2012年06月23日

林浪海水浴場へ 1

釜山には7つの海水浴場がある。海雲台(ヘウンデ)・広安里(クァンアルリ)・多大浦(タデポ)・松島(ソンド)・松亭(ソンジョン)・日光(イルグァン)・林浪(イムナン)だ。そのうち6つは訪れたことがあるが、林浪だけまだ1度も行ったことがなかった。

そのうち行ってみたいと思っていたら、ちょうど新聞に林浪海水浴場のことが紹介されていた。海水浴場沿いに벽화마을(壁画マウル)があるのだそう。よく晴れた先日の日曜日、夫と林浪に出かけた。

林浪海水浴場までは市内バス180番や188番でも行けるが、その新聞記事によると、KORAIL(韓国鉄道公社)の월내(月内=ウォルレ)駅から海水浴場までの2~3kmの道のりを歩いて行くのもおすすめだとのこと。そのルートで行ってみることにした。

おなじみ海雲台駅。ちょうど列車が到着したようで、たくさんの乗客が降りてきた。

林浪海水浴場へ 1

構内の窓口の前には自動券売機(▼)もあるが、韓国のクレジットカード専用。

林浪海水浴場へ 1

私たちは窓口で乗車券を購入。月内駅まで2,600w。所要時間は30分弱。

林浪海水浴場へ 1

乗車券を買って待合室に入ろうとすると、待合室の出入口横に、以前は見かけなかった機械があることに気がついた。現金でも利用できる券売機だった(▼)。次回はこれを利用してみよう。

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改札口(▼)。相変わらず乗車券の確認は全くしない。車内検札もないし、下車駅での乗車券の確認もしない。乗客を信用していますということらしいが、実におおらかだ。

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改札口を通ってすぐのところに植わっている멀구슬나무(モルクスルナム▼)。「苦楝樹」 という文字も添えられている。日本でいう 「栴檀(センダン)」 だそうだ。

センダンの実は生薬の「苦楝子」(クレンシ)。 外用薬としてひび、あかぎれ、しもやけに、煎じた液は内服すると整腸、鎮痛効果がある。 樹皮を煎じたものは「苦楝皮」(クレンピ)。 内服して虫下しに使われる。 葉にも強い除虫効果があるそうだ。

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センダンが植わっているところから、線路2本分を越えてプラットフォームへ移動するのだが、遮断機もない(▼)。もちろん列車の到着が近づくと、係員が立って乗客に危険のないよう誘導するので、遮断機がないことで危険だとは感じないのだが。

林浪海水浴場へ 1

韓国のプラットフォームは、線路からの高さが日本に比べて非常に低い。階段1段分くらいの高さしかないので、すぐ線路内に下りられてしまう(▼)。

最初に見た時は、こんなに低くて危なくないのかと思ったが、考えてみるとそうでもない気がする。むしろ日本のように高いプラットフォームだと、線路内に誰かが誤って転落してしまった場合、転落によるケガも負うだろうし非常に危険だ。救助する側も危険を伴い大変だ。しかし、こんなに低いと、もし線路内に落ちてしまっても、すぐ引き上げられるという利点はあるかもしれない。

林浪海水浴場へ 1

線路の先に見えている高層アパートは、以前はまだ建設途中だった(▲)。釜山の風景もどんどん変わっていく。

つづく


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この記事へのコメント
多角形にデザインされた海雲台駅に韓国の歴史を感じます。
構内の栴檀(センダン)と線路が、とても良い雰囲気を醸し出していますね!

低目のプラットホーム、構内の立ち木と踏み切り。ずっと以前にも書きましたが、好きだった韓国のドラマ「北の駅から」を彷彿とさせます。

ドラマは片田舎の駅がモチーフでしたけどね。切符を販売する駅員のシーンもありました。この次の写真に、それも掲載されていましたね。時勢を考えるとそれでは対応がしきれずに、こうした自動券売機の登場となってしまうのですが、やはりちょっと寂しい気もしますね。

列車を利用する客にはそれぞれの事情があり、その客と駅員の語らいの中に、ドラマチックで豊かな人情表現がされていました。人間味溢れるとても素敵なドラマでした。文化が発展すると、そうした良き時代の面影も、少しずつ置き去りになってしまうのでしょうね・・・。それは日本も、どの国も同じなんですね。

この次の掲載で、いよいよ海水浴場が登場するのでしょう?とても楽しみにしています!また、こうした列車とか駅舎風景、切符、生活観漂う乗降客など是非ご紹介下さい。下町とか、片田舎の町の風情など大好きです。

ところで『ふるさと遺産』へのご参加、ありがとうございました!参加によって、『日韓の相互親睦』に繋がればと思っています。
Posted by hagi1hagi1 at 2012年06月25日 04:29
hagi1 さま

おはようございます。

おっしゃる通り、機械化されると便利にはなりますが、人と人との触れ合いが減ってしまうのは残念ですよね。社会が発展しても、そういう部分はいつまでも残っていてほしいものですね。

ところで切符もご紹介すればよかったですね。切符というか、ただの紙なんですけどね。以前、列車を利用したときの乗車券です↓↓
http://dilbelau.hamazo.tv/e2463329.html

「北の国から」はとても人気のドラマのようですね。私もいつか見てみたいと思います。

「ふるさと遺産」、いろいろな方のブログが拝見できるので楽しみです。
Posted by dilbelaudilbelau at 2012年06月25日 09:54
「乗車券」拝見しました。
普通の「レシート」っていった感じでしたね。
そりゃそうですよね!

韓国の遺産も、皆さんにこうして紹介できますものね!
Posted by hagi1hagi1 at 2012年06月26日 10:43
hagi1 さま

韓国も、昔はこういうロール紙に印字したものではなく、もっと切符らしい物だったのだろうと思います。日本でも昔は駅員さんが改札に立っていて、ハサミを入れてくれましたね。今ではもうそういう姿も見かけなくなりましたね。
Posted by dilbelaudilbelau at 2012年06月26日 11:29
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