2011年08月28日

済州島紀行-三姓穴-44

つづき

おいしい朝食をいただいた後、まだもう少し時間に余裕があったので、レンタカーを返す前に 「삼성혈(サムソンヒョル=三姓穴)」 へ行ってみることにした。済州市街地にあり、空港からもすぐ近くにある。

三姓穴は国家指定文化財史跡第134号に指定されており、昔済州島に実在した탐라(タムナ=耽羅)王国の発祥地とされている。耽羅の国を創始した三神人が、最初に現れたとされている聖地だ。

영주(ヨンジュ=瀛州)と呼ばれ、未だ人の住んでいなかった太古の済州に 「高、梁、夫」 の3つの姓を持った3人の神人(高乙那・良乙那・夫乙那)が、漢拏山の北山麓の地の穴(三姓穴)から現れたのが現在の済州の人々の先祖であるという。彼らは狩りをして暮らしていた。

ある日、漢拏山から遠くの海を眺めていた彼らは、日本海の方から流れてくる木の箱を発見した。開けてみると、箱の中には東国の碧浪国から来たという紅帯紫衣の使者と、美しい3人の姫と駒と馬と五穀が入っていた。神人は、彼女らを妻として迎え、年齢順に住処を定めて暮らすようになった。

その後神人の子孫達は、産業と五穀の栽培を始めて集落を作るようになり、約900年後に皆の人望を集めた高氏を王として、初めて「タムナ」という王国が成立したとされている。

三姓穴は街なかの “こんなところにあるのか” というような場所に、唐突に存在する感じ。入り口には赤い鳥居とその前に2体のトルハルバン(▼)。

済州島紀行-三姓穴-44

済州島紀行-三姓穴-44

鳥居横にある券売所で入場券(大人2,500w)を買い、中の門のところで係員に提示する。係員は日本語で敷地内の順路を説明してくれる。

済州島紀行-三姓穴-44

まずは展示館へ(▼)。

済州島紀行-三姓穴-44

三姓穴に関連する遺物や模型が展示されている。

済州島紀行-三姓穴-44

済州島紀行-三姓穴-44

つづく


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