2011年12月20日

今年の四字熟語

日本では今年1年を表す漢字として 「絆」 が選ばれたが、韓国では今年1年を表す사자성어(四字熟語)として 「엄이도종(掩耳盜鐘)」 が選ばれた。

日本の 「今年の漢字」 は1995年に始まり、財団法人日本漢字能力検定協会が毎年12月に選定するが、韓国の 「今年の四字熟語」 は、同じく12月に 「교수신문(教授新聞)」 が発表している。2001年に始まり今年で11年目になるそうだ。

選定には、まず関連学者ら10人ほどから候補となる四字熟語を推薦してもらい、その後教授新聞の論説委員や編集企画委員などで候補を絞り、最終的に教授新聞の筆者や主要日刊紙のコラム筆者、主要学会長、全国の大学教授らによって、今年の四字熟語を決定するのだそう。

「엄이도종(掩耳盜鐘)」 は、中国の秦の時代に丞相の呂不韋が作った歴史書 『呂氏春秋』 に出てくる故事成語。

春秋時代に范武子の子孫が治めた国が滅びる危機に瀕したとき、ある村人が鐘を盗もうとした。村人は鐘があまりに大きいので、持ち去りやすいよう鐘を金槌で割って壊したが、その音が大きく響いたため他の人に気付かれると思い、思わず自身の耳をふさいだという逸話。

聞きたくなくて耳をふさぐが、そうしたところで意味はない。自分が犯した過ちについては考えず、他人の批判は聞きたくなくて耳をふさぐが意味がない、という意味だ。

今年の四字熟語「掩耳盜鐘」を推薦した大邱(テグ)大学の최병두(チェ・ビョンドゥ)教授は、「現在の政府、特に李明博(イ・ミョンバク)大統領とその周辺にいる政治家が多くの過ちを犯したのに、これを隠蔽したりごまかしたりするだけでなく、最近では疎通を遮断するため耳をふさいでいる」 と指摘。政府のコミュニケーション不足と独断的な政策強行を批判したものとみられている。

今年の四字熟語

(イラストは教授新聞より▲)

また今年1年を表す四字熟語として2位に挙げられたのは 「여랑목양(如狼牧羊)」。狼に羊を飼わせるように、貪欲な官吏が民を搾取するという意味。

同じく3位は 「다기망양(多岐亡羊)」。逃げた羊を探すうち、道がいくつにも分かれていてどちらに進めばよいか分からなくなり、羊を見失うという意味。

2010年を表す四字熟語として昨年末に発表されたのは、「장두노미(蔵頭露尾)」。追われたダチョウが頭だけを草むらの中に隠して尾は隠せず、あわてる姿に由来する四字成語。言葉では真実を隠そうとするが、その一部はすでに世間に表れているという意味。またばれないように戦々恐々とする態度も意味する。


同じカテゴリー(釜山の歳時記)の記事
あちこちで小豆粥
あちこちで小豆粥(2013-12-26 08:18)

冬至の小豆粥
冬至の小豆粥(2013-12-23 08:48)

高3生の長い1日
高3生の長い1日(2013-11-07 19:43)

お正月感覚が2度
お正月感覚が2度(2013-09-17 21:23)


この記事へのコメント
이것은 나도 몰랐지만, 지식욕을 자극하는 이야기 네요. 재미있는 이야기 감사합니다.
Posted by ぶん屋 at 2011年12月20日 18:35
ぶん屋 さま

네, 사실 한국에 산지 거의 4년이 됐는데 저도 이 "올해의 사자성어" 얘기를 듣는 게 이번이 처음이었거든요.

그런데 만약에 이 사자성어가 발표된 것이 김정일 사망 소식이 전해진 후였다면 다른 사자성어가 선정됐을지도 모르네요.
Posted by dilbelaudilbelau at 2011年12月20日 21:28
정말 그렀죠 어떻게 되여가는지...
Posted by ぶん屋 at 2011年12月21日 09:39
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
今年の四字熟語
    コメント(3)