2010年09月09日
布団洗いと偶然の再会
夫とゆっくり過ごしていた週末の朝。週末は遠慮されてかあまりうちに来られないオンニが、珍しく来られて開口一番 「洗濯機に洗濯物入ってる?」
洗濯物はもう干し終わったと答えると、「洗濯機が故障したから、脱水だけ使わせてもらえないかしら」 と。お天気が良かったので、布団やベッドカバーなど大きなものを3枚ほど(手動で)洗ったはいいが、いざ脱水しようとすると洗濯機が故障していたのだそう。
韓国の洗濯機は(洗濯機に限らず、冷蔵庫や家具、自動車など全般的に)日本のものより大型であることが多く、シーツは勿論のこと薄いかけ布団なら楽々洗濯することができる。しかし、オンニは以前から布団は浴室で、バスタブで洗うのを習慣とされている。(写真▼はオンニに非ず)

オンニだけに限らず、少し前まで(そして今でも)、布団やシーツを手で洗ったりタライに入れて足で踏んで洗ったりする人が、韓国では珍しくなかった(ない)ようだ。
夫が80年代半ばに韓国(釜山やその他地方都市)を旅行したときも、手洗いしている姿をよく見かけたのだそう。日本ではとっくに、ほとんどの家庭で洗濯機が一般的に使われていた頃だ。韓国でも当時洗濯機は売られていたし、洗濯機がある家も少なくなかったようだが、それでも手洗いの方が好まれていたようだとのこと。
オンニにその理由を尋ねてみると、”洗濯機で洗うのにかかる電気代や水道代の節約”、”(少し前なら)洗濯機そのものを買う費用を節約”、”自分の手や足で洗った方が、機械に任せるよりきれいになる気がする” などだそうだ。
なるほど。
さて、オンニの布団の脱水も終わり、お気に入りのカフェ 「나무(ナム)」 で軽い昼食を済ませ、夫と2人で大学で開かれる学会を聴きに出かけた。日本語教育についての学会なので私は専門外なのだが、いくつかある発表の中に 「韓国における医療観光と日本語教育」 というものがあり関心があったので、私も聴かせてもらおうと一緒に出かけたのだ。
学会の会場に到着し、入るべき教室を探していると突然 「선생님(先生)~!!」 と韓国語で話しかけられた。声の主の女性の顔を見て、ほんの数秒だがとっさにどなただったか思い出せずにいたのだが、そうだ、そうだ、思い出した!
昨年の冬、釜山国際交流財団主催の 「市民世界文化教室」 で、日本語や日本文化についての講師を担当していたときの教え子さんの一人だ。
とても上品な女性で、裁縫がお得意。教室の授業には、いつもご自身で縫われた洋服を着てこられており、また韓国語俳句の研究員でもある方だ。韓国語俳句では、数年前の大会で大賞を受賞されたという実力もお持ちだ。
市民世界文化教室が終わってから、一度もう一人の受講生の方と一緒にフグ料理を食べに行ったことがあるが、お目にかかるのはそれ以来だ。
その方が、どうしてこの会場にいらっしゃるのかと思ったら、同じ学会発表の中に俳句に関するものもあり、それを聴きに来られたのだそうだ。
思いがけず偶然に再会したその方と、しばし立ち話。久しぶりにお会いできてとても嬉しかった。
その日は偶然、学会に行く前に立ち寄った 「ナム」 でも、韓国人の友人Hさんと偶然会ったばかりだった。嬉しい偶然の再会が重なったこの日。それだけでとてもいい気分だった。
洗濯物はもう干し終わったと答えると、「洗濯機が故障したから、脱水だけ使わせてもらえないかしら」 と。お天気が良かったので、布団やベッドカバーなど大きなものを3枚ほど(手動で)洗ったはいいが、いざ脱水しようとすると洗濯機が故障していたのだそう。
韓国の洗濯機は(洗濯機に限らず、冷蔵庫や家具、自動車など全般的に)日本のものより大型であることが多く、シーツは勿論のこと薄いかけ布団なら楽々洗濯することができる。しかし、オンニは以前から布団は浴室で、バスタブで洗うのを習慣とされている。(写真▼はオンニに非ず)

オンニだけに限らず、少し前まで(そして今でも)、布団やシーツを手で洗ったりタライに入れて足で踏んで洗ったりする人が、韓国では珍しくなかった(ない)ようだ。
夫が80年代半ばに韓国(釜山やその他地方都市)を旅行したときも、手洗いしている姿をよく見かけたのだそう。日本ではとっくに、ほとんどの家庭で洗濯機が一般的に使われていた頃だ。韓国でも当時洗濯機は売られていたし、洗濯機がある家も少なくなかったようだが、それでも手洗いの方が好まれていたようだとのこと。
オンニにその理由を尋ねてみると、”洗濯機で洗うのにかかる電気代や水道代の節約”、”(少し前なら)洗濯機そのものを買う費用を節約”、”自分の手や足で洗った方が、機械に任せるよりきれいになる気がする” などだそうだ。
なるほど。
さて、オンニの布団の脱水も終わり、お気に入りのカフェ 「나무(ナム)」 で軽い昼食を済ませ、夫と2人で大学で開かれる学会を聴きに出かけた。日本語教育についての学会なので私は専門外なのだが、いくつかある発表の中に 「韓国における医療観光と日本語教育」 というものがあり関心があったので、私も聴かせてもらおうと一緒に出かけたのだ。
学会の会場に到着し、入るべき教室を探していると突然 「선생님(先生)~!!」 と韓国語で話しかけられた。声の主の女性の顔を見て、ほんの数秒だがとっさにどなただったか思い出せずにいたのだが、そうだ、そうだ、思い出した!
昨年の冬、釜山国際交流財団主催の 「市民世界文化教室」 で、日本語や日本文化についての講師を担当していたときの教え子さんの一人だ。
とても上品な女性で、裁縫がお得意。教室の授業には、いつもご自身で縫われた洋服を着てこられており、また韓国語俳句の研究員でもある方だ。韓国語俳句では、数年前の大会で大賞を受賞されたという実力もお持ちだ。
市民世界文化教室が終わってから、一度もう一人の受講生の方と一緒にフグ料理を食べに行ったことがあるが、お目にかかるのはそれ以来だ。
その方が、どうしてこの会場にいらっしゃるのかと思ったら、同じ学会発表の中に俳句に関するものもあり、それを聴きに来られたのだそうだ。
思いがけず偶然に再会したその方と、しばし立ち話。久しぶりにお会いできてとても嬉しかった。
その日は偶然、学会に行く前に立ち寄った 「ナム」 でも、韓国人の友人Hさんと偶然会ったばかりだった。嬉しい偶然の再会が重なったこの日。それだけでとてもいい気分だった。
Posted by dilbelau at 09:11│Comments(0)
│オンニのこと