2012年12月02日
ふわふわのムルメギタン
職場近くの食堂 「수미(スミ=秀味)」 は、ランチタイムには3種類のメニューから選んで注文するようになっている。いずれもスープ料理の定食で、値段はたいてい6,000w。メニューには동태국(トンテクッ=冷凍スケトウダラのスープ)や미역국(ミヨックッ=わかめスープ)、바지락국(バジラックッ=アサリのスープ)、시래긱국(シレギクッ=大根の干葉のスープ)などが並ぶことが多い。
この日は久しぶりに물메기탕(ムルメギタン=ナマズのスープ)がメニューに上がっていたので、それをいただくことにした。値段は8,000w。

ナマズといっても川に住むキャットフィッシュではなく、海に住むムルメギ(물메기)。日本ではビクニンと呼ばれるようだ。上司曰く 「普段は深海で暮らしているムルメギが、初冬のこの時期、水深の浅いところまで上がってくるところを捕獲する(のだと思う)」 とのこと。
昔は韓国でも魚としては扱っていなかったそうだが、今では물메기탕(ムルメギタン)などのスープ類に使われている。別名 「미역어(ミヨゴ=迷役魚)」、「물텀벙(ムルトムボン)」 とも呼ばれる。昔、ムルメギを食用の魚としてとらえていなかった頃、漁でムルメギが網にかかるとまた海に ”텀벙(トムボン=どぶん)” と戻したところから、その別名がついたとも言われる。
身は白くふわふわ。非常に柔らかい。大きめに切った大根と一緒に煮込んである。ムルメギから出たダシはとてもおいしい。このムルメギタンをはじめ韓国のスープ料理は、どちらかというと具よりもスープを楽しむ。私はもちろん具も全部いただくが、上司は大根やアサリなど具には手をつけずスープだけ飲むことが多いようだ。

「これ(ムルメギタン)も해장(ヘジャン)するのにいいんだよ」 と上司。韓国には、二日酔いのときに飲むとよいとされる酔いざましのスープ 「해장국(ヘジャンクッ)」 がたくさんある。
韓国に来た当初、ヘジャンクッは1つのメニュー名なのかと思っていたがそうではなく、酔いざましのスープの総称。ムルメギタンも、アサリのスープも、재첩국(チェチョックッ=シジミのスープ)も、スケトウダラのスープも、추어탕(チュオタン=ドジョウのスープ)も・・・。上司がこれまでに 「これも酔いざましにいいんだよ」 と教えてくれたスープは数知れず。シジミは実際に肝臓によいとされるので正真正銘のヘジャンクッなのだろうが、要するに、主に海産物が入ったアツアツのスープはどれも酔いざましによいということになるのだろう。
この店はおかずも種類豊富でおいしい。


수미식당(秀味食堂)
釜山市水晶2洞143-1
(051) 467-9509
この日は久しぶりに물메기탕(ムルメギタン=ナマズのスープ)がメニューに上がっていたので、それをいただくことにした。値段は8,000w。
ナマズといっても川に住むキャットフィッシュではなく、海に住むムルメギ(물메기)。日本ではビクニンと呼ばれるようだ。上司曰く 「普段は深海で暮らしているムルメギが、初冬のこの時期、水深の浅いところまで上がってくるところを捕獲する(のだと思う)」 とのこと。
昔は韓国でも魚としては扱っていなかったそうだが、今では물메기탕(ムルメギタン)などのスープ類に使われている。別名 「미역어(ミヨゴ=迷役魚)」、「물텀벙(ムルトムボン)」 とも呼ばれる。昔、ムルメギを食用の魚としてとらえていなかった頃、漁でムルメギが網にかかるとまた海に ”텀벙(トムボン=どぶん)” と戻したところから、その別名がついたとも言われる。
身は白くふわふわ。非常に柔らかい。大きめに切った大根と一緒に煮込んである。ムルメギから出たダシはとてもおいしい。このムルメギタンをはじめ韓国のスープ料理は、どちらかというと具よりもスープを楽しむ。私はもちろん具も全部いただくが、上司は大根やアサリなど具には手をつけずスープだけ飲むことが多いようだ。
「これ(ムルメギタン)も해장(ヘジャン)するのにいいんだよ」 と上司。韓国には、二日酔いのときに飲むとよいとされる酔いざましのスープ 「해장국(ヘジャンクッ)」 がたくさんある。
韓国に来た当初、ヘジャンクッは1つのメニュー名なのかと思っていたがそうではなく、酔いざましのスープの総称。ムルメギタンも、アサリのスープも、재첩국(チェチョックッ=シジミのスープ)も、スケトウダラのスープも、추어탕(チュオタン=ドジョウのスープ)も・・・。上司がこれまでに 「これも酔いざましにいいんだよ」 と教えてくれたスープは数知れず。シジミは実際に肝臓によいとされるので正真正銘のヘジャンクッなのだろうが、要するに、主に海産物が入ったアツアツのスープはどれも酔いざましによいということになるのだろう。
この店はおかずも種類豊富でおいしい。
수미식당(秀味食堂)
釜山市水晶2洞143-1
(051) 467-9509
Posted by dilbelau at 09:10│Comments(0)
│海鮮・魚介類・クジラ肉