2012年05月31日

ヨモギのミルミョン

先日、実話を元に作られた映画 『코리아(コリア)』 を夫と観に行った。この日利用したのは釜山大学近くのシネコン 「メガボックス」。14時からの上映を観る予定だったので、その前に近くで昼食を。

適当に歩いていて目にとまったのが 「쑥밀면(スッミルミョン)」 という文字。쑥(スッ=ヨモギ)入りのミルミョンだ。ガラス扉ごしに見える店内は混み合っている。人気の店のようだ。

早速店内へ。ちょうど1つ空いていた席に座り、물밀면(ムルミルミョン=3,500w)と물만두(ムルマンドゥ=3,000w)を注文。この日もけっこう気温が上がっていたので、次から次へと客が入ってきていた。中には70代くらいとおぼしき女性2人も。常連さんのようだ。

ムルミルミョンの他に、コチュジャンベースのタレがたっぷりかかったスープなしの비빔면(ピビムミョン)もある。ムルミルミョンは 「小」(3,500w)、「大」(4,000w)、ビビムミョンは 「小」が4,000wで 「大」 が4,500w。麺は1,000wでお代わり可能だそう。

店内の案内文によると、この店の육수(ユクス)は牛・豚の脚の骨の他に、大量のタマネギ・ニンニク・ショウガ・センキュウ(川芎)・トウキ(当帰)・オウギ(黄芪)・チンドクコチャ(珍島枸杞茶)・チリサン(智異山)の生の葛・ケイヒ(桂皮)・カンゾウ(甘草)を加え、十数日間煮込んで作るのだそう。

また、麺にはヨモギの搾り汁が入っているそう。ヨモギ入りの麺は、消化を助け胃腸病にも効果があるとされているそうだ。

こちらがヨモギのムルミルミョン(▼)。ギンギンに冷やしたユクス(スープ)の中に、形よくまとめられた麺が鎮座し、麺の上には秘伝のタレ、キュウリ・茹で肉・ゆで卵。このスタイルは他の店のミルミョンと同じだが、ヨモギのミルミョンだけあって、麺が緑がかっている。

釜山でヨモギのミルミョンを食べるのは、これが2度目。前回はいつだったかとブログをさかのぼってみると、2009年5月だった。3年ぶりだ。

ヨモギのミルミョン

好みで酢とカラシを加え、キッチンバサミで麺を十字に切り、全体をよく混ぜていただく。モチモチの麺はヨモギの香りがして非常においしい。この店もやはり 「小」 といっても、スープもいただくとおなかいっぱいに。

ヨモギのミルミョン

ミルミョンには必ずついてくる절임무(大根の漬け物)も、いい味だ。

ヨモギのミルミョン

マンドゥは、ムルマンドゥ(水餃子)というから日本でいう 「水餃子」 のようなものかと思ったが、小ぶりの蒸し餃子だった。マンドゥの皮にもヨモギが練り込まれているのだろうか、わずかに緑がかっていた。

ヨモギのミルミョン

具だくさんで皮もモチモチして非常においしかった。具にはスンデのように、短く切ったタンミョンも入っていた。一口サイズなのでどんどん食べてしまう。

ヨモギのミルミョン

ミルミョンもマンドゥも非常においしくいただいた。

ヨモギのミルミョン

会計を済ませて映画館に向かって歩いていると、先ほど食べたヨモギのミルミョンとムルマンドゥをお盆にのせて歩いている姿を見かけた。出前もしているのだ。

ヨモギのミルミョン

쑥밀면(スッミルミョン)
釜山市金井区長箭3洞 413-6
(051) 515-9337


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