2010年09月25日

”嫁” より ”祖父母” が・・・

韓国では、旧暦のお正月(설날=ソルラル)やお盆(추석=チュソク)など、名節(명절=ミョンジョル)と呼ばれる民族的な祝祭日に、親戚一同が集まって食事をしたりするという習慣がある。

親戚一同を迎える、主に長男の嫁はその名節の日が近づくにつれて、ご先祖さまにお供えするための食べ物や、親戚たちにふるまう食事の準備、またその後の膨大な量の洗い物などという、重大かつ負担の大きい仕事をこなさねばならない。

その負担はかなり大きいもののようで、名節の時期が近づいてそのことを考えるだけで、頭痛がしたり体調が悪くなったりと実際に心や身体に異変が見られる嫁たちも珍しくないそうだ。そういう症状のことを、韓国では 「명절증후군(名節症候群)」 と呼ぶ。

一般に、名節症候群を起こすのは ”台所仕事を担当する主婦”、ということになるのだが、先日見たテレビニュースでは、名節症候群は名節症候群でも ”老人の名節症候群” について報道していた。

以下、9月23日夜放送のMBSニュースより。

”嫁” より ”祖父母” が・・・

アナウンサー:名節症候群といえば、名節が近づくにつれて現れる主婦たちの気苦労を思い浮かべますが、名節が終わったあとに現れる、おじいさんやおばあさんたちの心的苦痛もまた大きいと言います。 표윤신記者が取材しました。

VTR:一人暮らしの원용옥おばあさん。今日はチュソクを祝うために来た孫たちが、おばあさんのそばを取り囲んでいます。おいしそうに食べる子供たちの姿に、満足そうな微笑が自然に広がります。

インタビュー:원용옥(73歳)氏
「一人でいてこんなふうに子供たちが来ると、そりゃあ嬉しいですよ。毎日、今日来るかと待ってますからね。待つというのは、子供たちを待っているということですよ。」

しかし、賑やかな名節が終わると、老人たちの寂しさはさらに大きくなります。

インタビュー:홍재학 (77歳)氏
「行ってしまうと、とても寂しいですよ。そりゃ寂しいです。一気にとても寂しくなりますよ。」

子供たちが行ってしまった空虚感から始まる ”老人名節症候群”。
誰もが体験する名節症候群ですが、身体的・情緒的に弱い老年層はさらにもろいです。
いら立ちや寂しさは勿論、理由もなく体調が悪く、刺すような痛みがあるなどの症状が2週間以上続くようなら、うつ病にまで悪化することもあります。

インタビュー:서정석専門医 / 建国大学・忠州病院
「普段からされている暇つぶしのようなことや、友達と会うこと、こういうこともできなくなったようなときには、専門家に相談される方がいいと思います。」

予防方法は、それほど難しくはありません。

インタビュー:김웅館長 / 忠州市老人福祉会館
「名節が終わると、また次の機会に(田舎に)帰ればよいということではなく、ご両親に時々電話をして孫たちの声を時々聞かせて、いつも子供たちが近くにいるのだということを感じさせることも、一つの予防法、対処方法ではないかと思います。」

電話1本かける小さな関心が、両親には病気を防ぐ大きな力になり得るのです。

*****

このたび初めて耳にした 「명절증후군(名節症候群)」 という言葉。田舎で一人暮らしをしているおばあさんやおじいさんにとっては、普段なかなか帰ってこられない息子や娘たちが、名節のときに孫を連れて帰ってくるというのは、何よりの楽しみのようだ。

しかし、息子・娘や孫たちとの再会が嬉しければ嬉しいほど、また子供たち家族が帰って行き、一人に戻ったときの寂しさは一層大きく老人たちにのしかかるようだ。

ちょうどチュソク翌日に、こういう内容をニュースで報道していたのは、子供たち世代に向けてのメッセージ的要素が強いように感じた。


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