して水分を含ませて蒸した後、味噌玉を作り、糀(こうじ)付けをしてから塩水に仕込み、じっくり時間をかけて熟成して作られる。味噌玉作りには糀を作る工程が一番大事で、室(むろ)に入れた味噌玉に4日間つきっきりで糀付けをするそうだ。水は地下70mからくみ上げる地下水を使っているのだそう。

こうして仕込んだ味噌は2夏2冬熟成させ、約3年かけておいしい豆味噌ができあがるのだそう。手間ひまかけて愛情を注いで、まるで生き物を育てるようにして作られる。おいしいはずだ。

こうして出来上がった豆味噌は、「みそパーク」 内の 「蔵売店」 でも販売している(▼)。





醸造元(株)はと屋・みそパーク
愛知県西尾市吾妻町21-1
問い合わせ:0120-181084(月~金 9~17時)
  

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2012年09月04日

はと屋の味噌蔵見学 1

味噌料理・自然食ビュッフェ 「伝」 でおいしい料理をいただいた後、すぐそばにある味噌蔵を見学させてもらった。敷地内には 「伝」 や、西尾おでん・みそ焼き料理 「傳の蔵」(▼)の他に、味噌蔵や蔵を利用した売店、体験館などが並び 「みそパーク」 として整備されている。



敷地内には味噌・醤油の独特の香りが漂っている。



見学させてもらったのは 「はと屋」 の築100年の味噌蔵。10時・14時には予約制の見学(約40分)もあるが、予約なしでも事務所に声をかければ随時(蔵で作業がない時)見学させてもらえる。



「はと屋」 は、創業文久元年(1861年)、約150年の伝統を持つ豆味噌・白醤油の醸造元。先祖の鳥山家は西尾城の築城(中世16世紀)前後、足利氏に従い関東から移り住み、江戸中期には三河代官を4代にわたって勤めたそうだ。一時期、両替商を営んでいたが、幕末の頃に醸造業を始めたとのこと。

醸造元として大きく発展したのは6代目鳥山形次郎の頃で、明治34年築造の味噌蔵をはじめ、3つの味噌蔵を建てたそうだ。現在も、1904年築造の味噌蔵で、100年使っている杉の木桶で仕込む昔ながらの製法を守り続けているのだそうだ。

ちなみに 「はと屋」 と命名したのは、7代目の伝兵衛(幸一)さんだそう。ハイカラで多趣味な7代目は、昭和2年に当時の作詞作曲の名コンビ 「中山晋平氏と野口雨情氏」 を西尾に招き、「西尾小唄」 を依頼。その時、自社の宣伝歌も依頼し、歌詞の 「鳩さん鳩さん豆が好き、お味噌は豆から 味噌も好き」 というフレーズがもととなったそうだ。つまり 「はと屋」 の名前の由来は、味噌の原料は豆、鳩は豆が好きという豆つながりということだそう。

築100年の蔵の中に1歩足を踏み入れると、芳醇な味噌の香りに包まれる。「伝」 の店先にも展示されていた6尺桶がずらりと並ぶ姿は圧巻だ。



これらの桶は明治時代に作られたものが多く、約100年間使い込んでいるそうだ。桶には、長年の間に熟成に大切な麹菌が住みついて、おいしい味噌を作る大事な条件になっているとのこと。

人間と比べると、桶がいかに大きいかがよく分かる。



1つの桶に仕込む味噌の量は4.5t。お味噌汁にして30万食分なのだそう。桶の上には大きな石を積んで重しにしてあるが、重石の重さだけで約3tにもなるのだそうだ。



こちらがこの蔵で最古の桶(▼)。明治45年という文字が見える。



1つの桶は約100年間使えるそう。桶を作る会社は現在日本には2社しかなく、1つの桶を作るのに300万円ほどかかるのだそうだ。

つづく  

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2012年09月03日

味噌料理・自然食ビュッフェ「伝」

先日、西尾市にある豆味噌・白醤油の老舗 「はと屋」 が経営する味噌料理・自然食ビュッフェ 「伝(でん)」 で、夫の高校時代の元同級生の方と3人で昼食をいただいた。

この店は数年前にも一度来たことがあるのだが、そのときは満席で待ち時間が長かったため断念。隣の 「傳の蔵」 という西尾おでん・みそ焼き料理の店に入ったのだった。昔の蔵を改造したちょっと変わったつくりの店で、料理もおいしかった。

自然食ビュッフェ 「伝」 は12時ごろにはもう満席のことが多いため、オープンの11時前から開店を待って並ぶ人もいるほど人気の店なのだそう。この日も私たちは11時少し前に店に到着、店先で開店を待った。



店の前には巨大な桶が展示されている(▼)。実際に味噌を漬け込んでいた木桶で、高さが6尺(約180cm)あるので6尺桶と呼ばれる。杉の木でできていて、この中に4.5tの味噌を仕込んでいたのだそう。



味噌桶を見学したりおしゃべりしたりしていると、あっという間に開店の時間。料金は前払い制で入店時に支払う。大人1,470円(土日祝は1,575円)で、利用時間は80分制。落ち着いた、雰囲気のいい店内だ。



「とうふや豆蔵」 のビュッフェは豆腐やおからを使った料理がメインだったが、この店は味噌料理やおばんざいを中心とした約50種類の料理が並んでいる。



食材も味付けも調理方法もバラエティに富んでいて、どれもとてもおいしい。中でもこんにゃく田楽や味噌煮などは 「はと屋」 特製の味噌を使ってあり、絶品。大根の皮を使ったきんぴらや、冷やしラーメン、野菜の味噌漬けなどユニークな料理も並ぶ。

デザートも冷やしぜんざい、抹茶のケーキ(西尾市は抹茶の生産量日本一)、ぶどうゼリーやフルーツなど豊富で、ドリンクもいろいろある。少しずついろいろな料理をいただけるので、満足感も高い。

味噌料理・自然食ビュッフェ 「伝」
愛知県西尾市吾妻町21番地1
(0563) 56-7373 / (090) 2614-8108
営業時間:11:00~14:30(オーダーストップ14:00)
休業日:年末年始、お盆、3月の最終日曜
  

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2012年09月02日

ツバメのヒナ

「CoCo壱番屋」 の軒下で見かけたツバメの巣。もうけっこう大きくなっている2羽のヒナが、親鳥の帰りを待っている。巣立ちの日も近そうだ。



時折、親鳥が帰ってきてヒナにエサを与えていた。



それにしても、くちばしだけで上手に巣を作るものだ。『日本の野鳥』(山と渓谷社)、『大都会をいきる野鳥たち』(地人書館)、『野鳥の生活』(築地書館)によると、

巣の材料は泥と枯れ草に唾液を混ぜて椀形に垂直な壁に作られるのが多いが、台、電線のコードの上などにも作ります。最近は道路が舗装され河川もコンクリート護岸が多く泥が集めにくくなってきているので、約半分は去年の巣を補修して再利用しています。雄雌共同で巣作りします。新しい巣を作るには巣材を集め、8日くらいで外装はできあがり、その後産座に羽毛など敷いて完成させます。大きさは外径12.1~15.1㎝、内径6.7~12.2㎝、深さ1.5~3.6㎝位で椀形です。

とのこと。また、ツバメが人家の軒下や玄関に巣を作る理由は、川内博 『四季の野鳥』 によると、

ツバメが人目につきやすい所で営巣するのは、巣や卵や雛を、他の鳥の攻撃やヘビなどから守るためで、人間をガードマン代わりに利用しているためのようです。人がいつもいるところ、人の出入りが多いところでは、巣を奪うスズメや卵や雛を狙うカラスなどが近づかないことから、力の弱いツバメは人間の近くで営巣することによりその非力をカバーしていると考えられます。

ということだそうだ。なるほど。  

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2012年09月02日

冷たいカレー

何年かぶりに 「CoCo壱番屋」 に入ったら、「冷たいカレー」(780円)というのがあったので注文してみた。8月末までの限定販売メニュー。



その名の通り、カレーソースはひんやりと冷たい。鶏肉や海老、トマト、オクラなどの具が、スパイシーなカレーソースとよくマッチしている。ご飯(ジェノバライス)はもちろん冷やしてはいないが、熱々ではなく常温くらい。

暑い夏でもあっさりといただける。「冷めたカレー」 だとおいしくないが、「冷たいカレー」 としておいしく食べられるよう、よく工夫してあると思う。

夫の注文した 「チキンと夏野菜カレー」(780円▼)。同じく8月末までの季節限定メニュー。その名の通り、トマト・オクラ・なす・グリーンアスパラなど、夏野菜がたっぷり入っている。



シーザーサラダ(280円▼)。



ご飯の量やカレーの辛さ、トッピングなど、好みに合わせてメニューを調整できるところが魅力なのだろう。たくさんの客で賑わっていた。  

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2012年09月01日

豆蔵旬菜ごはん

先日、「おとうふ工房いしかわ」 が経営するレストランの1つ 「とうふや豆蔵伝想茶屋店」 で、夫と昼食をいただいた。お気に入りの 「豆蔵旬菜ごはん」(1,050円)を注文。いろいろな品を少しずついただけて、できたての寄せ豆腐とご飯はお代わり自由というのも嬉しい。

ご飯は2種類から選べる。この日は 「ゆかりご飯」 か 「十穀米」 から、夫も私も 「ゆかりご飯」 をチョイス。まず、寄せ豆腐の薬味が運ばれてくる。ミニすり鉢の中には、ごま・クルミ・黒豆粉。



ゴマをすっていると料理が運ばれてきた。



できたての寄せ豆腐には、先ほどの薬味とテーブル備え付けの 「だしたまり」 か 「すだちたまり」 をお好みでかけていただく(▼)。以前はこれら2本と 「いいだしおだし」 というのも置いてあったが、今回は2本だけになっていた。豆腐はふくよかな大豆の香りを堪能できる。おいしい。





とろとろの生湯葉も美味(▼)。



冷製のお吸い物には、そうめんと輪切りのおくら、油揚げが入っている。柚子の香りがきいていてさっぱりとおいしくいただける。夫も私もご飯と寄せ豆腐をお代わり。ご飯のお代わりは、最初に頼んだご飯でなくても構わないので、2膳目は十穀米をいただいた。

デザートは抹茶のババロア(▼)。抹茶といえば、このレストランのある西尾市は抹茶の生産量日本一で知られている。むっちりとした食感と抹茶の香りがおいしい。



窓越しに見える庭の緑が美しい。落ち着いた雰囲気の中、大変おいしくいただいた。



この店も、店舗の一角で 「おとうふ工房いしかわ」 の商品を販売している。また、他のいしかわ系列レストラン共通のスタンプカードサービスもある。

そういえばこのレストランのメニューには韓国風の 「豆乳冷麺」 というのもあった。このレストランだけでなく、日本では最近、韓国料理や韓国料理風のメニューを出す店が増えてきているのだろうか。



とうふや豆蔵 伝想茶屋店
愛知県西尾市錦城町122
(0563) 56-0255
営業時間 :平日11~18時、土日祝21時まで
定休日 : 月曜日
  

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2012年08月31日

とうふや豆蔵

昨夏初めて入って気に入った 「とうふや豆蔵(西尾花ノ木店)」。愛知県高浜市に本社がある 「おとうふ工房いしかわ」 が経営するレストランだ。前回いただいたランチがボリュームたっぷりでおいしかったので、今回もまた夫と来てみたら、いつの間にかバイキングスタイルに変わっていた。大人1人1,380円(90分)で、この店ご自慢の豆腐料理やおからを使った料理などがいただける。

料理は9つのスペースに仕切られているお皿に入れるのだが、料理の種類が半端なく多い。どれもおいしそうで、端から順にお皿に取り分けていると、あっという間に9つのスペースが埋まる。



どれも大変おいしい。主食はパンとご飯があり、こちらは鶏めし(▼)。しっかりした味付けで後を引く美味しさだ。



1皿目を食べ終えて、さらにいただく。先ほど取らなかった料理をお皿に取り分けたが、それでもまだ取りきれない料理がある。珍しい料理としては、一番下左端のサーモンと湯葉のマリネ。相性抜群だ。その1つ上のひじきと枝豆のサラダもあっさりしていて美味。



こちらはアナゴちらし寿司(▼)。



3皿目(▼)。同じくまだ食べていない料理ばかり取り分けて、これで9つのスペース×3皿で27品いただいたことになるが、まだ食べていない料理もある。ものすごい品数だ。



一番上の左端は豆腐の茶わん蒸し(▲)。その名の通り、茶わん蒸しの具として一口大に切った豆腐が入っている。豆腐の明太子のせ焼き(一番下の左端)や、大豆肉を使った酢豚風(一番下中央)など、アイデア料理もたくさんあり、どれもとてもおいしい。

さらに、豆乳チーズフォンデュもいただく(バイキングに含まれている)(▼)。チーズを豆乳でのばしたものを下から固形燃料で加熱し、野菜スティックやパンをつけていただく。一般的なチーズフォンデュより軽い感じで爽やかな味わいだ。とてもおいしい。





そしてデザート(▼)。右から塩味キャラメルプリン(だったかな)、抹茶わらびもち、大学芋。



こちらは 「いしかわ」 の人気商品の1つ 「きらず揚げ」 というおからを使った揚げ菓子(▼)。「きらず」 は 「おから(うの花)」 の古語で、切る必要がないという意味の 「切らず」 が転じて 「きらず」 になり、「おから(きらず)」 を揚げたお菓子なので 「きらず揚げ」 と呼ばれる。「子どもたちに食べさせる硬いお菓子がほしい」 というお母さんの想いがきっかけでできたお菓子だそうだ。



いろいろな風味が売りだされているが、その中から5~6つほどの味のきらず揚げが並んでいた。私の好きなマヨネーズ味と、初めて目にする醤油味をいただいてみた。醤油味も大変香ばしく、とてもおいしかった。

季節のフルーツ(▼)。みつ豆の寒天、白玉団子入り。



黒豆茶(アイス・ホット)や豆乳、ソフトクリームなどもあり実に充実したメニューだ。朝は500円でモーニングサービスもあるそうだ。レストランの反対側のスペースでは、「おとうふ工房いしかわ」 の商品が販売されている。品ぞろえも豊富。

また同じく 「おとうふ工房いしかわ」 が経営する 「とうふや豆蔵(伝想茶屋店)」 も、落ち着いた雰囲気の中、おいしい創作豆腐料理がいただけて、おすすめだ。



とうふや豆蔵(西尾花ノ木店)
西尾市花ノ木町7-5
(0563) 79-5282
営業時間:9:00~18:00
モーニングタイム9:00~10:50
ランチタイム 11:00~15:00(90分制)
ティータイム 15:00~17:00
  

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