Busan nikki 1 (2008～2013)

以前、同じ韓国語の学校で一緒に勉強していた中国人の友人と、久しぶりに私の大のお気に入りのカルククスの店へ行った。

その店は、彼女の住んでいる家から歩いてものの数分のところにあるのだが、まだ1度も入ってみたことがないと言う。ゴマは好きだというので、私の一押しの 「들깨칼국수（エゴマのカルククス）4500ウォン」 を注文した。

数ヶ月ぶりに会う彼女はとても元気そうで、韓国での留学生活を満喫している様子。
お互いの近況をあれこれと話していると、やがて私の大好きなエゴマのカルククスがテーブルに。



口に含むとあふれんばかりに広がる、香ばしいゴマの香り…

を期待して食べたのだが、「……???」

…薄い??

気のせいかと思い、さらに一口二口と食べ進めるが、やはり何というか味が薄い。
ゴマの味も全くしないではないが、以前のような圧倒的な勢いをもってこちらに迫ってくる、迫力のある濃厚なゴマの香りは…ない。

スープも以前よりサラサラになった気がする。
使っているゴマの量が減ったのか、またはゴマの品質が落ちたのか…。

それに、以前は入っていた二枚貝も今日は入っていない。

非常に残念。

どうかどうか、これが一時的なもので、あの濃厚で香ばしいエゴマのカルククスの味がまた復活しますように。

もう一つ以前と変わったところは、一緒についてくるカクトゥギとたくあんの供し方。
以前は、小皿にある程度盛ったものを出していたが、今日は大きめの容器にたくさん入っている中から、各自食べるだけ取って食べるという方式。



これは、最近韓国でも問題視され始めている 「食べ残し」 や 「食べ残しの使いまわし」 に対応してのことだろう。
はじめから小皿に盛って出せば、どうしても食べ残しが出る。それを捨てるのがもったいないからと、一部の食堂で使いまわしているケースがあった（ある）とのこと。かと言って、食べ残しを全て捨てるとかなりの食品を無駄にすることになり、これまた問題。

ということで、一部食堂などでは小皿のおかず（パンチャン）は、セルフサービス式に自分が食べるだけ取りましょう、という方法にかえてきている。これだと衛生的にも問題ないし、食品の無駄もなくすことができる。

この点についてはいいのだが、どうか濃厚なゴマのスープを再び…（祈）