Busan nikki 1 (2008～2013)

昼食後、国際市場などをブラブラ散策しながら買い物。数ヶ月前に遊びに来てくれたときにも入った「シンチャントースト」が、大変気に入ったという友人。今日も行ってみることにした。

いつものように店頭でトーストを作っているご主人。



店内は決して広くはないのだが、このシンプルで飽きのこないおいしいトーストの味を求めてやって来る客は多い。今日も雨の中だが、私たちのあとにも2組ほど入ってきた。



後から入ってきた東南アジア系らしき外国人男性2人組み。トーストを注文したあと、店の主人に焼酎はないのかと尋ねている。見るからに、アルコールは置いていなさそうな店だし、やはり置いていない。

店主が「焼酎はないんです」と答えたので、彼らはサイダーを注文して飲んでいたのだが、しばらくしてトーストを作る作業がひと段落した店主、わざわざどこかで焼酎を買ってきたあげたらしい。「はい、焼酎」と出してあげていた。もちろん立て替えた代金はもらうだろうが、店のメニューにない飲み物を、わざわざ外から買ってきてまで出してあげるというのは、日本ではまず見られない光景だろうと思う。



私たちは今日は普通のトースト（1200ウォン）とチーズトースト（1700ウォン）を注文。

やはりいつ食べても変わらぬ、シンプルだが何ともいえない素朴な味わいがあるトースト。

大変おいしかった。^^

数ヶ月前に食べに来て、気に行ったから友人の釜山旅行のついでにまた寄ったのだと言うと、店主がヤクルトを1本ずつサービスでくださった。



30年ほど前、最初は1軒の店舗を構える自信がなかったため、屋台からこのトースト屋を始めたのだというご夫妻。現在のように店舗を構え、そのおいしさからリピーターが引きも切らぬ人気の店になった今でも、決しておごることなく一人ひとりのお客さんをとても大切にしているお人柄が、この店の人気のもう一つの大きな理由だろうと思った。


シンチャントースト
釜山市中区新昌洞2街
(051) 245-1724
営業時間：7:00～20:30