2013年01月25日

弓道の練習場

つづき

山道は静かで空気もきれいで、気持ちよく散策できる。普段、アルファルトの上ばかり歩いているが、こうして土や落ち葉を踏みしめて歩くのはとても気持ちがいい。

弓道の練習場

快適に歩いていると、どこからともなく甘い匂いが漂ってきた。こんな山の中なのに、どこから匂ってくるのだろうと思いながらさらに歩いていると、前方に何かの的のようなものが見えてきた(▼)。

弓道の練習場

射撃の練習場??と思ったが違った。「大韓弓道協会釜山広域市 水営亭」 という弓道の練習場だった。

弓道の練習場

この日は、사두(射頭)(弓場を代表するトップ)の就任を記念する行事が行われていた。先ほどの甘い匂いは、ここで何か調理している匂いのようだった。

弓道の練習場を間近で見るのは夫も私も初めてだったので、興味津々で少し離れたところから様子を見ていると、先方も、こんな山の中に日本人が来るのは珍しかったようで 「日本人ですか」 とすぐ声をかけてきてくれた。ここにも2人、日本語が堪能な人がいた。釜山は(他の都市も?)日本語を話す韓国人が本当に多い。

「韓国はオリンピックでもアーチェリーが強いですね」 と夫が言うと、「ええ。でもこれは洋弓(アーチェリー)ではなくて国弓なんです。ここから的までは145mあって、矢が的に当たると的が光るようになってるんです」 といろいろ教えてくれた。

矢を射る場所には、足元に 「先禮後弓」 という漢字が刻まれた小さな碑があった。「矢を射る前にまず礼儀を身につけよ」 という意味らしい。

1人ずつ順に矢を放っていく。

弓道の練習場

弓道の練習場

このロープウェイのような機械は、飛ばした矢を回収してまたこの場所まで運んでくるものだそう(▼)。

弓道の練習場

私たちが話していると、「日本人? コーヒーでも」 と何人かの人がすすめてくれた。突然の珍客にもかかわらず、「いつでも(練習に)来てください」 と皆さん気さくに対応してくれた。

いつまでも見ていては練習の邪魔になるので、私たちは頃合を見て引き上げた。さらに山道を進むと、その弓道練習場の看板があった。確かに練習場は矢印の方向にあるのだが、何とも大らかな看板だ。

弓道の練習場

下の方まで下りてくると、日があまり射し込まない部分では小川が一部ガチガチに凍っていた。この頃は、朝の最低気温が連日氷点下だった。

弓道の練習場

弓道の練習場

よく日が当たるところはチョロチョロと流れていた。このあたりには、山鳩がたくさんいて熱心にエサをついばんでいた。

弓道の練習場

弓道の練習場

やがて舗道に出た。ちょうど水営区保健所のあたりだ。山道を西へ移動してきたことになる。韓国らしい住宅街だ。

弓道の練習場

久しぶりに山の中を歩いて非常に気持ちがよかった。少し小腹が空いてきたので、もう少し歩いていつものお茶屋さんでぜんざいを食べることにした。


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