2008年06月10日

2008年4月13日(日)闘牛

清道で、有名な闘牛大会があるというので夫と見に行く。釜山駅前の食堂で朝食をとり、9:10発のムグンファ号に乗りこむ。清道へ行く人も多いせいか、社内は混み合っていて立っている乗客もかなり多かった。

高層マンションだらけだった風景が、山や田んぼや洛東江ののどかな風景にかわり、約1時間で清道駅に到着。駅前で飲み物のサービスをしており、割引入場券(4000ウォン)も売っていた。シャトルバスで約20分で、闘牛会場に到着。

すり鉢上になった円形の会場には、すでにたくさんの人がアイスやお菓子を食べながら試合を見学している。スペインの闘牛とは違い、ここの闘牛は2頭の牛どうしで闘い、先に逃げ出した方が負けというルール。中にはお互いに全くやる気にならず、遊び始めてしまって試合にならないというケースもあった。

今日はアメリカからロデオチームも来ていた。何人もが次々にチャレンジするが、あっという間に振り落とされてしまっていて、あまり見ごたえはなかった。
お昼前には、北朝鮮の女性グループがステージで歌や踊りを披露。独特の雰囲気があった。

一旦会場を出て、近くを散歩。清道は柿・桃・牛肉が有名だそうで、ちょうど桃の花が山の緑に美しく映えている。小高い山の上に登ると遠くの山々まで見渡せて気持ちがいい。

会場に戻り屋台で昼食。アジュンマたちが忙しそうに立ち働いている。目を引いたのはパジョンを焼いていたおばさん。生地に浸したネギをフライパンの上に並べ置き、普通はフライ返しで押さえるところを素手で押さえている。熱くないはずはないと思うが、平気な顔でひたすらパジョンを焼きつづけているおばさんは、やはりたくましかった。

午後の牛は、午前のよりも体格も大きく強そう。王者戦のようで、観客もさきほどより更に増えている。お互い角で押し合っているが、勝負はなかなか決まらない。かなりの長丁場でさすがの牛も疲れてきているらしく、胴体がペコペコへこんだりふくらんだり。呼吸の荒さが見て取れる。

角で押し合っている間に頭の部分が傷ついて、出血している牛もいる。やっと勝負が決まると、観客からは大きな拍手喝采。マイクを通して話している解説員も、場内をうまく盛り上げていた。

特産の柿ワインと干し柿を買って帰路につく。帰りのムグンファ号の中で、おいしそうな干し柿を早速一つずつ食べてみる。外側も内側も非常に柔らかく、甘味も充分で私が今までに食べた干し柿の中で一番おいしいと感じた。

帰りは釜田駅で下車。釜田市場をブラブラ歩く。非常に大きい。漢方薬らしいものを売る店の並びを通り過ぎると、生きたカエルやカメを売る店が続く。食べるのかと思ってビックリしたが、後で聞くとそれらも薬として使うのだという。

豚肉や鶏肉をぶつ切りにしてそのまま店頭に豪快に並べている。生の肉を常温で、ラップもかけずに売るというのは、日本ではちょっと考えられないが、ここでは当たり前という雰囲気。衛生上の問題が…などと言おうもんなら、文句あるなら買わなくていい!と弾き飛ばされそうな、すごいパワーがあふれている。

韓国で市場に行くたびに、そこに満ち溢れているすごいエネルギーに圧倒される。「生きている」という感じがヒシヒシと伝わってくる。

夜は初めてファミレスでピザを食べてみる。1枚(2人分)16000ウォン。おいしいピザだったし、日本でもそのぐらいの値段だろうと思うが、韓国料理の安い外食に慣れてしまったので、どうも贅沢したなーという感覚になる。この調子だと、帰国してもしばらくは外食は高いと感じてなかなかできないだろう。
  

Posted by dilbelau at 13:47Comments(0)清道