2010年06月25日

60年後の 「6・25」

今日6月25日は、韓国にとっては忘れられない日だ。1950年のこの日、朝鮮戦争が勃発したのだ。朝鮮戦争は、略して 「ユギオ(육이오)」 と呼ばれることが多い。「6月25日」 の数字の部分 「6・25」 を韓国語で読む呼び方だ。

1950年から始まった朝鮮戦争は1953年に休戦協定が結ばれ、今も休戦状態だ。今年はその朝鮮戦争が始まった1950年から、ちょうど60年目という節目の年ということもあり、数日前からテレビでも特別番組が放映されていた。

今日 通りかかった釜山駅前の広場でも、この 「ユギオ」 にちなんだ特別行事が行われていた。
「한국자유총연맹(韓国自由総連盟)」 主催の、「한반도 평화기원 호국추모제 『공존』 (朝鮮半島 平和祈願 護国追慕祭 『共存』」、 サブタイトルは ”Doning For the Peace”。

特別行事の日程表によると、本日6月25日の予定は、

9:30~10:30 UN記念公園にて ”追慕行事”
11:00~12:00 40階段から釜山駅までのパレード
10:00~18:00 釜山駅広場にて ”体験行事”
18:00~18:30 釜山駅広場特設舞台にて ”式前行事”
18:30~21:30 釜山駅広場特設舞台にて ”公式行事” および ”祝賀公演”

だそうだ。

私が通りかかったのはお昼過ぎだったのでパレードは見られなかったが、広場には朝鮮戦争当時の写真パネルがたくさん展示されていた。この写真パネルは、先日海雲台で開かれた 「모래축제(砂のお祭り)」 のときにも、ビーチに展示されていた。

60年後の 「6・25」

「6・25動乱はまだ終わっていない休戦状態です。透徹した国家観・安保観だけが、大韓民国を守ります」 と、大きな字で書かれてある(▼)。

60年後の 「6・25」

60年後の 「6・25」

「天安の沈没を覚えておきましょう。確固とした安保意識だけが平和を保障します」 という文字(▼)と、写真パネルに見入る初老の女性。

60年後の 「6・25」

3月26日に発生した天安の沈没事件から、早くも約3ヶ月が経ち、事件のことは人々の意識の中から少しずつ薄らいでいっているようにも見える。特に、現在ワールドカップ開催中ということもあり、話題はもっぱらサッカーのこと。テレビでも、沈没事故関連のニュースが取り上げられなくなって久しい。

6月25日という韓国にとっては忘れられない日にあたり、あらためて平和のこと、戦争のこと、安保のことなどを考えてみましょう、忘れずにいましょう、と問いかけるイベントでもあるようだ。

60年後の 「6・25」

「殉国烈士の犠牲と献身のおかげで、今日の大韓民国があるということを知っています」 という文字も。

60年後の 「6・25」

つづく


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