2009年07月01日

'09.7.1(水)『歩いても 歩いても』

先日、映画 『걸어도 걸어도(歩いても 歩いても)』 を夫と観に行った。

言わずと知れた、是枝 裕和監督の作品。日本では、昨年2008年6月に公開されたようだが、こちらでは1年遅れの今年6月の公開。

09.7.1(水)『歩いても 歩いても』

数年前に数年間ソウルに住んでいた友人によると、その頃はまだ日本の映画が上映されることはなかったとのことだが、最近ではけっこう劇場で上映されている。

この 『歩いても 歩いても』 以外にも、最近では 『おくりびと』 『二十世紀少年』 『花より男子』 など…。

客の入りは、今までこちらで見た日本映画の中では、今日の 『歩いても 歩いても』 が一番多かったのではないだろうか。
(封切りされてからの日数や、曜日・時間帯などによって異なるだろうから、一概には言えないが)

さて、映画はとても素晴らしい作品だった。
『おくりびと』 もそうだったが、人間の微妙な心の機微が非常によく描き出されている。

美しい部分ばかりではない人間の心の奥底、意地悪な気持ちや嫉妬など、映画として描き出されると生々しい感情。
でも、同じ人間だから理解できるそれらの感情。

どの俳優さんたちの演技もよかったが、特に私が素晴らしいと思ったのは、樹木希林さん。
実に見ごたえのある、情緒あふれる ”日本の映画” だった。

また、友人の同僚韓国人もこの映画を観られたそうで、原田芳雄演じる父親と、阿部寛演じる次男の親子関係について、

「こういう親子関係は韓国にもある。特に長男と父親の間で。」
「息子、特に長男に期待する父親が多いので、父と息子の関係があの映画のようにぎくしゃくする。」

とおっしゃっていたそうだ。

韓国では、親子関係を含めた家族関係が日本よりも濃密なので、この作品の中で描かれていたような親子は、あまり韓国にはいないのだろうなと思っていたので、意外な言葉だった。


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