2012年11月22日

千字文

非常においしいナクチポックムをいただいた後、私たちはホシムチョン(虚心庁)へ向かった。都市鉄道(地下鉄)トンネ(東莱)駅からオンチョンジャン(温泉場)駅まで2駅だが、オンチョンチョン(温泉川)沿いに整備されている遊歩道を歩いていくとあっという間に到着する。ちょうど季節がいいので散歩するにはもってこいだ。

川沿いの遊歩道にはバスケットコートや自転車道も整備されており、多くの市民の姿を見かける。川には鴨やアヒルの姿も。

遊歩道の一角には、地面のタイルに 「千字文」 が埋め込まれていた。千字文とは、子どもに漢字を教えるために用いられた漢文の長詩。

千字文

千字文

“天地玄黄” から “焉哉乎也” に至るまで、天文や地理、政治、経済、社会、歴史、倫理などの森羅万象について述べた、4字を1句とする250個の短句からなる韻文。全体が脚韻により9段に分かれており、全て違った文字で1字も重複していないそうだ。

千字文

朝鮮には中国から仏教と共に入り、漢字が朝鮮語において普及する際に使用され始めたとのこと。どの漢字の下にも、その漢字の意味と読み(音)が記してある。「朝」 の下には 「아침 조」、「問」 の下には 「물을 문」 など(▼)。

千字文

散歩中らしき市民らも、立ち止まって興味深そうに見ていた。

千字文

また、千字文の脇の壁には、昔のトンネの風景写真をプリントしたタイルがはめこまれていた。1950年(朝鮮戦争勃発年)、避難民が青空教室で授業を受けているところ(左▼)と、1960年代の女学校の授業風景。

千字文

1890年代の 「東莱郷校(トンネヒャンギョ)」 の学習風景(左▼)と、1920年代の 「書堂(ソダン)」 の風景。いずれも現代の学校の前身だ。

千字文


 


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