2012年09月18日

間もなく釜山ビエンナーレ

9月22日~11月24日まで、「2012釜山ビエンナーレ」 が 「Garden of Learning」 というテーマで開かれる。

今年のビエンナーレには市民や作家、総監督が参加し、80人の市民から成る 「Learning Council」 と緊密に作業しながら典型的なビエンナーレ型展示に対する疑問を共有、展示を通してより幅広い共同体に近づける可能性を探求した。また現実的な問題を扱うさまざまな芸術的アプローチの方法についても研究した。

本展示 「Garden of Learning」 は、釜山市立美術館(有料)と좌천(チャチョン=佐川)アパート(無料)で開かれる。他のビエンナーレに比べると比較的少ない42人の参加作家を集中的に扱い、美術館ではあまり見られない珍しい展示形式をとっている。「ビエンナーレ」 という構造的な枠の中で、グローバルな美術館のコレクション展示スタイル 「Garden of Learning」 を、「Learning Council」 も交えて企画した。これは今日、市場原理やポピュリズム的な要求に直面している美術館が持つ公共機関としての重要性や、その固有の価値をあらためて確認するためだ。

特別展 「Outside of Garden」 は、公募で選ばれた9人の新進キュレーターが企画した9つの展示から成る。本展示の企画意図を広げ、釜山の特殊性や歴史的記憶が刻まれている釜山鎮(プサンジン)駅舎や釜山文化会館、広安里(クァンアルリ)の 「ミーワールド」 で開かれる(いずれも無料)。9月22日~11月24日の64日間。出品作品は5カ国65人(チーム)約202点。

また 「ビエンナーレ・アーバン・スクエア」 は街なかで開かれるさまざまなフェスティバルやイベントを通し、企画者や参加作家、「Learning Council」、市民が自由にコミュニケーションするための場(▼)。

1.パネルディスカッション(9月24日10~12時)釜山市立美術館講堂。テーマ 「2012釜山ビエンナーレ展示企画方法論」。
2.アーティスト・オン・トーク(9月24日14~17時)釜山市立美術館講堂。
3.キュレーター・トーク(10月6日14~20時)1部=釜山市立美術館講堂(14~17時)、2部=特別展展示場ツアー(17~20時)。
4.アジア・ビエンナーレ・フォーラム(10月13日14~17時)釜山市立美術館講堂。テーマ 「アジア・ビエンナーレの最近の流れと協力方案の模索」。
5.アート・エデュケーター・トーク(10月20日14~16時)釜山市立美術館講堂。内容=教育プログラム進行過程と紹介および質疑応答。

「ギャラリー・フェスティバル」 は、地域の美術文化の発展や美術市場の活性化および一般人の美術に対する関心を誘導するため、2008ビエンナーレより実施しているイベント。釜山ビエンナーレ期間中、ギャラリーの自主企画展という形式で開催される。2012釜山ビエンナーレのギャラリー・フェスティバルには6つの区(海雲台区・水営区・釜山鎮区・東区・西区・金井区)で、64人の作家が参加し約409点の作品が展示される(9月22日~10月6日)。

入場料(本展示の釜山市立美術館のみ)は一般(19~64歳)7,000w(団体(20人以上)5,000w)、学生(7~18歳)4,000w(団体3,000w)、ファミリー券(成人2人、高校生以下の子ども2人の4人基準)15,000w。新世界(シンセゲ)ポイントカード提示時、団体料金適用(1人4枚まで)。釜山銀行BCカードで支払う場合1,000w割引(1人4枚まで)。国立現代美術館のチケット提示時20%割引。

また、展示場間のシャトルバスも運行。9月22日~11月24日の金・土・日・祝日、市立美術館→ミーワールド→文化会館→釜山鎮駅のコースと、釜山鎮駅→文化会館→ミーワールド→市立美術館の2コース。10時から18時ごろまで、おおむね1時間に1~2本ずつ。時刻表

特別展 「Outside of Garden」 の会場の1つ、旧・釜山鎮駅舎でも準備が着々と進んでいる(▼)。

間もなく釜山ビエンナーレ

参考:作品の制作過程についての記事(釜山日報9月14日21面)


同じカテゴリー(釜山ビエンナーレ)の記事
チベットと白い人
チベットと白い人(2010-11-13 09:11)

独創的アート
独創的アート(2010-11-12 22:14)

人類の進化
人類の進化(2010-11-12 09:30)


上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
間もなく釜山ビエンナーレ
    コメント(0)