2013年07月28日

血液で描いた絵 2

つづき

旧ソウル駅舎は現在、「문화역서울284(文化駅ソウル284 / Culture Station Seoul 284)」 という複合文化空間として活用されている。284という数字は、この駅舎が史蹟第284号であることからつけられた。

この日は 「大衆の新発見 / Who Images the Public?」 という展示(無料)が開かれていたので、少しのぞいてみた。この展示は7月14日まで。まず目を引いたのは、当時、中央ホールだった空間にどかっと展示された気球。

血液で描いた絵 2

天井が高く、重厚な雰囲気が漂う立派な建物だ。

血液で描いた絵 2

玄関アーチ(▼)。

血液で描いた絵 2

入り口横の、当時出札室として使われていた部屋は現在、受付になっている。大きな荷物を手に切符を買う人々の往時の光景が目に浮かぶようだ。

血液で描いた絵 2

当時、待合室や貴賓室、駅長室などに使われていた部屋が展示室になっており、いろいろな作品が展示されていた。

血液で描いた絵 2

こちらはちょっと変わった作品(▼)。김지훈(キム・ジフン)さんというアーティストが、自らの血液で描いた絵だそうだ。

血液で描いた絵 2

シルクスクリーンに、インクの代わりに血液を使ったとのこと。そうと言われなければ、血液だとは気づかないだろう。

血液で描いた絵 2

医師に採血してもらったものを冷蔵庫で保管して使ったとのこと。実際の血液まで展示してあった。

血液で描いた絵 2

血液を使って絵を描いたのは、人々に注目され話題になると考えたからだそう。美術館や画廊など限定された場所に閉じ込められていた作品が、マスコミを通して多くの人々の目に触れるきっかけになるだろうと。なるほど、確かに。

他にも数多くの作品が展示されていたが、現代アートというのだろうか、独特な雰囲気の作品が多かった。私には作品よりも、建物そのものの方が興味深かった。

つづく


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