2012年03月13日

To begin is to be half done 1

2月25日の釜山日報1面に、現在は利用されていない釜山鎮駅舎の空間で、美術展が開かれるという記事が掲載されいていた。

2月24日~3月10日開催の 『시작이 반이다(To begin is to be half done)』 というタイトルの美術展。主催は(社)DAVIN(ダビン)芸術空間連合運営委員会で、釜山市や釜山日報社、釜山KBS、釜山MBS、国際新聞が後援。

タイトルの 「시작이 반이다」(シジャギ パニダ)とは、直訳すると 「始まりが半分だ」 で、「物事は始めさえすれば半分は成就したも同じだ」 という意味の韓国語だ。

この美術展が開催されるきっかけとなったのは、2002年当時釜山市に派遣されていたドイツ・ハンブルグ市の公務員の提案だった。ハンブルグと釜山、両都市の文化交流を図ろうというもので、会場として現在は利用されていないKORAIL(韓国鉄道公社)の釜山鎮駅を活用することになった。

同駅舎は1979年に新築され、2005年4月に業務中止となるまで利用されてきたが、その後7年間放置されたままだった。7年間眠っていた空間を文化空間に変身させようという試みで、同駅舎が選ばれたのだそう。詳しい内容はこちら

釜山鎮駅前は、私も通勤の際に毎日のように通っていた。ガランとものさびしげに建つ駅舎の周囲には、ホームレスの人々の姿があったり、酔っ払って足元をふらつかせながらケンカしている人の姿があったりと、どちらかというと近寄りがたい雰囲気を感じていた。

その釜山鎮の駅舎で美術展を開くとは。会期終了間近となった3月8日に見に行ってみた。駅舎を囲むトタン塀の絵も、この美術展を開くにあたって描かれたものだそう。

To begin is to be half done 1

To begin is to be half done 1

駅舎正面入口に書かれている 「ankommen」 は、「到着する」 という意味のドイツ語だそうだ。

To begin is to be half done 1

駅舎横にある案内版によると、釜山鎮駅の駅舎は1905年1月の慶釜線開通とともに営業開始、1934年7月東海南部線の開通により営業拡大。1979年9月にコンテナヤードが造成され、コンテナの輸送を開始、同10月に駅舎を新築したそうだ。

美術展のポスター(▼)。澄んだ水がゆらめいている写真だと思っていたが、よくよく見てみるとドイツ語と韓国語の文字が、地模様のように入っている。ドイツ語は分からないが、韓国語では 「831年司教座が置かれ、834年には大司教座となり・・・」 などと書かれている。ハンブルグの歴史を書いた文章のようだ。

To begin is to be half done 1

つづく


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