2012年08月02日

チェンチェンならぬチェフチェン

韓国語能力試験(TOPIK)が終わったのは13時。おなかペコペコだったので、会場の釜山大学付近で昼食を食べていくことにした。実は、この日の朝、会場に向かう途中ですでに目星をつけていた食堂があったのだ。

中国料理の 「Chen Chen」(チェンチェン)。

・・・に、そっくりな 「CHEF CHEN」(シェフチェン)。

チェンチェンならぬチェフチェン

「Chen Chen」 は、数年前まで釜慶(プギョン)大学近くにあった中国料理店。中でも볶음밥(ポックムパッ)は絶品で、夫も私も非常に気に入っていた。客も大勢入り店は繁盛していたようだったのに、ある日突然なくなってしまった。韓国ではよくあることだ。聞くところによると、水原(スウォン)に移転したとか。

ポックムパッはいろいろな店で食べたが、「Chen Chen」 のは本当においしくて気に入っていたので、店がなくなって残念に思っていた。

それがこの日、試験会場に向かう途中で見覚えのある店を見かけ、「あ、Chen Chenだ!!」 と思って喜んだのもつかの間、よくよく見ると 「Chen Chen」 ではなく 「CHEF CHEN」 と書いてある。しかし、アルファベット1文字が違うだけで、店の外観もそっくり瓜二つ。もしかしたら、あのポックムパッが食べられるかもしれないと期待して店に入ってみた。

チェンチェンならぬチェフチェン

店の外の赤い提灯と同じく、店内のインテリアも 「Chen Chen」 と雰囲気が似ている。ますます期待が高まる。この店は第2・4日曜日が定休日だそうで、本来ならこの日も休みだが、この日はすぐ近くの釜山大学で韓国語能力試験があるため、受験生が入ると見込んで店を開けていたのだろう。

その見込みは大あたりで、店内には中国人留学生らしき若い人が大勢いた。韓国人客1組と私を除いては、その時店にいたのはみな中国人のようだった。店員も中国人女性。中国人学生とは中国語でガンガンやり取りしている。

メニューを見ると、お目当てのポックムパッは、ニンニク・牛肉・エビの3種類(いずれも6,000w)。お気に入りの 「Chen Chen」 のポックムパッは鶏肉だったが、ここにはない。やはり 「Chen Chen」 とは少し違うのだろうかと思いながら、とりあえず、エビのポックムパッを注文した。

店内のテレビでは 「남자의 자격(男子の資格)」が流れていた。メンバーらが2組に分かれ、それぞれ別のルートでソウルから釜山まで高速バスを乗り継いで行くという企画。予定所用時間は実に20時間だそう。そんな様子を見ていると、エビのポックムパッが運ばれてきた。

チェンチェンならぬチェフチェン

これはこれでおいしそうではあるが、どこにでもあるようなエビのポックムパッ。明らかに 「Chen Chen」 のそれとは見るからに違う。

まずは一口。やはり違う。おいしくないことはないが、何の変哲もないどこにでもあるようなポックムパッだ。残念・・・。しかも、スープやキムチ、漬け物など何もついてこない。もしかしてあのポックムパッが食べられるかもしれないと期待していただけに、がっくりだった。

それにしても店の名前もほぼ同じだし、看板や提灯、インテリアも釜慶大前の 「Chen Chen」 をそのまま使っているような感じに見える。何らかの関係はあるのだろう。なおさら、「Chen Chen」 のあのポックムパッが食べたくなってきた。

CHEF CHEN
釜山市金井区長箭2洞419-31
(051) 582-8588
営業時間:11~23時
定休日:第2・4日曜日


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