2010年11月07日

カワニナ入りエゴマのカルククス 

11月に入り、さすがに冬らしくなってきた釜山。吹く風も冷たく、また特に朝夕はぐっと冷え込むようになってきた。寒いときには温かいものが食べたくなる。先日久しぶりに들깨칼국수(エゴマのカルククス)が食べたくなり、そういえば近所のカルククス屋さんにエゴマのカルククスがあったことを思い出して行ってみた。

このカルククス屋さんは、アサリのカルククスをメインにしている店なのだが、店頭に写真入りで紹介されているメニューの中に 「다슬기들깨칼국수」 というのがあったのを思い出したのだ。「다슬기」 は 「カワニナ」。日本では、ホタルの幼虫の食べ物・エサとして知られている巻貝だそうだ。

韓国ではこのカワニナをスープに入れたりして食べる。カワニナはビタミンや鉄分が豊富で無脂肪、高たんぱく質。肝臓や目、消化器官にも良いとされる健康食として親しまれている。私もカワニナのスープは随分前に一度食べたことがある。独特の緑色が印象的で、クラムチャウダーのようなとろりとしたスープだったと記憶に残っている。ブログをさかのぼって見てみると、カワニナのスープを食べたのは2008年2月27日。釜山で暮らし始めて6日目のことだったのだ。

普通の들깨칼국수(エゴマのカルククス)はどこにでもあるが、「다슬기들깨칼국수(カワニナ入りエゴマのカルククス)」 (6,000w)というのは珍しい。どんな味がするのだろうかと期待しながら注文してみた。

やがて運ばれてきた四角いしゃれた器には、私の好物エゴマのカルククス。上にはこれでもかというほどドッサリのすりゴマがトッピングされてある。嬉しい。

カワニナ入りエゴマのカルククス 

白菜キムチと땡초(テンチョ)という辛い青唐辛子が出てくる(▼)。野菜高騰で、特に白菜は少し前まで1株15,000wもしていたときもあったが、今は価格も落ち着いてきたそうだ。それにても、食堂でこんなにもたっぷりの白菜キムチを出してもらうのは久しぶりのような気がする。

カワニナ入りエゴマのカルククス 

この店の白菜キムチがまた実においしいのだ。客が2人以上のときは、お皿ではなく小さな壺のような容器にたっぷり入れて出してくれ、客は好きなだけ小皿に取り分けて食べる。あまりにこのキムチがおいしくて以前夫と来たときには、壺の中のキムチの大半を食べてしまったほどだった。風味豊かで後を引くおいしさだ。

そして、白菜キムチと一緒に出てきた땡초(テンチョ)はしょうゆ漬けにされているようだが(▲)、これはどうやって食べるのかと店員さんに尋ねてみると、カワニナの生臭さが気になる人はカルククスを食べながら、時々テンチョをひとかけらずつ食べて下さい、ということだそうだ。私は生臭さは特に感じなかったし、ましてやテンチョをそのまま食べるなど、口の中が大火事になりそうなので手はつけずにおいた。

さて、手打ちらしい素朴な感じのする麺は、適度なコシもあっておいしい。

カワニナ入りエゴマのカルククス 

スープは言うまでもなくゴマの香りたっぷりで、濃厚で、実においしい。そんなスープの中に遠慮がちに入っているのが、다슬기(カワニナ)の身(▼)だ。緑っぽくて小粒だ。噛むとある程度の歯ごたえがあり、貝類の味がほのかにするが、強い味はせず小粒のせいもあってかどちらかというと存在感は控えめだ。

カワニナ入りエゴマのカルククス 

しかし、小粒でも栄養たっぷりだそうなので、しっかりいただく。スープもすっかり全部きれいにいただいて、大満足。大変おいしくいただいた。

カワニナ入りエゴマのカルククス 

오모가리 생바지락 손 칼국수
釜山市水営区南川2洞5-1番地
(051) 623-7201


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