2013年12月27日

広安大橋LEDイルミネーション 1

広安(クァンアン)大橋のイルミネーションに使われていたメタル灯が、全面的にLED灯に交換され、12月6日、広安里(クァンアルリ)ビーチで点灯式が開かれた。2003年の開通以来、広安大橋のイルミネーションの電球が交換されるのは初めて。

メタル灯よりも色彩が美しく、電気代も従来の6割ほどに抑えられるなどの理由でLED灯が採用されたそうで、交換作業にかかった総事業費は約104億ウォン。

点灯式は16:30~18:05とのことで、散歩がてら17:30頃、様子を見に行ってみた。韓国では(日本でも?)こういうイベントの際、関係者の挨拶や来賓紹介、祝辞などに非常に長い時間を割くのが常なので、16:30から式が始まると言ってもしばらくは挨拶が延々と続くだろうと見越して。

すると予想通り、会場では関係者が祝辞を述べているところだった。この後、続いて4~5人は祝辞を述べていたように思う。


大型スクリーンも2台用意され、壇上で話をする人の顔をアップで映し出していた。テレビカメラもたくさん取材に来ていた。


そして17:40過ぎ、関係者が壇上に上がり点灯のボタンを押した。


灯りがともった広安大橋(▼)。この状態だけ見ると、光の色や明るさなどこれまでとあまり変わらないように感じる。10月の花火祭りの少し前から、こういう感じだったように思う。この日が点灯式だったが、実際には少し前からLED灯に変わっていたのかもしれない。



しかしこの後、5パターンのイルミネーションが披露されると、明らかにこれまでとは違うと感じた。今回、LED灯に交換されたのに合わせて、ビーチ沿いの街灯には音楽専用スピーカーが54個設置され、そのスピーカーから流れる音楽に合わせて、さまざまな映像を橋に映し出していた。

パターン1(▼)。リキテンスタインの絵に出てくるような、「目」 が映し出される。ゆらゆらと動く目は時折まばたきもする。この映像の中では、音楽が波の音とまざってうまく聞こえないが、実際の人間の耳にはきれいに聞こえていた。



パターン2(▼)。花火をイメージした映像。



つづく  

Posted by dilbelau at 08:07Comments(4)広安里

2013年12月26日

あちこちで小豆粥

チュンムキムパッの店を出た私たちは、テジクッパッの店が並ぶ通りをぶらぶら歩いた。テジクッパッの店はたくさんあるが、中でも大きな店舗が4軒連なっているあたりは大勢の客でにぎわっていた。特に4軒のうち1軒(「송정3代국밥」)の前にはかなりの行列ができていて、その人気ぶりがうかがえた。

この日は冬至だったので、普段はククスやポリパッなどを売る店も特別に小豆粥も販売していた。手書きの 「동지팥죽」(冬至の小豆粥)という札をかけ、店頭に小豆と白玉団子を用意している店(▼)。



さらに南へ歩くと、道の中央に屋台が何台も並んでいた。南浦洞(ナンポドン)の屋台通りを小規模にしたような感じ。


売っているのはどの屋台も同じ。真っ赤なトッポッキや串に刺したオデン、パジョンや焼き餃子など。



  

Posted by dilbelau at 08:18Comments(0)その他釜山釜山の歳時記

2013年12月25日

具なし一口海苔巻き

ヨングァン図書を後にして、ロッテ百貨店で用事を済ませるとお昼どきになった。でもずっしりとした小豆粥を食べた直後だったので、それほどお腹は空いていない。かといってこのまま夕食まで何も食べないのもちょっと・・・という感じだったので、충무긱밥(チュンムキムパッ)を2人で分けていただくことにした。

入ったのは、ロッテ百貨店近くの 「할매충무김밥」(ハルメチュンムキムパッ)という小さな店。平日のお昼時には行列ができるほど人気の店だ。この日は日曜だったためか列こそできていなかったが、それでも次から次へと客が入ってきて、中には合席している客もいた。

早速、チュンム(忠武)キムパッ(4,000w)を注文。メニューは他にも、ピビムパッやポックムパッ、スジェビ、カルグクス、ラーメンなど豊富。チュンムキムパッ(▼)。細い海苔巻きは具が入っていないので、オデン(魚肉練り製品)やイカをヤンニョムで和えたもの、大きめに切ったカクトゥギと一緒に食べる。海苔にはさっとゴマ油が塗ってあった。


チュンムキムパッはその名の通り、충무(忠武)が発祥の地。現在の統営(トンヨン)市で、慶尚南道南部の南海沿いにある固城半島に位置する。

そこがまだチュンムと呼ばれていた当時、普通のキムパッを作って売っていた어두이(魚斗伊=オドゥイ)というおばあさん。夏の暑い日ざしの下ではキムパッがすぐに傷んでしまうため、どうすればよいかと頭を悩ませていた。ある日、昔の人々はお弁当が傷んでしまわないようご飯とおかずを別々に詰めていたことをヒントに、キムパッを改良したそうだ。それがこの忠武キムパッの始まりと言われている。

ご飯の中央に具を置いて巻いた海苔巻きから、ご飯だけを巻いた一口サイズの海苔巻きとおかず(カクトゥギ・イカの和え物)を別々にするよう改良したのだ。

素朴なチュンムキムパッ、おいしくいただいた。特にイカが柔らかくて弾力があっておいしかった。


할매충무김밥
(051) 807-0778
  

Posted by dilbelau at 09:06Comments(0)ご飯類

2013年12月24日

韓国人も知らない韓国語

ヨングァン図書前で、三光寺の 「冬至の小豆粥」 をいただいたあと、書店内で夫が本を見ている間、私は3階のブックカフェで休憩。アメリカーノ(3,000w)を注文して、何か面白そうな本はないかと本棚を物色していると 『한국인도 무르는 한국어』(韓国人も知らない韓国語)という本に目がとまった。(배상복・오경순著、21세기북스、2012)


蛇蔵&海野凪子さんの 『日本人の知らない日本語』 の韓国語バージョンのような本で、電話を切るときなぜ 「들어가세요」 と言うのか、「젓가락」 と 「숟가락」 の2つはなぜパッチムが違うのかなど、へぇ~と思うことがいろいろ解説してあって面白かった。各項目1~2ページほどなので、ちょっと時間があるときなどに気軽に読めそうだ。









  

Posted by dilbelau at 08:16Comments(0)その他いろいろ

2013年12月23日

冬至の小豆粥

昨日は冬至。日本で冬至といえば柚子湯に入りかぼちゃを食べるように、韓国では팥죽(パッチュッ=小豆粥)を食べる習慣がある。韓国では、小豆は厄除け・魔除けの食べ物として知られている。冬至には、邪気を取り払い健康で暮らせますようにとの願いをこめて、小豆粥を食べる。

冬至に食べる小豆粥には、もち米粉を練って丸めた白玉団子を入れて食べる。この白玉団子は、小型の鳥の卵に似ていることから 「새알(セアル)」(새=セ=鳥、알=アル=卵)と呼ばれる。

また冬至の小豆粥は食べるだけでなく、昔は厄除け・魔除けのために家中の壁に少しずつまいてまわったのだそうだ。まくと言ってももちろんそんなに大量ではなく、少量の小豆粥をスプーンなどでしずくを飛ばす程度にまくのだそう。それでも壁に小豆粥がついてしまうが、小豆粥が飛び散ったあとそのものが厄除け・魔除けの役割を果たすので、拭き取ったりはせずそのままにしておくのだそうだ。

冬至には、お寺などでは小豆粥を大量に作って一般市民にもふるまう。今年も釜山にある約1,500のお寺で小豆粥がふるまわれたそうだ。毎年、釈迦生誕日には大量の燃灯を灯すことでも有名な三光寺(サムグァンサ)ではAM3:30からPM6:00まで、寺を訪れた信徒や市民に小豆粥をふるまうと聞いた。

また三光寺は、境内だけでなく西面(ソミョン)の老舗書店 「ヨングァン図書」 前の広場でも小豆粥をふるまうと聞き、夫と行ってみた。事前情報では11:00~14:30、3,000人分をふるまうとのこと。

11時頃、西面駅に到着。地下鉄9番出口を上がったところにある広場では、クリスマスツリーが出迎えてくれた。


ヨングァン図書前には机が並べられたりと準備に忙しそうだった。


本屋さんの中で少し時間をつぶしていると、ほどなくして三光寺から大きな寸胴鍋に入った小豆粥が到着し、紙の容器に入れて配られ始めた。


早速私たちも1つずついただいた。白玉団子がたっぷり入った小豆粥(▼)。塩味がきかせてある。思っていたよりもけっこうボリュームがあって、おなかいっぱいになった。


小豆粥を配る車両の周りには次々と人が集まってきた。写真ほぼ中央のめがねをかけた男性はテレビ局にインタビューされていて、夜のニュースで放映されていた(▼)。


車両のそばの机の上には願い事を書くためのカラフルな短冊が用意されていた(▼)。


そばでは、サムルノリの演奏が賑やかに(▼)。




冬至の小豆粥のご利益をいただいて、これからも健康で過ごせますように。  

Posted by dilbelau at 08:48Comments(0)釜山の歳時記三光寺

2013年12月22日

木曜限定サッポロラーメン

先日、以前から気になっていた 「サンマーメン」 を食べようと、夫と 「箱根らーめん」 に向かった。少し前に日曜日に来たら定休日だったので、今回は平日に。

店内は大学生らしき若者を中心に、相変わらず賑わっていた。店員さんも以前より増えた気がする。カウンター席に座り、早速 「サンマーメン」 を注文しようとしたら、店長さんが 「サンマーメンは今日はないんです。明日です。今日はサッポロラーメンならあるんですけど」 とおっしゃる。

一瞬意味が分からず、メニューをよく見てみると、サンマーメンは金曜日限定のメニューになっていた。同じくサッポロラーメンが木曜日限定のメニューなのだそう。

しかもどちらも1日10食限定とある。なかなかありつけない 「幻のラーメン」 のようだ。しかし、さすがに10食だと少なすぎるのでもう少し出しているそうだ。「でも12時30分にはもう売り切れます」 とのこと。

またもやサンマーメン(7,000w)にふられて残念だったが、仕方がない。サンマーメンはいずれまた金曜日に食べに来ることにして、この日はサッポロラーメン(8,000w)をいただくことにした。

厨房では店長さんの他に、日本人と思われる男性も立ち働いていた。直接話して確認したわけではないが、言葉を聞く限りおそらく。中華鍋を振る店長さん(▼)。


店長さんともう1人の店員さんは私たちのことを覚えてくれていた。4~5カ月前に1度来ただけなのに、客商売している人の記憶力はさすがだ。この夏、日本に再び修行に行くとのことだったが、予定通り行ってきたそうだ。修行で得たものが現在のメニューにも反映されているのだろう。

やがて、木曜日限定のサッポロラーメンが登場。深めのラーメン鉢においしそうに盛りつけられている。


キャベツ、タマネギ、ニンジン、モヤシ、ニラを特製味噌で炒めたところにスープを加えて味をなじませ、それを麺の上に注ぎ、マー油、コーン、チャーシュー、ネギ、煮卵をトッピングしたものだそう。スープはしっかりした味付けだがくどくなく、とてもおいしい。縮れ麺によくからむ。煮卵も半熟具合がちょうどよく、チャーシューも非常においしい。


大変おいしくいただいた。夫は、これまでに釜山で食べたラーメンの中で1番おいしかったと言うほど。2人とも大満足。

聞くところによると、スープは店長さん、麺はもう1人の店員さんがそれぞれ担当しているのだそうだ。お2人とも日本で修行されたとのこと。麺は、日本の製麺会社の機械を参考にして作った製麺機を使って、店で直接作っているのだそう。

サッポロラーメンも大変おいしかったが、次回こそは是非、念願のサンマーメンを食べてみたい。

また、曜日に関係なく注文できる麺類としては、豚骨ラーメン、豚骨醤油ラーメン、辛味噌ラーメン、醤油ラーメン、コラーゲン醤油ラーメン、坦々麺、醤油つけ麺、あぶらそば(いずれも6,000~7,000w)がある。サイドメニューはチャーシューご飯と餃子など。


箱根らーめん(하코네라면)
釜山市南区大淵洞61-16 1階
(051) 611-2541
定休日:日曜日
営業時間:11:00~15:00、16:30~21:00
  


Posted by dilbelau at 08:16Comments(0)ラーメン