2009年12月11日
'09.12.11(金)チェッコリ(책거리)
9月下旬から毎週1回、「市民世界文化教室」 というプログラムの日本語組の講師を担当していた。
全12回で、初級日本語を教えたり、日本文化について紹介したり。
今までに日本語を勉強されたことがあり、ある程度おできになる受講生もいらっしゃったが、中には 「あいうえお」 も見たことがないという全くの初心者の方も。原則的に初級レベルの方を対象に、というプログラムであったため、1時間半の授業時間中、説明は全て韓国語で。
日常生活を韓国語で話すのとはわけが違い、思いがけない質問に答えたり、微妙なニュアンスの違いを説明する際に韓国語のみというのは、私にとってはやはり冷や汗モノだった。
それにそもそも、前に立って誰かに何かを教えるという経験がないため、授業のたびにまさしく試行錯誤だった。
はじめの頃は、慣れていないことに加えて、受講生の方たち同士も初対面でクラスの雰囲気もまだ堅くてかなり緊張し、 ”こんなことで、12回最後まで勤めることができるのだろうか・・・” と不安になり、講師をお引き受けしたこと自体を少し後悔したこともあった。
しかし徐々に、受講生の方たちもクラスの雰囲気を和ませてくれ、回数を重ねるうちにお互いのことをよく知るようになり、”知らない人に教える” から ”知っている人に教える” に変わり、随分と落ち着いて話せるようになった。毎回、思わぬ質問が飛び出たり、文化や習慣の違いにお互いが驚いたりと、楽しくもまたこちらの方がいろいろと学ばせてもらうことが多い時間となった。
さて、9月に始まったプログラムも、いつの間にか季節はめぐり12月。
先日、受講生や関係者の方々のおかげで、何とか無事最終回を迎えることができた。
実質の授業は前回で終わっており、最終回の日は今までのまとめや修了式・茶菓歓談の時間ということであった。それまでにも受講生の数人の方から、お心のこもったプレゼントをいただいたりしていたので、その日は日本の味の紹介も兼ねて、炊き込みご飯のおにぎりを持参した。(キムチも持っていこうと思ったが、思いのほかおにぎりが重くて断念・・・)
皆でおにぎりを食べたり、日本食を紹介したDVDを観たりしつつ最後の時間を共に過ごす。
やがて、このプログラムを主催している、釜山国際交流財団の関係者の方が終了証と茶菓を持って教室へ。
全12回のうちの8割以上出席した受講生には、修了証を授与するとともに、受講費1万ウォンを返還するシステム。お仕事の都合で8割以上出席できなかった方もいらっしゃったが、数人の方は1回も休まず来てくださった。
私が該当の受講生お一人おひとりに修了証を手渡した後、今度は財団の方が私にも参加証をくださった。
至らないことが多くて申し訳なかったが、私にとってもいい経験になったこと、またこれを機に是非日本語の勉強を続けてくださいと挨拶。
記念写真を撮ったら、茶菓タイム。
財団の方が持ってきてくださったお菓子やジュースとは別に、ある受講生の方が、ワインとお餅を持ってきてくださっていた。
韓国では 「책거리(책씻이)」 と言って、授業が一学期終わったときなどに打ち上げをする習慣がある。もともとは、昔 「서당(書堂)」 で1冊の本を習い終わったり写し終わったりしたとき、お礼として師や友人にご馳走したという習慣からくるもの。その授業を行っていた教室で、飲み物やお菓子を食べながら歓談することが多いようだが、こういうときに欠かせないのが ”お餅”。その方が持って来て下さったお餅は、ヨモギ餅ともち米のお餅。どちらもできたてでとても柔らかく、おいしかった。
皆でワイワイ食べつつ飲みつつ、名残惜しい時間を過ごしていると、ふと、まだお若い受講生の方がお手紙を手渡して下さった。
日本の和紙にあたる 「韓紙」に書かれてある。和紙と似ているが、和紙より若干厚めか。表には押し花があしらわれてあり、心のこもったメッセージが書かれたあった。


彼女はこの手紙ともう一つ、素敵なプレゼントを用意してくれていた。
つづく
全12回で、初級日本語を教えたり、日本文化について紹介したり。
今までに日本語を勉強されたことがあり、ある程度おできになる受講生もいらっしゃったが、中には 「あいうえお」 も見たことがないという全くの初心者の方も。原則的に初級レベルの方を対象に、というプログラムであったため、1時間半の授業時間中、説明は全て韓国語で。
日常生活を韓国語で話すのとはわけが違い、思いがけない質問に答えたり、微妙なニュアンスの違いを説明する際に韓国語のみというのは、私にとってはやはり冷や汗モノだった。
それにそもそも、前に立って誰かに何かを教えるという経験がないため、授業のたびにまさしく試行錯誤だった。
はじめの頃は、慣れていないことに加えて、受講生の方たち同士も初対面でクラスの雰囲気もまだ堅くてかなり緊張し、 ”こんなことで、12回最後まで勤めることができるのだろうか・・・” と不安になり、講師をお引き受けしたこと自体を少し後悔したこともあった。
しかし徐々に、受講生の方たちもクラスの雰囲気を和ませてくれ、回数を重ねるうちにお互いのことをよく知るようになり、”知らない人に教える” から ”知っている人に教える” に変わり、随分と落ち着いて話せるようになった。毎回、思わぬ質問が飛び出たり、文化や習慣の違いにお互いが驚いたりと、楽しくもまたこちらの方がいろいろと学ばせてもらうことが多い時間となった。
さて、9月に始まったプログラムも、いつの間にか季節はめぐり12月。
先日、受講生や関係者の方々のおかげで、何とか無事最終回を迎えることができた。
実質の授業は前回で終わっており、最終回の日は今までのまとめや修了式・茶菓歓談の時間ということであった。それまでにも受講生の数人の方から、お心のこもったプレゼントをいただいたりしていたので、その日は日本の味の紹介も兼ねて、炊き込みご飯のおにぎりを持参した。(キムチも持っていこうと思ったが、思いのほかおにぎりが重くて断念・・・)
皆でおにぎりを食べたり、日本食を紹介したDVDを観たりしつつ最後の時間を共に過ごす。
やがて、このプログラムを主催している、釜山国際交流財団の関係者の方が終了証と茶菓を持って教室へ。
全12回のうちの8割以上出席した受講生には、修了証を授与するとともに、受講費1万ウォンを返還するシステム。お仕事の都合で8割以上出席できなかった方もいらっしゃったが、数人の方は1回も休まず来てくださった。
私が該当の受講生お一人おひとりに修了証を手渡した後、今度は財団の方が私にも参加証をくださった。
至らないことが多くて申し訳なかったが、私にとってもいい経験になったこと、またこれを機に是非日本語の勉強を続けてくださいと挨拶。
記念写真を撮ったら、茶菓タイム。
財団の方が持ってきてくださったお菓子やジュースとは別に、ある受講生の方が、ワインとお餅を持ってきてくださっていた。
韓国では 「책거리(책씻이)」 と言って、授業が一学期終わったときなどに打ち上げをする習慣がある。もともとは、昔 「서당(書堂)」 で1冊の本を習い終わったり写し終わったりしたとき、お礼として師や友人にご馳走したという習慣からくるもの。その授業を行っていた教室で、飲み物やお菓子を食べながら歓談することが多いようだが、こういうときに欠かせないのが ”お餅”。その方が持って来て下さったお餅は、ヨモギ餅ともち米のお餅。どちらもできたてでとても柔らかく、おいしかった。
皆でワイワイ食べつつ飲みつつ、名残惜しい時間を過ごしていると、ふと、まだお若い受講生の方がお手紙を手渡して下さった。
日本の和紙にあたる 「韓紙」に書かれてある。和紙と似ているが、和紙より若干厚めか。表には押し花があしらわれてあり、心のこもったメッセージが書かれたあった。
彼女はこの手紙ともう一つ、素敵なプレゼントを用意してくれていた。
つづく
Posted by dilbelau at 08:17│Comments(0)
│日本語を教える