2010年12月22日

冬至と ”鳥の卵”

昨夜2軒お隣のSオンニから、携帯にムンチャが入った。”안바쁘시면 새알 비비러 오세요.” とのこと。

日本語にすると 「忙しくなければ、”새알 비비다” しにいらっしゃい」 なのだが、肝心の ”새알 비비다” がどういう意味なのかが分からない。”새알” は ”鳥の卵”、 ”비비다” は ”こする、混ぜる、もむ” などという意味だ。

「鳥の卵をこする?? 混ぜる??」 

・・・・・・?????

どう考えても意味が分からず、はてはオンニが文字を入力し間違えたのではないかとまで思いながら、とりあえずオンニ宅へ向かう。早速、意味が分からなかった文章のことを尋ねると、笑って 「팥죽(小豆粥)の団子のことよ~」

オンニの言う ”鳥の卵(새알)” とは、これのことだった(▼)。

冬至と ”鳥の卵”

もち米粉を練って丸めた小さな団子。大きさは作る人によっていろいろだそうだが、オンニがこの日作っていたのはうずらの卵よりさらに小さいサイズだった。なるほど鳥の卵に見えなくもない。

冬至と ”鳥の卵”

”새알 비비다” とは、このもち米粉の小さな団子を丸めるという意味だったのだ。なるほど後で調べてみると ”비비다” には ”(団子などを)丸める” という意味もある。

早速私も参加。慣れていなくても簡単にできて楽しい作業だ。2人でおしゃべりしながら丸めると、あっという間に終了。さて、このもち米粉の団子、何のために作っているかというと、冬至の小豆粥に入れるためなのだ。

日本で冬至といえば柚子湯に入りかぼちゃを食べるように、韓国では小豆粥を食べる習慣がある。韓国では、小豆は厄除け・魔除けの食べ物として知られている。冬至の日には、邪気を取り払い健康で暮らせますようにとの願いをこめて、小豆粥を食べるのだそうだ。

小豆粥を作って団子を丸めて・・・となるとなかなか手間がかかるので、最近では家で作るという人も減ってきているようだが、昔はどの家でも作っていたそうだ。

「昔は大きな(とオンニが、両腕いっぱいで円を作って見せてくれる)釜にいっぱい作ったものよ」

団子の準備ができたところで、小豆粥にとりかかる。あらかじめ茹でておいたたっぷりの小豆(▼)。

冬至と ”鳥の卵”

ハンドミキサーであらかた小豆をつぶす(▼)。

冬至と ”鳥の卵”

そこに水を適量加え、さらにゴム手袋をはめた手で小豆を握りつぶすようにする。そして全体をよくかき混ぜ、小豆の皮だけをザルでこしとる。皮も一緒に入れて作ってもよいのだが、なめらかな舌触りにするために皮を取り除くのだそうだ。

ほぼ皮を取り除いたら火にかけて、研いで水を切っておいた白米を適量入れる(▼)。

冬至と ”鳥の卵”

そしてそこに先ほど一緒に丸めた새알(もち米粉で作った団子)を投入(▼)。

冬至と ”鳥の卵”

団子が浮かんできたら茹で上がったという合図(▼)。

冬至と ”鳥の卵”

とろみをつけるため、余ったもち米粉もパラパラと(▼)。

冬至と ”鳥の卵”

そしてもう少しグラグラ煮たら、味を見ながら塩を加えて完成(▼)。これに砂糖を加えて甘くしたものが단팥죽(甘い小豆粥≒ぜんざい)だ。

冬至と ”鳥の卵”

こうして作る小豆粥。食べるだけでなく、昔は厄除け・魔除けのために家中の壁に少しずつまいてまわったのだそうだ。オンニの実家でも昔お母さんが、「家族がみな健康でいられますように」 などと言いながら、まいてまわっていたのだそうだ。

まくと言ってももちろんそんなに大量ではなく、少量の小豆粥をスプーンなどでしずくを飛ばす程度にまくのだそう。それでも壁に小豆粥がつくだろうから、それは後で拭き掃除するのかと聞いてみたら、小豆粥が飛び散ったあとそのものが厄除け・魔除けの役割を果たすので、拭き取ったりはせずそのままにしておくのだそうだ。

そんな話を教えてくれながら、オンニはお持ち帰り用に小豆粥を容器に入れてくださった。「2人で作ったからうんとおいしくできたわね」 と。

それが昨夜の話。冬至の今日、早速朝から夫と小豆粥をいただいた。この1年も健康で無事に暮らせますようにと願いながら。


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