2008年11月11日

2008年11月10日(月)韓国版 羽衣伝説

韓国語の秋期講座も、今日を含めて残すところあと2日間。10週間で1クールのこの講座を受け始めて、今期で3クール目だが、毎回楽しく勉強してあっという間に終わってしまう感じがする。

今日の授業では、「羽衣伝説」の話をもとに勉強した。

昔、ある真面目な木こりが山で木を切っていると、猟師に追われた鹿に助けを求められ、鹿をかくまってやった。木こりのおかげで命拾いした鹿は、お礼に木こりの望みをかなえてあげるという。

木こりの望みが結婚することだと聞いて、鹿は木こりに「満月の日の夜、山の池に天女が沐浴をしにくるから、そのとき羽衣を隠してしまえば天女は天へ帰ることができない。その天女と結婚しなさい。ただし、子供が3人生まれるまで決して羽衣を返してはならない」と。

鹿の助言通りにして天女と結婚した木こり。子供が2人生まれて幸せに暮らしていたが、天女が時々天を見上げては寂しそうにしているのをみて、「3人生まれるまでは…」という鹿の言葉に背いて、「ちょっと見せてあげるだけなら…」と木こりは天女に羽衣を見せてしまった。

すると天女は子供2人を抱いて、天へ昇っていってしまった。

* * *

授業では、「さて、この話の続きで正しいものはどれか、4つの中から選んでみましょう」と続く。

2008年11月10日(月)韓国版 羽衣伝説

1.天女が去ったあと、あまりに悲しすぎてやがて病気になって死んでしまった木こり。天国でまた天女と再会し、幸せに暮らしました。

2.天女に会いたくて毎日山のてっぺんで待っていた木こり。数ヶ月後、3人の子供を連れた天女がまた戻ってきた。いわく「天に帰ってから3人目の子供が生まれたが、子供を3人産んだら天国では住むことができないので、また戻ってきた。」それからまた3人の子供たちと、木こりと天女は幸せに暮らしました。

3.天女が去り、悲しみにくれて泣いていた木こりの声が天国まで聞こえ、天女は気の毒に思い山に下りてきた。すると木こりは自分のした行動を詫び、それを聞いた天女はまた一緒に暮らそうと子供を連れて山に戻ってきた。それからは幸せに暮らしました。

4.また天女に会いたくて、木こりは助けてやった鹿にまた天女に会える方法はないか相談した。鹿いわく「天女は、沐浴中に羽衣がなくなってしまったことがあってからは、もう沐浴するため池に降りてこなくなった。代わりに、天国から大きな桶をおろして池の水をくみ、その水を使って天国で沐浴するようになった。その桶が下りてきたときに、桶に乗り込めば天国に行ける」
その通りにして天国へ上がった木こりは、天女と子供たちといつまでも幸せに暮らしました。

* * *

私を含めて3番だろうという生徒が一番多かったのだが、正解は4番だそうだ。

しかも、この話にはまだ続きがあって…と先生。

桶に乗って天国に上がり、幸せに暮らしていた木こり。実は下界にお母さんが一人残されていた。息子がいなくなって寂しくて病気になったお母さんの様子を見るため、木こりは馬に乗って天国から下界に降りることになった。

下界に降りても、決して馬から下りてはいけないと言いつけられていた木こり。お母さんが家に上がるよう勧めても、また天国に帰らなければならないからと、馬から下りずにいた。

「ならば、せめてカボチャ粥でも食べていきなさい」とお母さん。馬にまたがったまま木こりがカボチャ粥を食べていると、カボチャ粥があまりに熱くて、馬の背中にポタリと落としてしまった。

急に背中に熱いものが落ちてきて驚いた馬は暴れ、木こりは馬から落ちてしまった。木こりは天国に戻れなくなってしまったばかりか、姿がニワトリに変わってしまい、それ以来天を仰いでは悲しげにコケコッコーと鳴くようになった、とさ。

* * *

そんな展開になるとは思っていなかった生徒たちは首をひねり、先生が作った話じゃないのかと思ったが、先生はいたって大真面目。悲しい結末なので、子供の頃は木こりが天国に昇って幸せに暮らすところまでしか教わらなかったけど、実はこんな続きがあると大人になってから聞いたのだと。

どうもあやしいが、これが韓国版 羽衣伝説なのだそうだ (^^;
お母さんが作ってくれたのが「カボチャ粥」だというあたり、いかにも韓国的?!


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