2008年10月06日

2008年10月6日(月)韓国語と日本語は兄弟

2008年10月6日(月)韓国語と日本語は兄弟日課の朝の散歩から戻ると、夫はその日の天気や見かけたことなどを話してくれる。

今朝は、このいつもの散歩コース(クッションラバー素材の舗道)で、人だかりを見かけたそうだ。この散歩道、自転車・バイクはもちろん、インラインスケートやペットの散歩も禁止しており、その旨表示もしてあるのだが、今日の人だかりはペットを連れて入ってきていたおばさんに注意をしていたものだった。


おばさんは、ペットの散歩禁止のことを知っていたのか知らなかったのか分からないが、数人のおじさんたちにものすごい剣幕で注意されていたらしい。

また、そんなにすごい剣幕で注意されるとなると、あるいはおばさんが何か反論したために、おじさんたちの怒りを買ったのかもしれない。いずれにしても、釜山はソウルに比べて語調がきついので、普通に話していても何か怒っているように聞こえる時もあるし、また本当に口喧嘩をしている時などは、かなり激しい口調になる。ずいぶん慣れたがこういうところも、私にとって釜山人がエネルギッシュに感じる理由の一つだ。

* * *

さて、今日の韓国語の授業はなかなか大変だった…。私たちの教室の2階あたりで何か工事をしているらしく、かなり激しく騒音が響く。電気ドリルのガリュリュリュ~という音や、何かをたたいているドンドンドンという音。

先生もはじめは「今日はちょっと勉強しにくいわね」と苦笑いしていたが、いつまでたってもやまない騒音に、だんだんやけくそ気味に大声を張り上げて話してくれていた。事務所の人が工事の人に、授業中なのでもう少し配慮してほしいと言いに行ってくれたのだが、それでも全く変わりなかった。どうしてもその時しなければならない作業だったのだろう…か…。

私たちも聞きにくかったが、先生はさぞかしのどが疲れたことだろう。

* * *

授業のあと、今日は近所の日本語の勉強会に参加する日。引き続き、金城一紀の 『GO』 を読み進めている。

15人ほどの参加者の皆さんは、音読の練習をしたり、先生の解説により意味を理解したり、という勉強。私は逆に、日本語で書かれた文章を、韓国語に訳すのを聞いて韓国語の勉強にしている。

しかし、韓国語の勉強だけでなく日本語の勉強にもなる。日本語に関することでも、知らないことがたくさんあるということを実感する。

例えば今日初めて知ったことは、(私が知らなかっただけで、一般的にはよく知られているのかもしれないが…)

1.「閑古鳥が鳴く」の言葉の由来
2.「無鉄砲 / 無手っ法」の言葉の由来
3.「五月蠅」の読み方
「続きを読む」に続く


また、 『GO』 の文章中に、

「この国もだんだん変わり始めてる。これからもっと変わって行くはずだ。在日だとか日本人だとか、そういうのは関係なくなっていくよ、きっと。だから、おまえたちの世代は、どんどん外に目を向けて生きていくべきだ。」
というくだりがある。

先生は84歳だが、普段からよく通る大きな声で話される。このくだりを読んだ先生は、一段と大きな声で、

「『日本』、『韓国』 という区別は、今やもうない。もともと言葉だって韓国語と日本語は、語順も発音もよく似ている。私は韓国語と日本語は兄弟の言葉だと思っている。同じように、もう韓国人だ、日本人だなどという区別もする必要はない。」

というような内容のことをおっしゃった。15人ほどの参加者たちは、何かを考えているように、いつもの賑やかさとは打って変わって、じっと静かに先生の話を聞いていた。日本に40年住んでいたという先生がおっしゃると、その言葉の中に何ともいえない重みを感じた。

そのときの教室の空気が、私にはとても印象的だった。

1.現在は「閑古」という字を使うが、もともとは「諫鼓(かんこ)」で、昔中国で、君主に対して諫言しようとする人民に打ち鳴らさせるため に、官庁に設けた鼓のこと。その「諫鼓」が打ち鳴らされることがなく静かであれば、諫鼓に鳥が遊びにやってくるほど、世間が落ち着いている状態であるといえる。それが転じて、現在の「閑古鳥が鳴く」の意味で使われるようになったそうだ。

2.もとは、「返り点や送り仮名のない文章のように、事がはっきりしないこと」の意味であったのが、転じて現在の「理非や前後を顧みず、むやみに事をすること」の意味で使われるようになり、漢字もかわった。

3.「五月蠅い」を「うるさい」と読むのは知っていたが、「五月蠅」を「さばえ」と読み、「陰暦5月頃のむらがり騒ぐ蠅」という意味だということは知らなかった。


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この記事へのコメント
dilbelauさんこんばんは。
先生の年齢をを聞いただけでも驚きですが、84才なら戦争も経験されたはず。
日本も韓国も区別がないと言えるなんて素晴らしい方ですね。
Sオンニといいdilbelauさんの周りはステキな方が多いですね。
Posted by オヒルcafeサム at 2008年10月06日 23:04
オヒルcafeランチcafeサム さん

日本での生活・韓国での生活、そして戦争も、多くのことを経験されていろんな思いをされたであろう先生の口から出る言葉は、ずっしりと深みのある言葉で、とても印象に残りました。
本当に私の周りには素敵な方が多いです。
多分、日本にいたときもそうだったのでしょうが、こちらに来て、私の目には「ひと」に関して、よりクローズアップされて見えるようになった気がします。
Posted by dilbelaudilbelau at 2008年10月07日 08:28
dilbelauさんは
常に文化に学ぶ、人に学ぶなのですね。
類はともをよぶ。。
ステキです。
Posted by オヒルcafeサム at 2008年10月11日 00:06
オヒルcafeランチcafeサムさん
ありがとうございます。恐縮です…。
似ているようで違うところもたくさんある2つの国、見ていると面白いです。
Posted by dilbelaudilbelau at 2008年10月11日 10:14
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