2012年05月02日
ミュージカル『対馬物語』
5月4～6日に開かれる 「朝鮮通信使祭り」 に合わせ、6日14時から、対馬の市民劇団 「漁火」 がつくったミュージカル 『対馬物語』 が上演されるそうだ。対馬や釜山にゆかりの深い朝鮮通信使にまつわる内容で、脚本家のジェームス三木さんが書き下ろした作品だそう。会場はヨンド（影島）文化芸術会館。
これに先立ち4月14日夜、対馬市厳原（いずはら）町の市交流センターでも 『対馬物語』 が上演され、約400人の観客が訪れたそうだ。今回の釜山公演は、劇団 「漁火」 にとって初の海外公演になるそう。以下、釜山日報（5月1日2面）より。
今年の朝鮮通信使祭りでは注目の公演が上演される。ミュージカル『対馬物語』だ。
釜山からわずか約1時間20分の島、対馬。山歩きや免税店でのショッピングを楽しむため、韓国人も気軽に訪れる。日本語より韓国語の方が多く飛び交う街だと言われるほど、韓国人観光客が多い。
それほど近いところにあるのに、いざ対馬の歴史や人々のこととなると私たちははあまりよく知らない。今年の朝鮮通信使祭りは、対馬の歴史を学ぶいい機会になりそうだ。『対馬物語』は、対馬の市民劇団「漁火(いさりび)」がつくったミュージカルだという点でも意味深い。
ミュージカル『対馬物語』は、5月6日午後2時、ヨンド(影島)文化芸術会館大公演場で上演される。内容は、釜山と深い関わりを持つ朝鮮通信使にまつわるもの。
（写真も釜山日報より。『対馬物語』の一場面とポスター。対馬釜山事務所提供▲）
市民劇団「漁火」は2009年12月に旗揚げした。「漁火」はイカ釣り漁船の集魚灯という意味。明るい光でイカをおびきよせる。「漁火」という劇団名には、“対馬の歴史や偉人、神話、民話を題材にした演劇を上演し、住民を引きつける文化のともしびになりたい”という意味が込められている。小学生から大人まで、メンバーは15人だけの劇団だが、今回がすでに2作目だ。
『対馬物語』は16世紀が舞台。対馬藩主・宗 義智(そう・よしとし)が、豊臣秀吉から厚い信頼を受けていた武将・小西行長と姻戚関係を結び、文禄・慶長の役(壬辰倭乱)に参戦。その後、徳川幕府に働きかけ、朝鮮との和解のために尽力するという内容だ。彼らの努力の結果がすなわち「朝鮮通信使」だ。
対馬釜山事務所のキム・ギョンイル所長は「昨年は、最後の朝鮮通信使から200年目の年だということで、これを記念して対馬で上演したのが『対馬物語』。昨年公演を見た観客が、韓国でも上演したらどうかと勧めてくれ、ちょうど5月に釜山で朝鮮通信使に関連したイベントが行われるので、この作品を上演することになった」と話す。
ミュージカルには、対馬で活動する舞踊団や合唱団、太鼓演奏グループなど、総勢約80人が出演する。団員が釜山・キョンソン(慶星)大学出身者という「ペギムセ舞踊団」も友情出演し、舞台に花を添える。問い合わせ(051-419-5571～3)
一方、今年の朝鮮通信使祭りは5月4～6日に開かれる。
4日午後1時、釜山市役所では朝鮮通信使国際学術シンポジウムが開かれる。朝鮮通信使の文化交流や、文禄・慶長の役当時の日本の動向などがテーマ。
同じく4日午後7時には朝鮮通信使歴史館横のヨンガデ(永嘉臺)で、朝鮮通信使の無事を祈った祭礼儀式が再現される。
祭りのハイライト、朝鮮通信使パレードは5日午後3時、ヨンドゥサン(龍頭山)公園を出発。クァンボンノ(光復路)入口までの道のりを2時間かけて練り歩く。パレードには北九州市や佐世保市、島原市など日本からも芸術団9チームが参加し、公演を披露する。「釜山ノリダン(＊1)」や市民も参加してリサイクル楽器を演奏するなど、一味違った見どころも楽しめる。
5日午後6時からヨンドゥサン公園内の特設ステージでは、韓日芸術団の公演も開かれる。釜山文化財団は「4日から6日にかけて、ヨンドゥサン公園では『挑戦ゴールデンベル(朝鮮通信使バージョン)』(＊2)、『ミッション朝鮮通信使ランニングマン』(＊3)などのイベントも行う予定だ」と話す。問い合わせ(051-631-0858)
(＊1)リサイクルをベースに、社会的価値や芸術の公共性を追求する文化芸術団体
(＊2)高校生対象のクイズ番組をもとにしたイベント
(＊3)芸能人がさまざまなミッションに挑戦するバラエティ番組をもとにしたイベント
影島文化芸術文化会館
釜山市影島区東三洞516-1
051-419-5571～3
＊ 『対馬物語』 の入場料は、一般10,000w、定期会員・学生・団体は5,000w。
＊ 「자갈치시장」（チャガルチ市場）や 「영도대교」（影島大橋）バス停から7番、71番
または 「연안여객부두」（沿岸旅客埠頭）や 「남포동」（南浦洞）バス停から70番
または 「영도대교」（影島大橋）や 「부산대파트」（釜山デパート）、「부산역」（釜山駅）バス停から508番
に乗車し、「동삼중학교」（東三中学校＝トンサムチュンハッキョ）または 「절영아파트」（絶影＝チョリョン・アパート）下車
これに先立ち4月14日夜、対馬市厳原（いずはら）町の市交流センターでも 『対馬物語』 が上演され、約400人の観客が訪れたそうだ。今回の釜山公演は、劇団 「漁火」 にとって初の海外公演になるそう。以下、釜山日報（5月1日2面）より。
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今年の朝鮮通信使祭りでは注目の公演が上演される。ミュージカル『対馬物語』だ。
釜山からわずか約1時間20分の島、対馬。山歩きや免税店でのショッピングを楽しむため、韓国人も気軽に訪れる。日本語より韓国語の方が多く飛び交う街だと言われるほど、韓国人観光客が多い。
それほど近いところにあるのに、いざ対馬の歴史や人々のこととなると私たちははあまりよく知らない。今年の朝鮮通信使祭りは、対馬の歴史を学ぶいい機会になりそうだ。『対馬物語』は、対馬の市民劇団「漁火(いさりび)」がつくったミュージカルだという点でも意味深い。
ミュージカル『対馬物語』は、5月6日午後2時、ヨンド(影島)文化芸術会館大公演場で上演される。内容は、釜山と深い関わりを持つ朝鮮通信使にまつわるもの。
（写真も釜山日報より。『対馬物語』の一場面とポスター。対馬釜山事務所提供▲）
市民劇団「漁火」は2009年12月に旗揚げした。「漁火」はイカ釣り漁船の集魚灯という意味。明るい光でイカをおびきよせる。「漁火」という劇団名には、“対馬の歴史や偉人、神話、民話を題材にした演劇を上演し、住民を引きつける文化のともしびになりたい”という意味が込められている。小学生から大人まで、メンバーは15人だけの劇団だが、今回がすでに2作目だ。
『対馬物語』は16世紀が舞台。対馬藩主・宗 義智(そう・よしとし)が、豊臣秀吉から厚い信頼を受けていた武将・小西行長と姻戚関係を結び、文禄・慶長の役(壬辰倭乱)に参戦。その後、徳川幕府に働きかけ、朝鮮との和解のために尽力するという内容だ。彼らの努力の結果がすなわち「朝鮮通信使」だ。
対馬釜山事務所のキム・ギョンイル所長は「昨年は、最後の朝鮮通信使から200年目の年だということで、これを記念して対馬で上演したのが『対馬物語』。昨年公演を見た観客が、韓国でも上演したらどうかと勧めてくれ、ちょうど5月に釜山で朝鮮通信使に関連したイベントが行われるので、この作品を上演することになった」と話す。
ミュージカルには、対馬で活動する舞踊団や合唱団、太鼓演奏グループなど、総勢約80人が出演する。団員が釜山・キョンソン(慶星)大学出身者という「ペギムセ舞踊団」も友情出演し、舞台に花を添える。問い合わせ(051-419-5571～3)
一方、今年の朝鮮通信使祭りは5月4～6日に開かれる。
4日午後1時、釜山市役所では朝鮮通信使国際学術シンポジウムが開かれる。朝鮮通信使の文化交流や、文禄・慶長の役当時の日本の動向などがテーマ。
同じく4日午後7時には朝鮮通信使歴史館横のヨンガデ(永嘉臺)で、朝鮮通信使の無事を祈った祭礼儀式が再現される。
祭りのハイライト、朝鮮通信使パレードは5日午後3時、ヨンドゥサン(龍頭山)公園を出発。クァンボンノ(光復路)入口までの道のりを2時間かけて練り歩く。パレードには北九州市や佐世保市、島原市など日本からも芸術団9チームが参加し、公演を披露する。「釜山ノリダン(＊1)」や市民も参加してリサイクル楽器を演奏するなど、一味違った見どころも楽しめる。
5日午後6時からヨンドゥサン公園内の特設ステージでは、韓日芸術団の公演も開かれる。釜山文化財団は「4日から6日にかけて、ヨンドゥサン公園では『挑戦ゴールデンベル(朝鮮通信使バージョン)』(＊2)、『ミッション朝鮮通信使ランニングマン』(＊3)などのイベントも行う予定だ」と話す。問い合わせ(051-631-0858)
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(＊1)リサイクルをベースに、社会的価値や芸術の公共性を追求する文化芸術団体
(＊2)高校生対象のクイズ番組をもとにしたイベント
(＊3)芸能人がさまざまなミッションに挑戦するバラエティ番組をもとにしたイベント
影島文化芸術文化会館
釜山市影島区東三洞516-1
051-419-5571～3
＊ 『対馬物語』 の入場料は、一般10,000w、定期会員・学生・団体は5,000w。
＊ 「자갈치시장」（チャガルチ市場）や 「영도대교」（影島大橋）バス停から7番、71番
または 「연안여객부두」（沿岸旅客埠頭）や 「남포동」（南浦洞）バス停から70番
または 「영도대교」（影島大橋）や 「부산대파트」（釜山デパート）、「부산역」（釜山駅）バス停から508番
に乗車し、「동삼중학교」（東三中学校＝トンサムチュンハッキョ）または 「절영아파트」（絶影＝チョリョン・アパート）下車
Posted by dilbelau at 09:14│Comments(0)
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