2008年11月30日

2008年11月30日(日)韓国の事情

午前中、我が家で韓国人の友人Kさんと3人で韓国語・日本語の勉強会。今日は、Kさんが感じる「韓国の文化」についていろいろ考えをお聞きすることができた。Kさんによると、

1970年代や1980年代初め頃は、まだ大学の数そのものも少なく、「大卒」の学生の数も少なかったこともあり、また経済成長期にあったため、大学さえ卒業すればすんなりいい会社に就職することができた。

しかし

1980年代後半になると大学の数も増え、それに比例して大学生の数が増え、必然的に「大卒」の学生の数が増えたために、大学を卒業したというだけでは、希望通りの就職ができるというわけではなくなった。またこの頃、韓国の経済が不況だったことも影響している。

さらに、せっかく大学を卒業したからには、中小企業ではなく大企業に就職したいという意識が強く、「大卒」が大企業に殺到するため、ますます就職が困難になっている。

逆に、中小企業では応募者が少ないために、それを補うため海外からの労働力に頼っているところも多いのだそうだ。釜山市内でも工場の多い地域では、中国やベトナムや東南アジア諸国やロシアなどからの労働者を多く雇っているとのこと。

そのため

いかにいい大学を、いかにいい成績で卒業するかを重要視し、家庭内でも子供のころから家事を手伝わせたりせずに、子供に対しては「あなたはとにかく勉強さえ一所懸命していてくれればいいから」という風潮になっている。

また、勉強することに関しては親が干渉するが、それ以外のことについてはほとんど干渉せず、子供がしたいようにさせ、しつけがあまりできていない家庭が増えてきている。勉強以外のことで、例えば子供が部屋の片づけをしなかったり、ゴミをポイ捨てしたりしても、そのことで叱ったり注意したりすることはほとんどないため、そういう悪い習慣がいつの間にか身についてしまう。

加えて「体面」を重んじる文化がある韓国では、そういうことの延長線上で、「他人の目」があればしないことでも「他人の目」がない場面では容易にしてしまう、という風潮もあるそうだ。例えばゴミのポイ捨ても、誰か友人や知人の目の前ではしなくても、誰も知った人が見ていない場面ではしてしまう、など。
(これは韓国に限ったことではないだろうが)

これと比較して、10数年アメリカに住んでいたKさんは、アメリカは「自由の国」だと言われているが、幼いころから公共マナーやエチケットなどは厳しく教え込まれる、と。それに反して韓国では、こと勉強に関することは厳しくさせるが、それ以外のことは子供のしたいようにさせてしまう、つまりしつけがきちんとできない傾向があると、感じるそうだ。

勉強に関することは一所懸命するが、それ以外のことにはそれほど神経をつかわない、またもっと言えば、自分に直接関係することに関しては心をくだくが、自分と無関係のことには無関心になってしまう傾向があると。

なるほど、言われてみればそうかもしれない。そういう傾向は日本でも見られることだとは思うが、韓国ではそれが特に強いとKさんは感じるそうだ。

「勉強・成績が最優先」、「自分に関連することには一所懸命だが、そうでないことには無関心」という特徴。昔からそうだったわけではなく、そういう傾向が強くなってきた背景には、いろいろな要因があるのだなとあらためて感じた。

2008年11月30日(日)韓国の事情





同じカテゴリー(学校・勉強会・試験)の記事
図書館にて
図書館にて(2012-08-08 08:54)

6級合格
6級合格(2012-08-05 08:53)

韓国語能力試験
韓国語能力試験(2012-08-01 08:56)

優秀賞&皆勤賞
優秀賞&皆勤賞(2011-05-14 21:33)

韓国語能力試験
韓国語能力試験(2010-09-16 16:03)


上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
2008年11月30日(日)韓国の事情
    コメント(0)