2011年04月26日

少女と挨拶

うちのアパートの近くで、最近ほぼ毎日野菜や山菜を売っているハルモニ(おばあさん)がいる。電話ボックスの前が定位置のようで、いつもそこに座って前に野菜を並べて売っている。

少女と挨拶

ある日、私がそのハルモニの前を通り過ぎようとすると、私と並ぶように同じ方向に歩いていた小学生ぐらいの女の子が突然立ち止まった。

それまではご機嫌に鼻歌を歌いながら歩いていたのに、ハルモニの前に差し掛かると鼻歌をやめてピタリと立ち止まり、両手を体の横に添えて上半身を腰から曲げ、ハルモニに対して丁寧にお辞儀をした。「アンニョンハセヨ(こんにちは)」 と言いながら。

挨拶を終えると、何事もなかったかのようにまたフンフン♪♪と鼻歌を歌いながら歩いていった。

思いがけず見知らぬ少女から丁寧に挨拶されて、ハルモニの方はむしろ驚いた表情。「まぁ、いい子だねぇ・・・」 と少女の後姿を見送りながらつぶやいていた。

儒教の影響で目上の人に対する丁重な挨拶や態度が印象的な韓国。しかし 「昔に比べたらそういう文化も随分すたれちゃったわよ」 と韓国人の友人・知人からはよく聞く。

少女の挨拶ぶりがあまりにも自然だったので、もしかして今でも小学校では 「目上の人と会ったりすれ違ったりするときは、知らない人でも挨拶をするように」 と教育しているのかと思ったが、そうではないらしい。「その子はきっと学校ではなく、家庭でそういうふうにしつけられているんですよ」 というのが韓国人の知人の見解。「自分の祖父や祖母でなくても、年配の方々は広く考えると自分たちの祖先につながる存在。だから敬うのは当然でしょう」 とのこと。

かといって、全ての子供たちがこういうふうに挨拶をするかと言うとそうでもない。しかしそういえば私も以前、アパートのエレベーターに乗り合わせた見知らぬ男の子から 「アンニョンハセヨ」 と挨拶されたことがある。大人・子供に関わらず、やはり挨拶を交わすというのは気持ちがよい。あの少女がしていたような爽やかな挨拶が、これからも残っていきますように。


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