2013年11月25日

デビュー35周年インスニのコンサート 1

11月10日、KBS釜山ホールで歌手인순이(インスニ)のコンサートが開かれた。インスニは今年9月に第18集アルバム 『Umbrella』 を発売したのを記念し、10月のソウルを皮切りに全国ツアー 『삼삼오오』(三々五々)を行っている。釜山公演の次は12月の大田(テジョン)公演も日にちが確定しており、全国ツアーは年をまたいで来年も引き続き行われるのだそうだ。

釜山公演は11月9日と10日の2日間開かれたが、夫と私は10日の公演に行った。KBSホールは、私たちの家から歩いて10~15分のところにあるので非常に便利だ。ホールの垂れ幕の中にはIU(アイユー)も。11月30日・12月1日、ここでコンサートを開くそうだ。

デビュー35周年インスニのコンサート 1

開演約30分前のホール前の様子(▼)。観客はほとんどが中高年。中には、障害者施設や老人施設から引率者とともに来たと思われる団体も。杖をついて手を引かれながら歩くおばあさんもいた。

また、住宅公団のマークが入ったネームプレートを首から下げた一群も。アパート住民の中から抽選で(?)招待されたような団体客だった。

デビュー35周年インスニのコンサート 1

コンサートにはつきものの야광봉(夜光棒=ヤグァンボン▼)。建物の内外で売っていた。

デビュー35周年インスニのコンサート 1

会場内にはインスニの歌声が流れていた。開演15分前の時点(▼)では空席が多いように見えるが、この後、どんどん客が入ってきた。開演時間を過ぎて入ってくる人もたくさんいて、予想通り、開演は少し遅れた。

デビュー35周年インスニのコンサート 1

ステージのすぐ前にも特設の席が作られていた(▼)。

デビュー35周年インスニのコンサート 1

開演予定の15時より15分ほど遅れてようやく開演。ステージのスクリーンにインスニの歴史が映し出される。1978年、「희자메」(ヒジャメ)という女性3人組グループの1人としてデビュー。その後、現在に至るまでの歌手インスニとしての人生を、映像で紹介していた。

インスニ(本名・김인순=キム・インスン)は1957年京畿道(キョンギド)で、駐韓米軍基地に勤務していたアメリカ人軍人の父と韓国人の母との間に生まれた。外国人の血が流れていることが一目見て分かる容貌だったため、特に子どもの頃は差別を受けるなど辛い思いをしたそうだ。後に 「学校時代、人前に出るのが一番怖かった」 とも語っている。

中学卒業後、後にマネージャーとなるハン・ベッキから、ガールズグループのメンバーにならないかと誘われ、家族を養うため歌手になることを決心。1978年、女性3人組 「ヒジャメ」 のメンバーとしてデビューした。デビュー曲は 『실버들』(しだれ柳)。ハン・ベッキはダンシングクイーンとも呼ばれたキム・ワンソン(日本での活動名は「シルエット」)のおば。

2年後の1980年にソロデビュー、『밤이면 밤마다』(夜なら夜ごと)などのヒット曲を出す。そして最近では2007年に 『거위의 꿈』(ガチョウの夢)が大ヒット。今年で歌手生活35周年を迎えた。

1997年には国民勲章の木蓮章(4等級)を受賞したのをはじめ、1995年KBS放送大賞女性歌手賞、2004・2005年KBS歌謡大賞本賞なども受賞しているそうだ。

さて、ステージの最初の曲は、18集アルバムにも収録されている新曲 『거짓말』(うそ)。アップテンポの曲でメロディーが耳に残る。初めてナマで見るインスニは想像通り、エネルギーに満ちあふれているような雰囲気の方だった。

デビュー35周年インスニのコンサート 1

デビュー35周年インスニのコンサート 1

続いてドラマ 『전우』(戦友)のOSTから 『돌아가리라』(帰ろう)、ドラマ 『주몽』(朱蒙=チュモン)のOSTから 『세상이 날 오라 하네』(世界が私を呼んでいる)、そして自ら出演もしたミュージカル 『CATS』 の 『Memory』 などを熱唱。スクリーンにはそれぞれドラマやミュージカルの映像が流れていた。

私は 『戦友』 も 『朱蒙』 も見たことがなかったので、それが実際のドラマの映像だということも、歌がOSTからの曲だということも気が付かず、最初は、何故こういう戦争ものの映像が流れているのだろうと不思議に思っていた。歌い終わってインスニが説明してくれて納得。

つづく


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