2013年03月08日

ムーダンによる祭祀 6

つづき

大規模な祭祀が執り行われていた海辺では、すぐ近くでもう1つ別の行事が行われていた。あとで韓国人の友人に聞いてみたところ、これは굿(クッ)というムーダンが執り行う祭祀だそうだ。

ムーダンによる祭祀 6

一番右の女性(▼)がムーダンで、一番左の女性が祭祀を依頼した人のようだ。

ムーダンによる祭祀 6

作務衣のようなものを着た人の太鼓のリズムに合わせて、ムーダンは独特の節回しで語る。ご先祖の供養をしているようだ。

ムーダンによる祭祀 6

手に持ったカラフルな布のようなものも、祭祀には欠かせないものらしい。

ムーダンによる祭祀 6

そばには、家族(?)の名前と生年月日が書かれた白い札が取り付けられていた。名前の下に 「保體」 と書かれているのは、その人が存命中ということを示すそうだ。前に置かれていたマッコリはお供えだろうか。

ムーダンによる祭祀 6

韓国人の友人によると、昔はクッ(ムーダンによる祭祀)も自宅で執り行っていたが、現代はアパート暮らしが増えたのでこうして外ですることもあるそうだ。旧正月以降に行うことが多いそうで、この日も旧正月(2月10日)の約1週間後だった。

友人宅でも昔はこうした祭祀を行っていたそうで、ムーダンがナイフを的に向かって投げたりしていた(占い?)ことを覚えているそうだ。ムーダンは普段は占いなどをしていて、依頼があれば祭祀を執り行うというケースが多いそう。

このクッとは別にさらにもう1件、海辺で祭祀を執り行っていた。この女性は祭祀を依頼した人のようだ(▼)。テトラポットの上にはお供え物。

ムーダンによる祭祀 6

女性の隣ではムーダン(?)が鉦を鳴らしながらお経のようなものを唱えていた。やけに不安定な場所でしていたが、方角など決まったものがあるのだろう。

ムーダンによる祭祀 6

普段からお寺や通う人も多いし、こうした伝統的な祭祀を執り行う人も少なくないようで、韓国人の宗教や祈りに対する思いは日本人のそれより概して強いのだろうと感じる。

つづく


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