2013年03月28日

新鮮な光景 6

つづき

ビーチを端まで歩き、さらに海沿いの歩道を進んでいると、露天の占い屋さんを見かけた(▼)。古びたビーチパラソルが立ててあり、その下には小さな椅子と机。側に立ててある小さな看板には 「手相」・「観相」・「四柱」・「宮合」 と書かれている。ビール箱のようなものを利用した机には、年季の入った書物が数冊。

新鮮な光景 6

見慣れた広安里(クァンアルリ)のビーチより、波打ち際が急なカーブを描いているように見える。

新鮮な光景 6

新鮮な光景 6

海辺はどこもそうであるように、ここにも刺身屋などが並ぶ。

新鮮な光景 6

新鮮な光景 6

しばらく歩くと、松島(ソンド)と影島(ヨンド)を結ぶ南港大橋の入り口付近に出る。

新鮮な光景 6

写真左下(▲)の芝生の斜面では、女性2人がかがみこんでヨモギを熱心に摘んでいた(▼)。

新鮮な光景 6

韓国では早春にこうしてヨモギを摘むおばさんたちをたくさん見かける。その姿を見ると、ああもうすぐ春なんだと実感する。ヨモギは大地の恵みをたっぷり蓄えているとして、韓国でも好んで食べられる。スープに入れたり、ジョン(お焼き)にしたり、お餅にしたり。

ちょうど南港大橋の入り口付近にバス停があったので、私たちはバスに乗って帰路についた。バスに乗り込むとき、ちょっと新鮮な光景を目にした。

バス停では、数人の人がバスを待っていた。やがてバスが来て、待っていた小学生くらいの女の子2人が乗り込もうとしたのだが、後ろに立っていたお父さんが 「あの人の方が先でしょ。順番はきちんと守りなさい」 と、バスに乗ろうとしていた女の子の首根っこをつかんで引き戻した。

私が見ていた感じでは、女の子が割り込みしようとしているようにも見えなかったのだが、お父さんは自分たちより先に待っていた人が先にバスに乗るべきだと厳しく指導していた。非常に新鮮な光景だった。

韓国では1つのバス停に複数路線のバスが停車することが多く、またバスが停車する位置もまちまちだ。そのため、1列にきれいに整列して待ち、先に待っていた人から順に乗るというよりは、乗客はおのおの自分が待っているバスが来たら、わらわらと前方に進んでバスに乗り込む。誰が先に待っていたかは関係なく、停車したバスの乗り口に近くにいた人から乗るというのが一般的。なので、そのお父さんの厳しい指導は、こういう人もいるのだなととても新鮮に感じた。



同じカテゴリー(松島)の記事
秋の始まり 5
秋の始まり 5(2013-09-09 08:45)

復元された亀岩 4
復元された亀岩 4(2013-09-08 08:51)

夏の終わり 3
夏の終わり 3(2013-09-07 09:24)

白砂と歌手 5
白砂と歌手 5(2013-03-28 08:47)


上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
新鮮な光景 6
    コメント(0)