2009年03月19日

'09.3.19(木)学校時代の思い出

つづき

「振って食べる」 のだという 도시락 (弁当)

09.3.19(木)学校時代の思い出

その店で同席していた友人(日本人)の話によると、昔軍隊でそのように 「振って」 食べていたらしいと聞いたのだが、オンニの意見は違った。

軍隊で振って食べていたのではなく、今のように学校給食がなかった時代、教科書や勉強道具などと一緒に弁当をカバンに詰め、走って学校へ行くものだから、学校に着くころには弁当箱の中身がぐちゃぐちゃになっていた。

そのぐちゃぐちゃになっていたお弁当を、「昔はこうだったなー」 という思い出として感じてもらおうという趣旨で、(また、今の世代の人たちには、こういう弁当を持って学校に行っていた時代に触れてもらおうという趣旨で)その店ではわざわざ 「振って」 食べるようにしているのだろうと。

なるほど。「軍隊で振って食べていた」 説より、信ぴょう性がある気がする。

オンニの学生時代の思い出話は続く。

冬は寒いから、学校に着くとすぐお弁当箱をカバンから出して、教室にある薪ストーブの上に順々に重ねて積み上げていったのだそうだ。

すると、お昼に食べるころには暖かいご飯が食べられる。

これも弁当箱が、今のようなプラスティック製でなく、こんなアルマイト製だったからこそできたことだろう。プラスティック容器だと溶けてしまう。

09.3.19(木)学校時代の思い出

さらにオンニは感慨深げに、

「一番下に置いたお弁当箱は、ご飯の底の方が 누룽지 (ヌルンジ=お焦げ) になって、それはそれはおいしかった~!」

「それで、学校からの帰り道では、通り道にある家々のおばさんたちが茹でたトウモロコシを切り分けて、下校途中の私たちに手渡してくれたものよ。それをおやつ代わりに食べてね。い~い匂いがしてね。」

などと、当時の思い出をいろいろ話してくださった。

韓国語で 「思い出」 にあたる言葉は 「추억 (チュオク)」。漢字では 「追憶」。
日本語で 「追憶」 といえば、けっこう仰々しい感じがするが、オンニがいかにも懐かしそうに話される様子を見ていると、まさにこの 「追憶」 という言葉が似合う感じがした。


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この記事へのコメント
韓国には、パフェのようなカキ氷があって、キレイに盛り付けられたソレをぐちゃぐちゃにして食べる・・というのを聞いたことがありますが・・。
Posted by とーと at 2009年03月19日 21:25
とーと さま

その通りです!
フルーツかき氷でも、小豆かき氷でも、とにかく念入りに混ぜてから食べます。当然、かき氷なので混ぜている間に溶けて氷水のようになり、見た目もいろんな色が混ざって何とも言えない色になってしまいますが、こちらではそれがかき氷の食べ方です。

というより、どんな食べ物でも 「混ぜて食べる」 のが基本です。例えば日本人がちらし寿司を食べる時、きれいな盛り付けを崩さないように食べますが、あのような食べ方は決してしません。

食文化の違いですね~。
Posted by dilbelaudilbelau at 2009年03月19日 21:32
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