2012年01月22日

韓国の旧正月

今年の旧正月は、明日1月23日(月)。多くの人は22(土)から24(月)まで4連休だ。故郷に戻って墓参りをしたり、家族・親戚一同が集まって楽しく食事をしたり、というのが一般的な連休の過ごし方のようだ。

「最近はあまり着なくなりました」 とは聞くが、日本で正月に晴れ着を着るように、韓国でも伝統衣装・韓服(ハンボッ)を着る習慣がある。大人の女性が着る韓服も優雅でとても美しいが、子供が慣れない韓服を着てすました顔をしているのも愛らしい。

連休に入る前の21日朝、アパートのエレベーターで幼稚園の姉弟とその母親と乗り合わせた。家を出る時間が似ているようで、この3人とは時々乗り合わせる。いつもは普通の洋服を着ているのに、21日の朝はお姉ちゃんも弟も韓服姿でおめかしだ。

母親曰く、連休中は幼稚園も休みなので、連休前のこの日、先生に절(ジョル=韓国の伝統的な挨拶の方法)をするため韓服を着せたのだそう。ジョルをすると、先生が1,000wずつ세뱃돈(セベットン=お年玉)をくれるのだそう。一般家庭でも、旧正月には祖父母や両親にジョルをすると、お年玉がもらえる。(イラストは금강신문より▼)

韓国の旧正月

さて、そんな旧正月の風物詩といえば 「民族大移動」。旧正月を故郷で過ごす帰省客のため、高速道路や列車・飛行機・高速バスなど、毎年かなりの混雑となる。

TVニュースでも、主要インターに配置されたレポーターが、その時点での車の流れを伝えている。最近はスマートフォンの普及により、移動中の車中でも各高速道路の混雑状況をリアルタイムで知ることができるので、比較的空いている道路を選んで走れるようになり便利になった、と上司が話していた。

もちろん、先祖代々釜山出身だという人もいるので、帰省しない人もいる。また最近は日本と同様、旧正月の連休を利用して海外旅行する人も増えているそうだ。

ともあれ、大半の人は家族・親戚が集まって家でゆっくり過ごすことが多いので、街なかはとても静かになる。連休2日目の今日も、街なかの道路はガラガラ。おかげでバスの運転手がいつも以上にぶっとばしていた・・・。

南浦洞の人出も、いつもよりはるかに少ない。週末ともなれば多くの人が行き交う光復路かいわいも、ひっそりとしている。光復洞に面している店はいつも通り営業しているところが多いが、1本裏通りにはいると多くの店が閉めている。連休中はずっと休業、または旧正月(23日)当日のみ休業、という店が多いようだ。

旧暦で言うと今日が大晦日。今ごろ多くの主婦たちは、豪華な旧正月のお膳を準備するのにてんてこまいだろう。

새 해 복 많이 받으세요.


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この記事へのコメント
家族団欒のこうしたイラストいいですね!
韓国の人々の心の温もりが伝わって来ます。

子どもは、やっぱり「お年玉」が一番嬉しいでしょう。

「4連休」でも海外旅行に行かれるのですね。一昨年は、2泊3日で中国へ行ったのですから、行けないこともないですね。

ご夫婦のお正月は、いかがお過ごしに?
Posted by hagi1hagi1 at 2012年01月23日 15:22
hagi1 さま

中国へ行かれたのはもう1昨年の話になりますか。早いですね。

私たちは、のんびりと過ごすお正月です。
この時期、どこか近郊の都市へ遊びに行こうにも、帰省ラッシュと重なると大変な渋滞に巻き込まれるので、釜山からは出ないでおきます。
Posted by dilbelaudilbelau at 2012年01月23日 15:56
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    コメント(2)