2010年04月26日

'10.4.26(月)83歳の写真作家との出会い

先日、藤本巧氏の写真展オープニングパーティーの会場で、偶然お会いした최민식(崔敏植)先生。藤本氏と同じく写真作家で、1950年代から韓国や外国の写真を撮り続けていらっしゃる方だ。

黒いベレー帽にジージャン、肩からは一眼レフカメラをかけた先生。写真を撮り始めて50年、今83歳ですとおっしゃるのを聞いて大変驚いた。姿勢・歩く姿・お話しされる様子、どれをとってもとても80代の方には見えない。

崔敏植先生も藤本氏同様、やはり写真集を出版されていることだったので、是非その写真集も見てみたいと思い声をおかけしたところ、一度自宅においでなさいと連絡先を教えてくださったのだった。

夫も私も先生とはそのときが初対面だったが、先生のお言葉に甘えて先日早速お宅を2人で訪問させてもらった。

待ち合わせ場所に来てくださった崔先生。やはりトレードマークのベレー帽をかぶり、大変姿勢もよくすっすっと歩かれる。住宅街にある一戸建て住宅。アパートは嫌いで、アパートには一度も住んだことがないとおっしゃる先生。庭先には奥さまが手入れされているという、醤油や味噌を発酵させたり貯蔵したりするための 「장독(陶製の甕)」 がいくつも並んでいる。

こちらへどうぞ、と通してくださった先生のお部屋は、ものすごい量の書籍で埋め尽くされている。壁にいくつも並んでいる本棚には、分厚い写真集や書籍がぎっしりと納められており、本棚におさまりきらない本もたくさんある。本の重さで床が抜けてしまうんじゃないかと思うぐらいの量だ。

10.4.26(月)83歳の写真作家との出会い

昔、東京で2年ほど美術学院に通っていらっしゃったという崔先生。もともと美術や音楽がお好きだそうで、日本語で書かれた音楽や美術の本もたくさんある。その頃日本で買い、韓国に持ち帰ってきたものも多いそうだ。

10.4.26(月)83歳の写真作家との出会い

部屋には静かな音楽が流れている。クラシックがお好きだそうで、もっぱら部屋で聴かれる音楽はクラシックだけだそうだ。

本棚の一角に飾られてある額縁。よく見ると、2000年当時の大統領・金大中からの勲章証だ。韓国写真作家協会の諮問委員である崔先生に対し、韓国の文化向上と国家発展に大きく貢献したことで 「玉冠文化勲章」 を授与されたもの。

10.4.26(月)83歳の写真作家との出会い

「どうぞこちらに」 とすすめられて私たちが椅子に座ると、目の前のテーブルの上に置かれていた2冊の写真集。いずれも 『HUMAN』 というタイトルだ。それを指して先生が、「これはお土産ね」 と。私たちにプレゼントしてくださるとおっしゃるのだ。

10.4.26(月)83歳の写真作家との出会い

夫の名前を尋ね、表紙をめくったところにサインをしてくださる。

10.4.26(月)83歳の写真作家との出会い

つづく


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