Busan nikki 1 (2008～2013)

つづき

この辺りは 「庶民のまち」 のエリア。木製の電柱には古めかしいチラシまで張ってある。


テーマパークは周辺を山々に囲まれており、高層ビルなどが全くない。現代的なものが目に入ってこないので、本当にタイムスリップしたような感覚を味わえる。



「好選竹細工」 や 「明治肉屋」 など、日本語の看板つきの建物もちらほら見えてきた（▼）。日本の植民地時代の街の様子を再現したものだ。


テーマパーク内には食堂やコンビニなどもある。「이화장」（イファジャン＝梨花荘）という食堂（▼）もその1つ。梨花荘はアメリカから帰国した李承晩（イ・スンマン）が1947年11月から、大統領に当選し転居する1948年7月まで暮らしていた住居で、この食堂はその建物を再現したもの。お腹も空いてきたのでここで昼食をいただくことにした。


木造の伝統的な韓屋はなかなか雰囲気がある。女性店員が笑顔で愛想よく迎えてくれる。


メニューはカルビチム（10,000w）、トゥルチギ（9,000w）、キムチチゲ（7,000w）（いずれも2人以上注文可）、ソコギクッパッ（7,000w）、カルビタン（7,000w）、野菜ヘムルジョン（10,000w）など。予約すれば韓定食（4人以上注文可）や地鶏のペクスッもいただけるようだ。

私たちは山菜ピビムパッ（8,000w）を注文。この日はよく晴れて少し暑かったが、窓を開け放った室内は扇風機だけで充分涼しかった。店内には家族連れや高校生くらいの団体客など、たくさんの客が入っていた。

やがて注文の品が運ばれてきた。店のおばさんはどの人も笑顔で気持ちのいい対応だ。


その名の通り山菜がたっぷり入っていた。コチュジャンは各自、好みに応じて入れる。


大好きな냉국（ネングッ▼）。ダシや酢・塩で味付けしたスープにワカメやキュウリを入れた冷たいスープ。夏でもさっぱりといただける。


テーマパーク内にある食堂なのでそれほど期待はしていなかったのだが、想像以上においしい料理で大満足。食後も縁側のようなところに座って甘い甘いミルクコーヒーをいただきながら一休み。

이화장 식당（梨花荘食堂＝イファジャンシクタン）
慶尚南道陜川郡龍州面佳湖里　映像テーマパーク内
(055) 931-0992

つづく