Busan nikki 1 (2008～2013)

先日、日本から友人Sさんが遊びに来た。毎年ソウルで年越しされている方で、今回でもう9回目なのだそう。今回ももちろんソウルで年越しをすべく日本からいらしたのだが、年越しの前にKTXで釜山にも遊びに来てくださったのだ。

12月に試運転をしていた、KTXのソウル－釜山間直通列車がもう定期便として運行されており、そのノンストップ列車で来られたのだそうだ。今までより20分ほど短縮された2時間8分だったとのこと。いずれ2時間を切る日も来るのかもしれない。

さてSさんと釜山在住の日本人の友人Nさん、そして私たち夫婦の4人で夕食を食べに行った。向かったのはNさんおすすめのカルククス・スジェビ専門チェーン店 「두울원（トゥウルウォン）」。

大好物の들깨칼국수（エゴマのカルククス）＝5,000wも捨てがたかったが、숯불（炭火）とか돌솥（石釜）とか돌판（石板）とかいう言葉に弱い私は、この日は돌판비빔밥（石板ピビンパ）＝6,000wをいただくことにした。メニューには他にも、해물칼국수（海鮮カルククス）＝5,000wや수제비（スジェビ）＝5,000wなどもある。

私以外の3人はエゴマのカルククスを注文。プラス해물파전（海鮮パジョン）＝8,000wも1枚注文して、4人でいただくことにした。

Sさんとは約2年ぶりの再会だ。前回も、ソウルで年明けカウントダウンを迎える前に釜山に立ち寄ってくれたのだった。今年、ワールドカップ観戦のため南アフリカまで行かれたときの話や、最近の日本の話などいろいろお聞きしていると、注文の品が運ばれてきた。

こちらが돌판비빔밥（石板ピビンパ）（▼）。その名の通り、大きな黒い石の中央部分を、丸く浅く掘ったような形の돌판（石板）が運ばれてきた。



ご飯を取り囲むように、実に10種類の具が彩りも鮮やかに配されている。



これにコチュジャンを好みの量だけ加え、よくかき混ぜていただく。混ぜるたびに、アツアツに焼けた石板でご飯や具が焼ける音がする。その音でますます食欲がそそられる。この店のコチュジャンはほとんど辛くなかった。



このピビンパには、순두부찌개（スンドゥブチゲ）がついてくる（▼）。押し固める前のふわふわの豆腐は、見た目も食感もまるでかき玉のようだ。海老やアサリも入っていて、とても優しい味のスープだ。



そしてこちらがエゴマのカルククス。まるで콩국수（コンククス）のように、豆乳のような色のスープが印象的だ。見た目通りの濃厚な味わい。実においしい。





海鮮パジョン（▼）。その大きさに驚いた。見えにくいが、お皿とパジョンの間にはザルのようなものが敷かれている。そのため、パジョンがふっくらとよりおいしそうに見える。



万能キッチンバサミで、食べやすい大きさに切り分け、醤油ベースのソースをつけていただく。韓国では、海産物を使った料理は生臭さを消すため、特に辛い味付けにしてあることが多く、この海鮮パジョンもけっこう辛いのではないかと思ったが、意外と全く辛くなかった。



そしてこれら主役のメニューを引き立てるのが、素敵な器に入った白菜キムチ（▼）。食べるだけ小皿に取り出していただく。辛くなく、シャキシャキの歯ごたえで後を引くおいしさだった。





どれもこれもおいしく、大満足。スジェビもきっとおいしいのだろう。是非また来てみたい。



두울원（トゥウルウォン）
釜山市南区龍湖1洞80-4番地
(051) 623-7791