2010年09月25日

儀式の後の食事

つづき

차례(茶礼=チャレ)の儀式が終了すると、先ほどまでお供えしていた食べ物を今度は家族一同で分けていただく。私たちも食事の席に加えてくださった。

チャレの後の食事では普通、ご飯をナムルと混ぜ合わせてピビンパにして食べる習慣があるそうだ。他の、魚や豚肉なども食べやすいように切り分けて、盛り付けられて出してくださる。お酒も先ほどお供えしたものを、お下がりとして少しずついただく。

お母さまお手製のニンニクのしょうゆ漬けやタマネギの漬物、묵은지(キムチを低温で半年以上熟成させたもの)なども並ぶ。特に묵은지は、豚肉と一緒に食べると絶品だ。どれもこれも心がこもっていて、大変おいしかった。

儀式の後の食事

この食事の席も、男女ではっきり別れていることに驚いた。叔父さんをはじめとする男性3人と私たちが1つのテーブルにつき、お母さまや奥さま・夫の教え子さんや子供たちは、台所で別のテーブルで食べていらっしゃる。

私たちが食べ終えたのを見計らって、今度は果物やお餅を出してくださる。写真右側の송편(ソンピョン)はお母さまの手作り(▼)。お餅の中に入っているのは、동부(ササゲ)という豆。色は小豆に似ているが、小豆よりもこぶりで小豆よりもつぶれにくいのだそうだ。

儀式の後の食事

また写真手前の飲み物は、これもお母さま手作りの감주(甘酒)。中に入っているのはもち米。普通のお米ではなくもち米を入れるのは、もち米の方が時間が経っても粒がつぶれないで、きれいなまま保たれるからだそうだ。

韓国の伝統行事に参加させていただき、また楽しくお話しながらおいしい食事までいただいて、とても貴重な時間を過ごさせていただいた。帰りにはお母さまお手製のソンピョンや甘酒も、お土産として持たせて下さった。

また、叔父さまの家系図である족보(族譜)も見せていただき(叔父さまは第32代だそうだ)、韓国における ”血縁” や先祖を敬う姿勢の強さをあらためて感じた。

大変思い出深い一日となった。


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