2012年09月28日
タラのスープ
先日、雨が降ったりやんだりのぐずついた1日だった日曜日、雨が小雨になったのを見計らって昼食を食べに夫と近所の食堂へ。テグタン(タラのスープ)専門店の 「고마 대구탕」(コマ テグタン)は24時間営業。朝昼晩、季節を問わず、いつも客でいっぱいなのが外からでもよく見えている。
韓国人の友人の中には 「この店は冷凍のテグ(タラ)を使ってるからあんまりおいしくない」 という人もいる。確かに生のタラを使ったテグタンは、とろけるようにふわふわの身が何よりの魅力だが、冷凍のタラは冷凍のタラで身に適度な弾力があって私は好きだ。
この日も店内はほぼ満席状態。久しぶりに入ったが、相変わらずの人気だ。メニューが基本的にテグタン(8,000w)だけなのは以前と変わりないが、以前は얼큰한 맛(辛い味)か순한 맛(辛くない味)のどちらかを選んで注文していたのが、いつの間にか選択式ではなく 「辛くない味」 のみになっていた。
席に座ると人数分のテグタン(辛くない味)が出てくる(▼)。

「辛い味」 が好みの人は、一緒に出てくる다대기(タデギ)を好みの量だけ加えて辛くして食べてくださいとのこと。タデギとは調味料の一種で、ふっとうさせた醤油か塩水にニンニク・ショウガなどを刻んだものや唐辛子粉をも加えて煮て、そこに油を注ぎいれて炒めるように火を加えて作る(▼)。

この 「다대기(タデギ)」 という言葉、韓国の 「標準国語大辞典」 にものっている言葉だが、国立国語院によると、もともと日本語の 「たたく」(ニンニクやショウガを細かく刻むときの表現か)に由来する言葉なので、国語醇化運動の観点から 「다짐(タジム)」(刻んだもの)、または 「다진 양념(タジン ヤンニョム)」(刻んだ調味料)という言葉を使うのが好ましいとされているのだそうだ。
とはいっても、私が見聞きする範囲では 「タデギ」 が一般的によく使われているが。
大きめの器に、ぶつ切りのタラの身と薄切りの大根が入っている。身もおいしいが、スープもダシがきいていてクセになるおいしさだ。辛いものが好きな人でも、ここはタデギを入れずにこのおいしいダシの味を楽しむのがおすすめだ。

おかず類(▼)。

また、以前はなかったように思うが、16~4時の時間帯には대구찜정식(テグチム定食)もあるそうだ。それにしても周りの皆さん、食べるのが速い。私たちの後から来た客も、あっという間に食べ終えてどんどん出て行っていた。

そういえば、「고마 대구탕」 の2階部分にあった 「다빈향」(タビンヒャン)という焼肉・カルビタンの店が、9月に一時帰国から戻ってみると、いつの間にかなくなっていた。人気で繁盛していたと思ったのに。もっとも韓国では店をたたむ理由は多様で、商売がうまくいかなかったからという場合も多いが、成功していても諸事情で閉めることも少なくない。韓国の飲食業界の入れ替わりは本当に激しい。
고마 대구탕
釜山市水営区南川2洞5-3
(051) 626-3330
24時間営業
韓国人の友人の中には 「この店は冷凍のテグ(タラ)を使ってるからあんまりおいしくない」 という人もいる。確かに生のタラを使ったテグタンは、とろけるようにふわふわの身が何よりの魅力だが、冷凍のタラは冷凍のタラで身に適度な弾力があって私は好きだ。
この日も店内はほぼ満席状態。久しぶりに入ったが、相変わらずの人気だ。メニューが基本的にテグタン(8,000w)だけなのは以前と変わりないが、以前は얼큰한 맛(辛い味)か순한 맛(辛くない味)のどちらかを選んで注文していたのが、いつの間にか選択式ではなく 「辛くない味」 のみになっていた。
席に座ると人数分のテグタン(辛くない味)が出てくる(▼)。
「辛い味」 が好みの人は、一緒に出てくる다대기(タデギ)を好みの量だけ加えて辛くして食べてくださいとのこと。タデギとは調味料の一種で、ふっとうさせた醤油か塩水にニンニク・ショウガなどを刻んだものや唐辛子粉をも加えて煮て、そこに油を注ぎいれて炒めるように火を加えて作る(▼)。
この 「다대기(タデギ)」 という言葉、韓国の 「標準国語大辞典」 にものっている言葉だが、国立国語院によると、もともと日本語の 「たたく」(ニンニクやショウガを細かく刻むときの表現か)に由来する言葉なので、国語醇化運動の観点から 「다짐(タジム)」(刻んだもの)、または 「다진 양념(タジン ヤンニョム)」(刻んだ調味料)という言葉を使うのが好ましいとされているのだそうだ。
とはいっても、私が見聞きする範囲では 「タデギ」 が一般的によく使われているが。
大きめの器に、ぶつ切りのタラの身と薄切りの大根が入っている。身もおいしいが、スープもダシがきいていてクセになるおいしさだ。辛いものが好きな人でも、ここはタデギを入れずにこのおいしいダシの味を楽しむのがおすすめだ。
おかず類(▼)。
また、以前はなかったように思うが、16~4時の時間帯には대구찜정식(テグチム定食)もあるそうだ。それにしても周りの皆さん、食べるのが速い。私たちの後から来た客も、あっという間に食べ終えてどんどん出て行っていた。
そういえば、「고마 대구탕」 の2階部分にあった 「다빈향」(タビンヒャン)という焼肉・カルビタンの店が、9月に一時帰国から戻ってみると、いつの間にかなくなっていた。人気で繁盛していたと思ったのに。もっとも韓国では店をたたむ理由は多様で、商売がうまくいかなかったからという場合も多いが、成功していても諸事情で閉めることも少なくない。韓国の飲食業界の入れ替わりは本当に激しい。
고마 대구탕
釜山市水営区南川2洞5-3
(051) 626-3330
24時間営業
Posted by dilbelau at 08:41│Comments(0)
│海鮮・魚介類・クジラ肉