2013年07月03日

冷たい炭酸温泉 10

つづき

オリタンを食べて、いざお目当ての文殊山(ムンスサン)炭酸温泉へ。

冷たい炭酸温泉 10

1階受付で入浴料(大人6,000w)を払って、タオルを受け取り(女性のみ・男性は脱衣室に備付)、女性は2階、男性は3階の大浴場へ。ロッカーは鍵のついているところならどこでも使ってよい。

浴場内はけっこう広い。洗い場も “キープ” されていない空いているところがすぐに見つかった。多くが地元の常連客のようだが、浴場が広々しているので居心地良く入浴できる。身体を洗って、まずは 「温湯」 に入ってみた。ちょうどいい湯加減だ。隣は 「高温湯」。

浴場内のテレビを見ながらしばらく湯に浸かってたが、やがて 「温湯」・「高温湯」 いずれの表示板にも 「温泉ではありません」 という注意書きがあることに気づいた。ということは 「温泉」 の浴槽はどこかなと見渡すと、奥に 「炭酸湯」 と書かれた浴槽があった。

「炭酸湯」 は茶色っぽい湯だった。有馬温泉の金の湯のような色だ。いかにも温泉っぽい湯だなと思いながら足を入れて飛び上がりそうになった。

冷たい・・・。

一瞬、湯の加温装置が故障しているのかと思ったが、おばさんたちは何事もないように平然と湯に(水に)浸かっている。もともとこういう温泉のようだ。隣にある巨大な水風呂の冷たさよりは少しマシだが、冷たい温泉を体験するのは初めてだったのでとても驚いた。

26.1度の酸性水素炭酸カルシウム型炭酸泉なのだそうだ。足を入れるだけでも鳥肌が立つほど冷たく感じたが、せっかくなので頑張って入ってみた。私は浴槽内部の段に腰かけるのが精いっぱいだったが、おばさんたちは肩までどっぷり浸かっていた。

炭酸泉と言えば、湯に浸かってしばらくすると皮膚の表面に小さな気泡がたくさんついた記憶があるが、ここの炭酸泉はその現象はなかった。

壁の案内文には 「10分以上浸かり、温泉を口に含んですすぐとよい。口内に炎症がある人は1分ほど口の中に含んでおく。顔を洗うように顔の皮膚にも温泉をひたし、上がり湯をせずに肌に残った水分は自然に乾かすかタオルでそっと押さえるようにするのがよい」 などと説明してある。

そのうち少し冷たさにも慣れてきて、人間ウォッチングをする余裕が出てきた。浴場内のサウナに入るおばさんたちは皆、胸から腰のあたりにかけて厚いビニールシートのようなものを巻きつけている。発汗を促すためだろう。釜山では見たことがなかったので新鮮だった。蔚山の流行り??

そしてサウナから出てきたら、26.1度の冷たい温泉よりさらに冷たい水風呂に、何の躊躇もなくどぶんと飛び込む。足から徐々に・・・ではなく、一気に全身。見ている方が震えそうだが、本人は気持ちいいのだろう。豪快に巨大水風呂の中で泳ぎ始める。

また、1人で入浴しに来たらしきおばあさんが身体を洗っていると、その様子を見ていたおばさんがおばあさんに声をかけ、背中のアカスリをしてあげていた。2人は見ず知らず同士のようだったが、自分で背中をアカスリするのは難しいので、おばさんが声をかけてあげたようだ。

韓国ではこういうふうに、見知らぬ人でも困ってそうな人がいたら、特にそれがお年寄りや子ども連れのお母さんだったりすると、周りの人がさっと助けの手を差し伸べるという場面をよく見かける。

しばらく入っているとさすがに寒くなってきたので、また温湯に浸かって身体を温め、「あんま湯」 にも入ってみた。ぼこぼこと勢い出てくる水流に、腰や足など好みの部分をあてて 「あんま」 する。湯はかなりぬるめだった。

そして最後にもう一度、冷たい温泉に入ってから上がった。しかし不思議なことに、上がった後も身体はホカホカしていて、まるで温かい湯に長い間浸かっていたかのような感じだった。温泉効果だろう。

温泉の隣のビルにはスクリーンゴルフ場やフィットネスセンター(韓国ではヘルスと呼ばれる)もあった。

文殊山炭酸温泉
蔚山市南区無去洞491-5
(052) 222-2788
営業時間:5~24時


つづく


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