2012年03月21日

ソイェとケツメイシ

先日、このブログを通して知り合った九州在住のOさんが釜山に遊びに来られた。釜山にはもう10回以上も来られているそう。今回は、今年2月10日に釜山-福岡航路で就航した、大亜高速海運の高速旅客船 「ドリーム号」(定員300人、303トン)を利用されての釜山入り。

「ドリーム号」 は就航を記念し、3月末までという期間限定だが、福岡発の釜山往復を実に3,500円という破格の値段で売り出しているそう。揺れも少なく快適な船旅だったそうだ。未来高速の 「コビー号」 やJR九州高速船の 「ビートル号」 が同航路を2時間55分で結んでいるのに対し、「ドリーム号」 は3時間15分と所要時間は20分長いが、定員はコビーやビートルより100人ほど多い。

釜山-福岡航路も釜山-対馬路線も3社の競争になったため、それぞれ価格割引などでしのぎを削っているようだ。

さてOさんと、夫、私の3人で 「소예(ソイェ)」 で昼食をいただくことに。完全予約制で、メニューも定食1つ(7,000w)だけという食堂だ。「あら~、いらっしゃい~」 といつもの笑顔で迎えてくれるおばさん。すでに厨房にはこの日予約を受けた客の料理をセットしてある。相変わらず繁盛しているようで、たくさんの数の料理が準備してあった。

私たちの後にも続々と客が入ってくる。12時までは食材の買い出し、調理、盛り付け、12時の店のオープン以降は配膳、下膳、洗い物など、1人で店を切り盛りしているおばさんは夕方まで大忙しだ。

この日も心づくしの料理がテーブルに並ぶ。相変わらず、どれも見た目にも美しく、一気にテーブルの上が華やぐ。

ソイェとケツメイシ

しいたけを巻いてある3色の生地は、ピンクがビート(甜菜)、緑がほうれん草、グレーは黒ゴマがそれぞれ混ぜ込んであるのだそうだ(▼)。

ソイェとケツメイシ

魚(干しスケトウダラ?)をみりん干し風(▼)。

ソイェとケツメイシ

しいたけの一品(▼)。肉厚で風味たっぷりのしいたけは、特別な味付けをしなくてもとてもおいしい。上にあしらわれているオレンジ・黄色はパプリカだったので、赤と緑もピーマンかと思ったら唐辛子だった。そのものを食べたので辛かった。

ソイェとケツメイシ

他にも春らしい葉野菜の和えものや、じゃこの柚子風味和え、卵焼き、トラジ(キキョウの根)の和えもの、胡桃など盛りだくさん。どれも大変おいしい。この日の汁物は、菜っ葉の味噌汁。

ソイェとケツメイシ

この店ではいつも、水の代わりに、日本の家庭でよく夏に麦茶を入れるような容器に入ったお茶が出てくる。それが何のお茶なのか今まで気にしたことはなかったのだが、ふとOさんが 「これ何のお茶ですか」 とおっしゃった。そういえば何だろうと、会計のときにおばさんに尋ねると 「결명차(キョルミョンチャ=決明茶)。香ばしくておいしいでしょ」 と。日本語では 「エビスグサ(夷草)」 だそう。

Oさんによると、キョルミョンチャ(決明茶)の種子は 「決明子」 で、漢方の生薬の1つなのだそう。韓国語読みだと 「キョルミョンジャ」 だが、日本語読みでは 「ケツメイシ」。これがヒップホップグループ 「ケツメイシ」 の名前の由来なのだそうだ。初めて知った。「ケツメイシ」 という耳慣れない名前は、何かの石の名前かと思っていた。

「ケツメイシ」 のメンバーの2人が薬剤師の資格を持っていたので、「決明子」 という名前を知っていたのだとOさんが教えてくださった。「決明子」 とは、「眼をすっきりさせるタネ」 という意味で、昔から視力を回復させる薬として用いられたり、便秘や排尿障害、高脂血症・高血圧などの生活習慣病の予防や改善に効果があるとされているそうだ。思わぬところで思わぬことを知った。

소예(ソイェ)
釜山市水営区民楽洞164-23
(051) 752-1727
営業時間:昼食時のみ(予約必須、予約は当日の朝9時頃以降に、2名以上可)
定休日:火曜日・日曜日
* 41番バス民楽方面 「동방시장(東方市場)」 下車、バスの進行方向に進んですぐの角を右へ。T字路に突き当たったら再び右に曲がるとすぐ左手にある。


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