2008年10月28日
2008年10月28日(火)着付けの練習
ますます夜明けが遅くなってきて、朝の冷え込みも強くなってきている。朝晩は、早くオンドルが入らないかなと2人して心待ちにするようになってきた。
さて今日は、浴衣の着付けの練習。
こちらの大学で日本語を教えていらっしゃる金貞恵先生という教授が、その授業の一環として、日本人を授業に招いて韓国人学生たちに、ナマの日本語に触れさせようという試みをされている。
そのゲスト授業の中には、ただ日本人と話をするだけでなく、折り紙やおはじき、けんだまなど日本の昔ながらの遊びも体験してもらうという趣向もあり、また学生に浴衣を着る機会も提供するそうだ。
この浴衣を着るという体験、その大学の学生には大変人気があるそうだ。浴衣を着て記念写真も撮る。
そこで、ゲストとして招かれる日本人9人が、当日30人ほどの学生たちに浴衣を着付けるべく、今日はその練習をするため先生のご自宅にうかがった。
初めてこの「浴衣体験」をし始めた時は、先生のお手元にある浴衣が1枚しかなく、1人に着せては記念写真を撮って、あっと言う間に脱いでもらっては次の学生に着せる、という感じだったそうだが、その後年々多方面からの浴衣や小物の寄贈があり、今ではずいぶん増えたそうだ。
さて、9人のうち1番の経験者である方のお手本を見て、各自が練習。ワイワイ言いながら楽しく練習を終えた。これであさって当日もスムーズに着せ付けられるだろう。
さて、練習が終わり先生が昼食でもてなしてくださった。先生のご自宅でお手伝いをされているアジュンマお手製の、막국수 (マッククス = 江原道名物の、コチュジャンで和えたそば)。

見た目は赤いのでいかにも辛そうだが、細切りにしたリンゴなども入っていて味が調和され、非常においしい。そばの歯ごたえもちょうどよい。
また、ゆでた豚肉をサンチュで包んで食べる料理や、果物、お菓子、コーヒーなど、とてもおいしい昼食でもてなしてくださった。
この金貞恵先生、日本でお生まれになり、高校卒業までは岐阜県多治見で過ごされたとのこと。祖国がどんなところか知りたくて、釜山大学校に進学されたのを機に韓国語を勉強し始めたそうだ。
今では完全なバイリンガルだが、当初は発音が慣れていないため、日本人だと間違われることが多かったそうだ。
そんな先生、大学校の卒業論文のテーマに島崎藤村を選ばれたとのことで、現在も「島崎藤村研究会」の会員でいらっしゃるそうだ。ご自宅の壁という壁には本棚が据え付けられ、床から天井までぎっしり、本当に床が抜けるのではないかと心配になるぐらい、蔵書がたくさんある。
その中には島崎藤村に関連するものや、その他日本の国文学関係の書物、そしてご主人が研究されている韓国の国文学関係の書物…。
どうして島崎藤村に興味をお持ちになったのか、うかがってみた。
つづく
さて今日は、浴衣の着付けの練習。
こちらの大学で日本語を教えていらっしゃる金貞恵先生という教授が、その授業の一環として、日本人を授業に招いて韓国人学生たちに、ナマの日本語に触れさせようという試みをされている。
そのゲスト授業の中には、ただ日本人と話をするだけでなく、折り紙やおはじき、けんだまなど日本の昔ながらの遊びも体験してもらうという趣向もあり、また学生に浴衣を着る機会も提供するそうだ。
この浴衣を着るという体験、その大学の学生には大変人気があるそうだ。浴衣を着て記念写真も撮る。
そこで、ゲストとして招かれる日本人9人が、当日30人ほどの学生たちに浴衣を着付けるべく、今日はその練習をするため先生のご自宅にうかがった。
初めてこの「浴衣体験」をし始めた時は、先生のお手元にある浴衣が1枚しかなく、1人に着せては記念写真を撮って、あっと言う間に脱いでもらっては次の学生に着せる、という感じだったそうだが、その後年々多方面からの浴衣や小物の寄贈があり、今ではずいぶん増えたそうだ。
さて、9人のうち1番の経験者である方のお手本を見て、各自が練習。ワイワイ言いながら楽しく練習を終えた。これであさって当日もスムーズに着せ付けられるだろう。
さて、練習が終わり先生が昼食でもてなしてくださった。先生のご自宅でお手伝いをされているアジュンマお手製の、막국수 (マッククス = 江原道名物の、コチュジャンで和えたそば)。
見た目は赤いのでいかにも辛そうだが、細切りにしたリンゴなども入っていて味が調和され、非常においしい。そばの歯ごたえもちょうどよい。
また、ゆでた豚肉をサンチュで包んで食べる料理や、果物、お菓子、コーヒーなど、とてもおいしい昼食でもてなしてくださった。
この金貞恵先生、日本でお生まれになり、高校卒業までは岐阜県多治見で過ごされたとのこと。祖国がどんなところか知りたくて、釜山大学校に進学されたのを機に韓国語を勉強し始めたそうだ。
今では完全なバイリンガルだが、当初は発音が慣れていないため、日本人だと間違われることが多かったそうだ。
そんな先生、大学校の卒業論文のテーマに島崎藤村を選ばれたとのことで、現在も「島崎藤村研究会」の会員でいらっしゃるそうだ。ご自宅の壁という壁には本棚が据え付けられ、床から天井までぎっしり、本当に床が抜けるのではないかと心配になるぐらい、蔵書がたくさんある。
その中には島崎藤村に関連するものや、その他日本の国文学関係の書物、そしてご主人が研究されている韓国の国文学関係の書物…。
どうして島崎藤村に興味をお持ちになったのか、うかがってみた。
つづく
Posted by dilbelau at 16:58│Comments(0)
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