2012年11月08日
雨に泣かされた花火 1
10月27日（土）に開催する予定だった第8回釜山花火祭りは、悪天候のため28日（日）に1日延期して開かれた。
昨年の花火祭りも、海外チームの花火が打ち上げられた10月22日は、結局は予定通り打ち上げられたものの、朝から雨が降ったりやんだりで関係者の気をもませた。そして韓国のマルチ花火ショー打ち上げの同29日も雨。雨のために “ナイアガラの滝” が途切れ途切れになるなど花火の演出にも支障が出たし、雨の中見る方も大変だったようだ。
そして今年も昨年に続き、雨に泣かされ雨に振り回された花火祭りだった。
そもそも27日は随分前から雨という天気予報が出ていた。だが、前日26日の17時ごろ、当日は雨天でも開催すると主催者側からの発表があった。当日、雨は降ることは降るが、18時頃から気象条件が好転し、20時からの打ち上げに大きな支障はないだろうという予測だった。
しかし27日当日は朝から雨が降ったりやんだりで、午後になって雨脚も風も強まってきた。主催者側は14時に緊急会議を開き、打ち上げ開始時刻を20時から21時に変更すると発表。天気予報を分析した結果、その頃には小雨になっていると見込まれるという理由だった。
ところが15時頃からさらに雨脚が強くなって雷まで鳴り出し、釜山全域に豪雨・風浪注意報が発令された。
結局、主催者側は17時頃になってこの日の開催は無理だと判断、翌28日に延期することに決定・発表した。また船上から花火を打ち上げるためのバージ船も強風のため砂浜側に押し流されてしまい、これを再度固定するのに5時間ほどかかるため、気象状況だけでなく物理的にも開催が難しくなったという事情もあるようだ。
今年で8回目の釜山花火祭りが、気象状況のため延期されるのは、今回が初めてだ。花火に先立って15時から行われる予定だったパレードも、もちろん中止。この日雨の中カッパを着てまでリハーサルを行っていたパレード参加者には、大変気の毒だった。
雨でも時間を1時間遅らせて開催するということだったので、雨の中、ビーチで場所取りしていた人もいたようだが、延期の知らせを聞いて肩を落としながらてビーチを去っていったと新聞で報道されていた。
また、この日ビーチ沿いの飲食店から花火を見ようと予約していた人が翌日への変更やキャンセル・払い戻しを求めたり、ホテルの宿泊予約をキャンセルしたりと大混乱。飲食店側も、大勢の予約客に対応するためわざわざバイトを追加で雇い、あらかじめ食事の用意もしていたところもあり、大きな損害が出た店も少なくないようだ。
とにかく各方面にいろいろな影響が出た。主催者の釜山市と花火祭り組織委員会が、雨の予報にも関わらず打ち上げを強行しようとしていたことで混乱を招いたという指摘も出ている。特に、ビーチ沿いの飲食店の一部は、雨に備えて1日延期した方がいいのではないかと主催者側に事前に提案していた。しかし、主催者側はその提案を受け入れず、雨天でも開催という方針を変えなかった。ところが結局、当日の夕方になって延期するはめになったことから飲食店側の不満も大きかったようだ。
「花火を見に来る人のうち、釜山以外のところ（海外含む）から見に来る人は全体の約30%にあたり、花火祭りの日程を延期すれば遠方から来る人に大きな影響が出る。そうした混乱を避けるためにも、延期せず予定通り開催しようとした主催者の立場も理解できるが、結局悪天候のため延期されて残念だ」 とは、広安里商店繁栄会の関係者の言葉。この日、飲食店の予約をキャンセルし返金を要求したのは全体の30%ほど。天変地異によるキャンセルなので全額返金に応じるよう、繁栄会から各飲食店に呼びかけたそうだ。
一方、釜山地方気象庁によると、27日21時30分基準の釜山地域の平均降雨量は130mm。これは、10月の釜山の1日の降雨量としては、1933年10月6日の最多降雨量178.5㎜に次ぐ量だった。
結局、この日の雨は20時頃から勢いが弱まり、21時頃にはほぼやんでいた。
さて、そんなすったもんだがあった27日の翌日28日は、朝から晴天。これなら間違いなく花火は打ち上げられるだろうという空だった。27日15時から行う予定だったパレードはこの日も行われず、18時からの音楽祭のみ行われた。
釜山花火祭りを見るのは今年で5回目。毎年ビーチで見る。今年も18時頃にビーチに行ってみると、ビーチ周囲には人が入れないようにビニールテープが張り巡らされスタンドも並べられ、さらにそれらの前には警官が3m間隔くらいでずらりと立っていた。普段は通れる階段や通路もふさぎ、歩道脇の植え込み部分からも入れないようにし、歩道からビーチへの出入り口の数を制限している。かなり厳重だ。
毎年、韓国のマルチ花火ショーの日は特に人出が多く、18時でもビーチが人でけっこう埋まっているが、今年はまだガラガラだった。やはり日程が変更されたことが影響しているのだろうか。
つづく
昨年の花火祭りも、海外チームの花火が打ち上げられた10月22日は、結局は予定通り打ち上げられたものの、朝から雨が降ったりやんだりで関係者の気をもませた。そして韓国のマルチ花火ショー打ち上げの同29日も雨。雨のために “ナイアガラの滝” が途切れ途切れになるなど花火の演出にも支障が出たし、雨の中見る方も大変だったようだ。
そして今年も昨年に続き、雨に泣かされ雨に振り回された花火祭りだった。
そもそも27日は随分前から雨という天気予報が出ていた。だが、前日26日の17時ごろ、当日は雨天でも開催すると主催者側からの発表があった。当日、雨は降ることは降るが、18時頃から気象条件が好転し、20時からの打ち上げに大きな支障はないだろうという予測だった。
しかし27日当日は朝から雨が降ったりやんだりで、午後になって雨脚も風も強まってきた。主催者側は14時に緊急会議を開き、打ち上げ開始時刻を20時から21時に変更すると発表。天気予報を分析した結果、その頃には小雨になっていると見込まれるという理由だった。
ところが15時頃からさらに雨脚が強くなって雷まで鳴り出し、釜山全域に豪雨・風浪注意報が発令された。
結局、主催者側は17時頃になってこの日の開催は無理だと判断、翌28日に延期することに決定・発表した。また船上から花火を打ち上げるためのバージ船も強風のため砂浜側に押し流されてしまい、これを再度固定するのに5時間ほどかかるため、気象状況だけでなく物理的にも開催が難しくなったという事情もあるようだ。
今年で8回目の釜山花火祭りが、気象状況のため延期されるのは、今回が初めてだ。花火に先立って15時から行われる予定だったパレードも、もちろん中止。この日雨の中カッパを着てまでリハーサルを行っていたパレード参加者には、大変気の毒だった。
雨でも時間を1時間遅らせて開催するということだったので、雨の中、ビーチで場所取りしていた人もいたようだが、延期の知らせを聞いて肩を落としながらてビーチを去っていったと新聞で報道されていた。
また、この日ビーチ沿いの飲食店から花火を見ようと予約していた人が翌日への変更やキャンセル・払い戻しを求めたり、ホテルの宿泊予約をキャンセルしたりと大混乱。飲食店側も、大勢の予約客に対応するためわざわざバイトを追加で雇い、あらかじめ食事の用意もしていたところもあり、大きな損害が出た店も少なくないようだ。
とにかく各方面にいろいろな影響が出た。主催者の釜山市と花火祭り組織委員会が、雨の予報にも関わらず打ち上げを強行しようとしていたことで混乱を招いたという指摘も出ている。特に、ビーチ沿いの飲食店の一部は、雨に備えて1日延期した方がいいのではないかと主催者側に事前に提案していた。しかし、主催者側はその提案を受け入れず、雨天でも開催という方針を変えなかった。ところが結局、当日の夕方になって延期するはめになったことから飲食店側の不満も大きかったようだ。
「花火を見に来る人のうち、釜山以外のところ（海外含む）から見に来る人は全体の約30%にあたり、花火祭りの日程を延期すれば遠方から来る人に大きな影響が出る。そうした混乱を避けるためにも、延期せず予定通り開催しようとした主催者の立場も理解できるが、結局悪天候のため延期されて残念だ」 とは、広安里商店繁栄会の関係者の言葉。この日、飲食店の予約をキャンセルし返金を要求したのは全体の30%ほど。天変地異によるキャンセルなので全額返金に応じるよう、繁栄会から各飲食店に呼びかけたそうだ。
一方、釜山地方気象庁によると、27日21時30分基準の釜山地域の平均降雨量は130mm。これは、10月の釜山の1日の降雨量としては、1933年10月6日の最多降雨量178.5㎜に次ぐ量だった。
結局、この日の雨は20時頃から勢いが弱まり、21時頃にはほぼやんでいた。
さて、そんなすったもんだがあった27日の翌日28日は、朝から晴天。これなら間違いなく花火は打ち上げられるだろうという空だった。27日15時から行う予定だったパレードはこの日も行われず、18時からの音楽祭のみ行われた。
釜山花火祭りを見るのは今年で5回目。毎年ビーチで見る。今年も18時頃にビーチに行ってみると、ビーチ周囲には人が入れないようにビニールテープが張り巡らされスタンドも並べられ、さらにそれらの前には警官が3m間隔くらいでずらりと立っていた。普段は通れる階段や通路もふさぎ、歩道脇の植え込み部分からも入れないようにし、歩道からビーチへの出入り口の数を制限している。かなり厳重だ。
毎年、韓国のマルチ花火ショーの日は特に人出が多く、18時でもビーチが人でけっこう埋まっているが、今年はまだガラガラだった。やはり日程が変更されたことが影響しているのだろうか。
つづく
Posted by dilbelau at 09:09│Comments(0)
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