2013年03月21日
タルチッに点火 3
つづき
やがて点火の時間が近づいてきた。たいまつを手にした人々がタルチッの周りを取り囲む。

司会者が見物客に向かって 「皆さ~ん、点火予定の6時までまだ10分ありますが、もう火をつけようと思います~。その前に掛け声の練習をしましょう~」 とマイクで呼びかける。「私が、달 떴다~(タル トッタ・月が昇った)って言ったら、皆さんも後に続いて大きな声でタル トッタ~って言ってくださいよ。じゃあ、いち、にのさん、はい、タル トッタ~!!」
その掛け声を合図に、一斉にたいまつが投げ込まれると、タルチッは瞬く間に火に包まれた。

黒い煙を上げながら、火はどんどん大きくなっていく。

見物客の多くはもうもうと燃え上がるタルチッに向かって手を合わせ、熱心に祈っていた。今年1年の健康や家族の安全を祈っているのだろうか。とても熱心に祈る姿は、元旦に海から昇る太陽に向かって手を合わせる姿と似ていた。

炎はあっという間にタルチッのてっぺんまで飲み込んだ。やがて、もともとの点火予定の18時ごろにビーチに到着した人は 「6時って言ってたのにもう(火が)ついてるじゃない!!」 と不満そうに言っていた。点火の瞬間を見たかったのだろう。韓国では行事などが予定より遅れることは日常茶飯事だが、早まることはあまりない。その人の嘆きも分かる気がする。
やがて、강강술래(カンガンスルレ)が始まった。韓服姿の女性たちがタルチッを取り囲むように手をつないで輪になり、タルチッの周りをグルグル回りながら歌を歌うもの(動画の後半に聞こえている歌▼)。カンガンスルレは旧暦の1月15日や8月15日に、韓国南部地方で行われる民族行事で、韓国の重要無形文化財第8号に指定されている。2009年にはユネスコ世界無形遺産に登録された。
カンガンスルレを歌いながら火の周りを回る韓服姿の女性たち(▼)。

つづく
やがて点火の時間が近づいてきた。たいまつを手にした人々がタルチッの周りを取り囲む。
司会者が見物客に向かって 「皆さ~ん、点火予定の6時までまだ10分ありますが、もう火をつけようと思います~。その前に掛け声の練習をしましょう~」 とマイクで呼びかける。「私が、달 떴다~(タル トッタ・月が昇った)って言ったら、皆さんも後に続いて大きな声でタル トッタ~って言ってくださいよ。じゃあ、いち、にのさん、はい、タル トッタ~!!」
その掛け声を合図に、一斉にたいまつが投げ込まれると、タルチッは瞬く間に火に包まれた。
黒い煙を上げながら、火はどんどん大きくなっていく。
見物客の多くはもうもうと燃え上がるタルチッに向かって手を合わせ、熱心に祈っていた。今年1年の健康や家族の安全を祈っているのだろうか。とても熱心に祈る姿は、元旦に海から昇る太陽に向かって手を合わせる姿と似ていた。
炎はあっという間にタルチッのてっぺんまで飲み込んだ。やがて、もともとの点火予定の18時ごろにビーチに到着した人は 「6時って言ってたのにもう(火が)ついてるじゃない!!」 と不満そうに言っていた。点火の瞬間を見たかったのだろう。韓国では行事などが予定より遅れることは日常茶飯事だが、早まることはあまりない。その人の嘆きも分かる気がする。
やがて、강강술래(カンガンスルレ)が始まった。韓服姿の女性たちがタルチッを取り囲むように手をつないで輪になり、タルチッの周りをグルグル回りながら歌を歌うもの(動画の後半に聞こえている歌▼)。カンガンスルレは旧暦の1月15日や8月15日に、韓国南部地方で行われる民族行事で、韓国の重要無形文化財第8号に指定されている。2009年にはユネスコ世界無形遺産に登録された。
カンガンスルレを歌いながら火の周りを回る韓服姿の女性たち(▼)。
つづく
Posted by dilbelau at 08:35│Comments(0)
│タルチッテウギ