2009年02月27日

'09.2.27(金)やっぱり「生」は違う!

午前中、所用があって訪問した先で用事が済み、そろそろ帰ろうかとしていたところ、そこの韓国人の知人に昼食にお誘いいただいた。ちょうど日本人の方とお昼の約束をしているので、よかったら一緒に合流しませんかとのこと。

向かった先は南浦洞にほど近い中央洞。ビザの申請などで出入国管理局へ行くため、何度か訪れた場所だ。
その日本人の方と落ち合い、知人の案内で歩くこと数分。
知人が「ここなんです。ちょっと古いところですけどね」と示した先は、こんな場所。

09.2.27(金)やっぱり「生」は違う!

「중앙식당」 という看板の向こうには、細くて薄暗い路地が続く。いかにも地元の人に人気がありそうな、知る人ぞ知る的な雰囲気。たまたま通りがかったとしても、1人ではきっと入ってみるのにはかなり勇気がいるような雰囲気。

この路地の突き当たり左側に、店の入り口がある。

09.2.27(金)やっぱり「生」は違う!

知人たちに続いて店に入ると、4人掛けのテーブルが8つほどの、それほど広くはない店内。各テーブルにはいくつものパンチャン(おかずの小皿)が、すでに並べられてある。

知人が「3人分」と注文したあと、私たちに 「ここは대구탕(タラのスープ)が有名なんですよ」 と説明してくれる。
「それにここのは生のタラを使っているから、おいしいんですよ」と。

「生のタラ」に反応した私。
대구탕(タラのスープ)といえば、つい先日夫と一緒に近所の店で久しぶりに食べたばかり。

でもその近所の店のタラのことは、以前Sオンニも 「あそこは冷凍のタラを使ってるから、あんまりおいしくないわよ」 と言っていたし、その知人にも話してみるとやはり同様の反応。

대구탕(タラのスープ)といえば、まだその近所の店のものしか食べた事のない私にとっては、冷凍のタラでも充分おいしく感じられたのだが、今日は「生のタラ」を使った대구탕が食べられると思うと、期待がふくらむ。

ほどなくして主役の대구탕が登場。
数々の小皿のおかずで、すでにテーブルの80%ぐらいは埋め尽くされているので、大きいスープの器とご飯の器を置くのには工夫が必要。

09.2.27(金)やっぱり「生」は違う!

見た目は近所の店の대구탕と同じく、大きなタラの身とスライスした大根、ネギ。
早速スープを一口。やはりとてもいいおダシが出ていて、何ともいえない優しい後を引くおいしさ。

肝心のタラの身は…。
柔らかい!
やっぱり「生」は違うと実感!

冷凍のタラは歯ごたえがしっかりある感じで、それはそれで好きな人もいると思うが、生のタラはやはりフワフワに柔らかい。

タラの身ももちろん全部いただき、たっぷり入っていたスープもすっかり飲み干してしまうほどおいしかった。

落ち着いたところでメニューが目に入る。

刺身盛り合わせ : 大50000ウォン、小30000ウォン
ヒラメの刺身 : 40000ウォン
刺身ピビンパ : 10000ウォンと6000ウォンの2種
생대구탕(生タラのスープ) : 20000ウォン
え??
20000ウォン??

確かにおいしかったから、まあ20000ウォンと言われればそうかなとも思うが、近所の대구탕が7000ウォンなのでちょっとその値段に内心ビックリ!!

生の대구탕ってこんなに高いものなんだー、と社会勉強をしたつもりで財布を取り出していると、韓国人の知人が
「いいですよ~。また今度!」 とにこやかな笑顔で。

3人分支払ってくれたようだ。

それでも私が気にしていると、「また今度ランチするときには、ね」 と、きっぱり。

韓国では、複数人で食事をした場合、たいていは「割り勘」ではなく、誰か1人が全員分支払う。
最近は「割り勘」方式も増えていると聞くが、日本ほどではないと思う。
その代わり、次の食事の機会には、前回ご馳走してもらった人が支払う、というようにするスタイルが主流。

「割り勘」スタイルは、なんだか水くさいと感じるのだそうだ。

「今日は私が出すから、次はあなたがお願い」 というこのスタイル、慣れればあっさりしていていい気がする。

とにかく…、Jさんご馳走さまでした~!


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この記事へのコメント
なんか 韓国いったような気持ちになる文章でしたよ
韓国の人は 気前がいいようですね
いい意味で 上下関係や 先輩後輩があるとも聞きました
儒教の影響でしょうか?
料理 おいしそうですが お値段もいいようですね
どんな 味だったのでしょう? 食べてみたいです
Posted by dee1212dee1212 at 2009年02月28日 00:52
dee1212 さま

最近は風潮が変わってきたとも聞きますが、やはり儒教の影響はまだ根強く残っていると感じます。
年長者を敬う姿勢は、日本とは全然違いますよ。
また、自分の親にも敬語を使います。

お味はあっさりしていて、かついいおダシの味がして、全く辛くありませんので、日本人の口にも合うと思いますよ。
是非、秋にいらっしゃるときに試してみてください。
Posted by dilbelaudilbelau at 2009年02月28日 08:32
私も仕事で中央洞へ行ったとき、知り合いの人が夜まで仕事というので、夕食を食べに一緒にこの店に行ったことがあります。最初はあまりにも細い道を通っていかなければならないので、よく言えば隠れ家みたいで、実際、知人が言うようにおいしいかったです。あの辺のビジネスマンはよく行く店みたいですよ。
Posted by fluteflute at 2009年02月28日 09:59
fluteflute さま

はじめまして。コメントありがとうございます。
そうですね。隠れ家的な存在のお店ですね。
私が行ったときも、サラリーマン風の男性客が数組入っていました。
Posted by dilbelaudilbelau at 2009年02月28日 11:40
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