2010年03月25日

'10.3.25(木)韓紙工芸品・おまけ 4

つづき

体験を指導してくれながら、韓紙工芸についていろいろと教えてくださる鄭貞雲さん。それほど昔からされていたわけではないそうだが、韓紙工芸の魅力に ”ハマ” り、それこそ寝る時間を削ってまでも作品作りに取り組んだこともあるそうだ。

それほど韓紙工芸に魅せられた鄭さん。
「こんな韓紙工芸もあるんですよ」 と見せてくださったのが、こちら(↓)。

10.3.25(木)韓紙工芸品・おまけ 4

茶色っぽい、一見皮製のようにも木製のようにも見える筆箱。これも韓紙で作られたものなのだそうだ。

先ほど私が体験した韓紙工芸が 「오색(五色)韓紙」 と呼ばれるのに対し、こちらの茶色っぽいものは 「脱色韓紙」 と呼ばれるのだそうだ。この脱色韓紙、使われる紙はもともと黒一色なのだそうだ。それを台紙に貼ってから、専用の脱色剤(漂白剤)を使って、文字通り ”脱色” するとこのような風合いになるのだそうだ。

表面にシワのように見えているのは、脱色韓紙を貼るときに意図的に作った意匠。味がある。

10.3.25(木)韓紙工芸品・おまけ 4

またこの絵柄、鄭さんがインターネット上で探してきたデザインをプリントアウトし、その上に韓紙を置いてカッターナイフで切り抜いて作った、手作りの絵柄なのだそうだ。

韓国で昔、漢文などを教えていた私塾 「서당(書堂)」 での様子を描いたものなのだそうだ。帽子をかぶり机の前に座っている先生の横に、叱られて泣いている子供が1人。それを他の5人が見て笑っているという場面だそうだ。

(この脱色韓紙を体験教室で教えてほしいという声もあるそうなのだが、いかんせん、漂白剤の匂いがレストランの中に広がってしまうのは問題なので、これは残念ながら不可。)

こんなふうに、こんなのものが作りたいと思えばいくらでも自由に作られるというのも、韓紙工芸の魅力の一つなのだと鄭さんが話してくださる。色・形・デザイン・模様の組み合わせで、アイデア一つで無限に広がる作品の幅。確かに楽しい。自分の手の中からだんだん形になって出来上がっていくその過程も楽しいし、完成した作品を手にしたときの喜びもまたひとしおだ。

「こんなふうに体験するだけじゃなく、定期的に長期間習う教室もあるから、よかったら続けてみてくださいね」 と笑顔の鄭さん。韓紙のことが本当にお好きなのだなと実感した約2時間だった。ただ、こうしてああしてと言われるままに作業するのではなく、いろいろ教えてもらいながらの作業だったので、大変面白かった。ありがとうございました。

そして、作品作りがひと段落したとき、ちょうどいいタイミングでおいしいミルクティーを出してくださった木村さん、ご馳走さまでした。

韓紙工芸体験教室
申し込み:(051)623-2959 / (010) 9655-0839
yukawoong2002@yahoo.co.jp
代金 : トレイ大=25,000ウォン / トレイ小=15,000ウォン
   (いずれもコーティングは別途5,000ウォン)
   (コーティング剤を持ち帰り、自分でする場合は4,000ウォン)


同じカテゴリー(韓国料理・文化体験)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
'10.3.25(木)韓紙工芸品・おまけ 4
    コメント(0)