2010年04月02日
'10.4.2(金)梅干は心臓に悪い?!
先日 「국물김치(水キムチ)を漬けたから」 と、大きな大きな容器を持ってきてくれた2軒お隣のSオンニ。小さめのクーラーボックスほどもあろうかという大きな容器も、キムチ冷蔵庫があればそういう容器がいくつも難なく入る。うちにはキムチ冷蔵庫がないので、うちの冷蔵庫におさまる程度の容器を出すと、相変わらず容器からこぼれてしまいそうになるぐらい、なみなみと入れてくださる。

普通の大根と、紫色の大根、それから今が旬のセリを使ってある。紫色の大根から染み出た色素で、スープがうっすら紫色に色づいていて目にも美しい。
「ちょっと薄かったんだけど・・・」 とおっしゃる通り、今までにも何度もいただいたお手製の水キムチの味に比べると若干薄いが、あっさりとおいしくいただける。「このスープには乳酸菌がいっぱい含まれてるから、スープもたっぷり飲んでね」 と。オンニのご主人は、夏にはよく冷やしたこの水キムチのスープを、水がわりにごくごく飲まれるのだそうだ。
お茶を飲みながらあれこれおしゃべりしているうちに思い出した。
先日、日本人の友人から、彼女のお母様が漬けたものだといただいた梅干を、オンニにも一度食べてみてもらおうと思っていたのだった。
日本には梅干という食べ物があることをオンニがご存じなのは前から知っていたが、食べてみたことがあるかどうかは知らなかった。冷蔵庫から梅干が入った容器を取り出し、「これ・・・」 と私が言いかけるのと、オンニが 「あ、それ梅でしょ!」

「もし食べたことがなかったら、どんな味だか体験してもらおうかと思って」 と言う私に 「食べたことあるのよ。ものっすごい塩辛いでしょ、これ。どうして日本人はこんな塩辛いものを食べるのか、理解できないわ。」 とオンニ。
以前、お弁当のご飯の上にのっかっていた梅干(小梅)を食べたことがあるのだそうだ。
”よくぞ、そんな塩辛いものを・・・” と、身体が後ろにのけぞるほど拒絶反応(?)を示したようだったし、どんな味かもう知っているならと、梅干を冷蔵庫にしまおうとすると、”怖いもの見たさ” だろうか、それでもちょっと味を見てみたいようで手を伸ばされる。
渡したお箸で大粒の梅干を豪快につかみ、そのまま口に入れようとされるような勢いだったので、それはまずいと引き止め、まずは少しだけ味見するようおすすめする。日本の梅干の中でも、いただいたこの梅干はなかなかパンチの効いたしょっぱさだったからだ。大粒なうえにそのしょっぱさなので、私たちでも1粒あればご飯2膳は軽くいただけてしまうほど。
お箸でちょこっとだけ梅干の実をつまみ、なめてみるオンニ。
途端に顔をしかめ、手を左右に振り、かなりの衝撃を受けているということを身体全体で表現される。
「よくこんなの・・・はぁ~・・・食べるわね、日本人は。心臓に悪いわ!!」
というのがオンニの感想。
韓国でも梅の実はよく使われる食材の一つ。梅酒を漬けたり、砂糖と一緒に漬けて梅シロップを作ったり、または調味料で和えておかずをつくったり・・・。なので、韓国人にとっても梅の実は身近な存在だが、梅干のような加工の仕方はどうしてこんなにしょっぱいものを・・・と、不思議で仕方ないらしい。
日本人からすると、”よくもまぁこんなに辛いものを平気で食べられるな・・・” と思うほどの辛い料理もある韓国料理だが、それと同じように韓国人からすると ”よくもまぁこんなにしょっぱいものを・・・” というのが、日本の梅干なのだろう。
唐辛子の辛さにはめっぽう強い韓国人も、塩辛さに大してはどちらかというと敏感な気がする。梅干のしょっぱさはまあ極端な例だとしても、以前、韓国人と一緒にお好み焼きを作って食べたとき、お好み焼きソースを味見してみた韓国人が ”ちょっと塩辛いわね” と言っていたのが印象に残っている。
結局、食文化も ”慣れ” の部分が大きいということだろうか。さすがにそのままではなく、洗って辛さを和らげたものをではあるが、幼い子供の頃からキムチを食べさせ始めるという韓国。誰にとってもおふくろの味が一番であるように、食べ慣れた味がおいしいと感じるということは、どこの国でも同じであろう。
普通の大根と、紫色の大根、それから今が旬のセリを使ってある。紫色の大根から染み出た色素で、スープがうっすら紫色に色づいていて目にも美しい。
「ちょっと薄かったんだけど・・・」 とおっしゃる通り、今までにも何度もいただいたお手製の水キムチの味に比べると若干薄いが、あっさりとおいしくいただける。「このスープには乳酸菌がいっぱい含まれてるから、スープもたっぷり飲んでね」 と。オンニのご主人は、夏にはよく冷やしたこの水キムチのスープを、水がわりにごくごく飲まれるのだそうだ。
お茶を飲みながらあれこれおしゃべりしているうちに思い出した。
先日、日本人の友人から、彼女のお母様が漬けたものだといただいた梅干を、オンニにも一度食べてみてもらおうと思っていたのだった。
日本には梅干という食べ物があることをオンニがご存じなのは前から知っていたが、食べてみたことがあるかどうかは知らなかった。冷蔵庫から梅干が入った容器を取り出し、「これ・・・」 と私が言いかけるのと、オンニが 「あ、それ梅でしょ!」
「もし食べたことがなかったら、どんな味だか体験してもらおうかと思って」 と言う私に 「食べたことあるのよ。ものっすごい塩辛いでしょ、これ。どうして日本人はこんな塩辛いものを食べるのか、理解できないわ。」 とオンニ。
以前、お弁当のご飯の上にのっかっていた梅干(小梅)を食べたことがあるのだそうだ。
”よくぞ、そんな塩辛いものを・・・” と、身体が後ろにのけぞるほど拒絶反応(?)を示したようだったし、どんな味かもう知っているならと、梅干を冷蔵庫にしまおうとすると、”怖いもの見たさ” だろうか、それでもちょっと味を見てみたいようで手を伸ばされる。
渡したお箸で大粒の梅干を豪快につかみ、そのまま口に入れようとされるような勢いだったので、それはまずいと引き止め、まずは少しだけ味見するようおすすめする。日本の梅干の中でも、いただいたこの梅干はなかなかパンチの効いたしょっぱさだったからだ。大粒なうえにそのしょっぱさなので、私たちでも1粒あればご飯2膳は軽くいただけてしまうほど。
お箸でちょこっとだけ梅干の実をつまみ、なめてみるオンニ。
途端に顔をしかめ、手を左右に振り、かなりの衝撃を受けているということを身体全体で表現される。
「よくこんなの・・・はぁ~・・・食べるわね、日本人は。心臓に悪いわ!!」
というのがオンニの感想。
韓国でも梅の実はよく使われる食材の一つ。梅酒を漬けたり、砂糖と一緒に漬けて梅シロップを作ったり、または調味料で和えておかずをつくったり・・・。なので、韓国人にとっても梅の実は身近な存在だが、梅干のような加工の仕方はどうしてこんなにしょっぱいものを・・・と、不思議で仕方ないらしい。
日本人からすると、”よくもまぁこんなに辛いものを平気で食べられるな・・・” と思うほどの辛い料理もある韓国料理だが、それと同じように韓国人からすると ”よくもまぁこんなにしょっぱいものを・・・” というのが、日本の梅干なのだろう。
唐辛子の辛さにはめっぽう強い韓国人も、塩辛さに大してはどちらかというと敏感な気がする。梅干のしょっぱさはまあ極端な例だとしても、以前、韓国人と一緒にお好み焼きを作って食べたとき、お好み焼きソースを味見してみた韓国人が ”ちょっと塩辛いわね” と言っていたのが印象に残っている。
結局、食文化も ”慣れ” の部分が大きいということだろうか。さすがにそのままではなく、洗って辛さを和らげたものをではあるが、幼い子供の頃からキムチを食べさせ始めるという韓国。誰にとってもおふくろの味が一番であるように、食べ慣れた味がおいしいと感じるということは、どこの国でも同じであろう。
Posted by dilbelau at 16:31│Comments(0)
│オンニのこと