2009年05月18日
'09.5.18(月)オンニのご主人
午前中 家事がひと段落して、先日来取り組んでいる韓国語の翻訳作業をしていると、Sオンニが遊びに来られた。コーヒーを入れようとカップを戸棚から出した途端、少し開けていた玄関のドアの向こうで、オンニのご主人の声が聞こえた。
おそらく、夜勤明けで帰宅されるご主人の帰りが遅かったので、退屈してうちに遊びに来られたようだが、ちょうど帰ってこられたのだった。
「また後でね」 と、オンニは一旦戻っていかれたのだが、その後5分もしないうちにまた来られて、
「ちょっとうちに来て」 と。
おじゃますると、眉毛がりりしく貫禄があって、バリバリの釜山方言で声も大きくて迫力があり、それでいて心根はとても優しいご主人が、家に入ってくる私の姿を見て、
「何しに来たんだ?」 と、わざとぶっきらぼうな言い方で私をからかう。
『遊びに来たんですよ~』 と答えると、
「そうか、そうか」 と相好を崩され、「これ食べなさい」 と。
机の上には包みが2つ。
広げてくれたそれは、충무김밥(忠武キムパップ)。お仕事帰りに、おいしいと評判の店で買って帰ってこられたのだそうだ。
충무김밥(忠武キムパップ)とは、以前オンニが家で作り方を実演してくれた(写真↓↓)こともあるが、具のない細い海苔巻き(ご飯を海苔で巻いただけ)をイカと大根のキムチと一緒に食べるもの。


今ではどこででも目にするが、もともとは충무(忠武)(=現在の통영・統営)で船の中でおばさんたちが売っていたのが発祥。
細い海苔巻きご飯には全く味がついていないので、おかずとしてキムチを食べるのだが、このときのキムチは必ず 「イカのキムチと大根のキムチ」 と決まっているのだそうだ。そしてこの 「大根のキムチ」 もカクトゥギのように小さく切ったものではなく、写真のように大きくざく切りにした状態で漬けたものでなければならない。
これらを添付のつまようじでついていただく。
どこででも買うことはできるが、オンニのご主人が 「やっぱり충무(忠武)で買ったやつが一番うまい」 からと、 わざわざ충무(忠武)で買ってこられてものなのだそうだ。
オンニは、イカや大根のキムチが私にとっては辛過ぎるんじゃないかと、水を入れてくれたり気を使ってくださる。確かに辛いには辛いが、海苔巻きといただくと非常においしい。海苔巻きも細巻きなので、いくらでも食べられてしまいそう。
3人でつまようじでつつきながら、あっという間に食べ終えてしまった。
おいしかったとお礼を言う私にご主人は、
「うまかったか。代金は5万ウォンだ!ハッハッハ~!」 とまたまた冗談でからかう。
おそらく、チュンムキムパップをお土産に帰宅されたご主人が、「あの日本人も呼んで、一緒に食べさせてやれ」 とオンニにおっしゃったのだろう。想像だが、あのご主人ならきっとそうだろう。
その後も、大の野球好きのご主人は、
「大阪は阪神、名古屋は中日、金本は韓国人。東京ドームは、歌を歌ったりもするし(コンサート)、デートコースにもなるようないいところだ」 などと話される。
オンニに、「東京ドーム、行ったことあるの?見てきたように言うけど。」 と聞かれたご主人、
「ないよ。ないけど、テレビ見てたら分かるさ。」
オンニとご主人の、きつい釜山方言でのやり取りは非常に面白い。そのやり取りを聞いていて、以前 「大阪(私の出身地)の人は、普通にしゃべってても漫才みたい」 と言われたことが(何度も)あるのを思い出した。
食後にコーヒーまでいただいて、すっかりおなかいっぱいになった。
おいとまの挨拶をすると 「おぅ!」 と威勢よく返事してくださる。
ご主人とは普段は挨拶程度で、ゆっくり話す機会はそれほど多くはないが、オンニ同様、私たち夫婦のことをとても気にかけてくださっているのがよく伝わってくる。
いつもありがとうございます!
おそらく、夜勤明けで帰宅されるご主人の帰りが遅かったので、退屈してうちに遊びに来られたようだが、ちょうど帰ってこられたのだった。
「また後でね」 と、オンニは一旦戻っていかれたのだが、その後5分もしないうちにまた来られて、
「ちょっとうちに来て」 と。
おじゃますると、眉毛がりりしく貫禄があって、バリバリの釜山方言で声も大きくて迫力があり、それでいて心根はとても優しいご主人が、家に入ってくる私の姿を見て、
「何しに来たんだ?」 と、わざとぶっきらぼうな言い方で私をからかう。
『遊びに来たんですよ~』 と答えると、
「そうか、そうか」 と相好を崩され、「これ食べなさい」 と。
机の上には包みが2つ。
広げてくれたそれは、충무김밥(忠武キムパップ)。お仕事帰りに、おいしいと評判の店で買って帰ってこられたのだそうだ。
충무김밥(忠武キムパップ)とは、以前オンニが家で作り方を実演してくれた(写真↓↓)こともあるが、具のない細い海苔巻き(ご飯を海苔で巻いただけ)をイカと大根のキムチと一緒に食べるもの。
今ではどこででも目にするが、もともとは충무(忠武)(=現在の통영・統営)で船の中でおばさんたちが売っていたのが発祥。
細い海苔巻きご飯には全く味がついていないので、おかずとしてキムチを食べるのだが、このときのキムチは必ず 「イカのキムチと大根のキムチ」 と決まっているのだそうだ。そしてこの 「大根のキムチ」 もカクトゥギのように小さく切ったものではなく、写真のように大きくざく切りにした状態で漬けたものでなければならない。
これらを添付のつまようじでついていただく。
どこででも買うことはできるが、オンニのご主人が 「やっぱり충무(忠武)で買ったやつが一番うまい」 からと、 わざわざ충무(忠武)で買ってこられてものなのだそうだ。
オンニは、イカや大根のキムチが私にとっては辛過ぎるんじゃないかと、水を入れてくれたり気を使ってくださる。確かに辛いには辛いが、海苔巻きといただくと非常においしい。海苔巻きも細巻きなので、いくらでも食べられてしまいそう。
3人でつまようじでつつきながら、あっという間に食べ終えてしまった。
おいしかったとお礼を言う私にご主人は、
「うまかったか。代金は5万ウォンだ!ハッハッハ~!」 とまたまた冗談でからかう。
おそらく、チュンムキムパップをお土産に帰宅されたご主人が、「あの日本人も呼んで、一緒に食べさせてやれ」 とオンニにおっしゃったのだろう。想像だが、あのご主人ならきっとそうだろう。
その後も、大の野球好きのご主人は、
「大阪は阪神、名古屋は中日、金本は韓国人。東京ドームは、歌を歌ったりもするし(コンサート)、デートコースにもなるようないいところだ」 などと話される。
オンニに、「東京ドーム、行ったことあるの?見てきたように言うけど。」 と聞かれたご主人、
「ないよ。ないけど、テレビ見てたら分かるさ。」
オンニとご主人の、きつい釜山方言でのやり取りは非常に面白い。そのやり取りを聞いていて、以前 「大阪(私の出身地)の人は、普通にしゃべってても漫才みたい」 と言われたことが(何度も)あるのを思い出した。
食後にコーヒーまでいただいて、すっかりおなかいっぱいになった。
おいとまの挨拶をすると 「おぅ!」 と威勢よく返事してくださる。
ご主人とは普段は挨拶程度で、ゆっくり話す機会はそれほど多くはないが、オンニ同様、私たち夫婦のことをとても気にかけてくださっているのがよく伝わってくる。
いつもありがとうございます!
Posted by dilbelau at 21:30│Comments(2)
│オンニのこと
この記事へのコメント
いつもながらdilbelauさんの表現力には感心します。
人物描写が素晴らしくて 想像力の乏しい私の頭の中にオンニのオッパが
出来あがりました。
人物描写が素晴らしくて 想像力の乏しい私の頭の中にオンニのオッパが
出来あがりました。
Posted by う~にゃん at 2009年05月21日 14:12
う~にゃん さま
まぁ!お褒めいただいてありがとうございます。
恐縮です…(^^;
オンニにしてもご主人にしても、その他韓国人のお友達も、みなさん魅力的な方ばかりで楽しいですよ~!
まぁ!お褒めいただいてありがとうございます。
恐縮です…(^^;
オンニにしてもご主人にしても、その他韓国人のお友達も、みなさん魅力的な方ばかりで楽しいですよ~!
Posted by dilbelau
at 2009年05月21日 17:09
