2013年08月10日

新聞博物館 24

つづき

翌朝、「ツアーイン春海」 での2回目の朝食をいただく。この日もお嬢さんが調理を手伝っていた。前日同様、おいしいおかずが並ぶ。エホバッのジョンと一緒に盛りつけられているのは、アオサのジョン。初めて食べたが非常においしかった。干しスケトウダラのスープも、釜山で食べるものより味がしっかりしていておいしかった。写真中央手前は、どんぐりで作ったトットリムッ。連泊してもおかずやスープが変わるので飽きない。日替わり定食のような感じ。大変おいしくいただいた。

新聞博物館 24

身支度をしてチェックアウト。春海さんとお嬢さん、ペットのルミちゃんが玄関まで出て見送ってくれた。ソウル駅から1駅と便利で、部屋は清潔でアメニティも充実していて、値段も手ごろ、そして何より春海さん手作りの朝食がおいしくて、非常に居心地のいいゲストハウスだった。またソウルに来るときは是非利用したいと思う。おすすめだ。

ツアーイン春海
ソウル市龍山区青坡洞3街43番地
(070) 8253-0287, (010) 8260-6266
http://cafe.daum.net/TOURINN


ソウル3日目の朝はまず、光化門(クァンファムン)駅の近くにある新聞博物館へ向かった。曇り空だが雨はやんでくれていて助かる。「鐘路(チョンノ)タワー」(▼)が見えていた。独特のデザインの建物には国税庁や金融関係の会社が入っているそうだ。

新聞博物館 24

新聞博物館は、「一民(イルミン)美術館ビル」(▼)の5・6階部分にある。観覧料は大人3,000w。ロッカーに荷物を預けて身軽になったところで館内を見学。ちょうどこの頃、外は土砂降りになっていた。一足違いで雨に遭わずにすんだ。

新聞博物館 24

博物館が入っている一民美術館ビルは1926年に建てられ、1992年までの66年間、東亜日報を発行していた建物だそう。2000年、この建物の5・6階に東亜(トンア)日報社が新聞博物館をリニューアルオープンした。最初の軍隊新聞 「漢城(ハンソン)旬報」 の創刊(1883年)以降の韓国における新聞の歴史を一目で見られる博物館だ。1~3階が一民美術館になっている。

入口近くに展示されているのは世界の新聞(▼)。66カ国で発行されている66種類の新聞の、2000年1月1日発行の紙面を展示してある。日本の朝日新聞も。

新聞博物館 24

右上は韓国最初の近代新聞 「漢城(ハンソン)旬報」(1883.10.31創刊)と「漢城周報」(1886.1.25~1888)(▼)。「漢城旬報」 は開化派が主軸となって、政府機構である 「博文局」 で主に知識人と官僚を対象に発行された。純漢文20面の冊子で、紙面は国内の官報や各国軍事、論説など。10日ごとに発行されていたが、1884年の甲申政変によって中断し、1886年1月25日から1週間に1度発行される漢城周報へと受け継がれた。

新聞博物館 24

左上は 「漢城旬報」 創刊号に掲載された地球全土(▲)、その下、左は最初の民間紙 「独立新聞」(1896.4.7~1899.12.4)、右は最初の日刊紙 「毎日新聞」(1898.1.1~1899.4.4)。

数多くの資料が展示され、韓国の新聞の歴史が一目瞭然だ。

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各紙の号外(▼)。手前の色褪せた号外紙の中には、釜山日報のものも見える(右中央、1951.5.10付、李始栄副大統領辞任を伝える内容)。

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金日成や金大中の死亡を伝える号外も(▼)。

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つづく


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