2012年02月22日

釜山生活「第2章」

2008年2月22日。大きな荷物とともに関釜フェリー(▼)から下船し、夫と釜山の地を踏んだ。私たちの釜山生活が始まった日だ。あれからもう4年が過ぎたとは。早いものだ。

釜山生活「第2章」

夫は日本人教師として働いていた大学との契約期間が満了した。慣れない土地で新しい仕事を始めるのは容易ではなかっただろうが、日々教師としての仕事にやりがいを感じつつ、4年間の任務を無事に全うできたことは何よりだったと思う。

同じく私も働いていた新聞社との契約期間が満了、1月末をもって後任の方にバトンタッチした。昨年の1月3日から今年の1月31日までの1年1ヶ月、仕事をしながら本当にたくさんのことを学ばせてもらった。

特に、釜山市役所が発行している新聞 『ダイナミック釜山』 の翻訳(韓国語→日本語)作業では、日本語の難しさをあらためて実感するとともに、文章をつむいでいく楽しさや、新聞を作る作業に関わる喜びも体験させてもらった。

また新聞社の日本語HPでは、新聞記事を翻訳したり、または自分で記事を書いたりすることで、釜山や韓国に関する情報を発信するのも楽しかった。読者からのフィードバックがあればなおさらだ。

お給料をいただいて働いていたのだから、「仕事」 には違いないのだが、私にとっては仕事というより自己研鑽という意味合いが強かったように思う。韓国語はもちろん日本語の勉強にもなり、また韓国人上司らと一緒に働くことで韓国人の考え方や習慣などについて、それまで知らなかったこともたくさん学ぶところがあった。

日々楽しく仕事ができたのは、上司や同僚の配慮や助けがあったからこそ。周囲の人々のおかげで、非常に濃厚で充実した時間を過ごすことができた。

韓国に来た当初、私は韓国語がほとんどできなかった。挨拶やごく簡単な会話で精一杯。当時は、こうして韓国の会社でお給料をいただきながら働くなんて、想像すらできなかった。

振り返ってみると、私にはいつもちょうど良い目標が用意されていたと思う。韓国語の学校に通って勉強していた頃には、韓国語のスピーチ大会や作文大会に何度か参加した。学校の全過程を終了した後は、病院での日本語コーディネーターの仕事を紹介してもらい、またその後しばらくしてこの新聞社での仕事を紹介してもらった。

どれも、その時点での私の実力からすると、少し高いと思われるものだった。少し高い目標だが、手を伸ばしても絶対に届かないというほど高くもなく、頑張れば手が届くかもしれないというくらいの目標。

そういうチャンスがその時々に良いタイミングで目の前に現れ、そのたびに夫に励まされつつ挑戦し、いい手ごたえを得られることもあった。そういうことの積み重ねで少しずつ自信もついてき、韓国語学習のさらなるモチベーションにもつながったと思う。楽しみながら韓国語を勉強できるという、本当に恵まれた環境だった。

また、4年間の日々の中で欠かせなかったのはやはり夫の支えだった。嬉しいことがあれば一緒に喜んでくれ、岐路に立ったときにはさりげなく導いてくれ、私の仕事が忙しいときには進んで家事も手伝ってくれ、まさに蔭になり日向になり助け支えてくれた。感謝、感謝だ。

さて、2人とも仕事の面では第1段階が終わったが、次の段階へステップアップすべく、私たちは引き続き釜山で暮らすことにした。私たちの釜山生活の 「第2章」 が始まるのだ。これまでの4年間、大きな病気やケガもなく、楽しく毎日を送れたことに感謝しつつ、これからの釜山生活もめいっぱい楽しみたい。


同じカテゴリー(その他いろいろ)の記事
よいお年を
よいお年を(2013-12-31 18:11)

男女で違うご飯の量
男女で違うご飯の量(2013-11-21 08:54)

バス・地下鉄値上げ
バス・地下鉄値上げ(2013-11-05 19:53)


この記事へのコメント
こんにちは。
一瞬、釜山日記は終了?と思ってしまいましたが、釜山での生活を続けられるんですね。
良い仕事も得られ、生活する環境とチャンスがあるのは羨ましい限りです。
昨日、念願のミョンソンフェチブに行って焼魚定食をいただきました。魚が大きくてビックリ!
おでんも、いつも食べる韓国のおでんと違い、ダシが日本に近い味ですね。美味しかったです。
次回、刺身を食べてみようと思いますが、3人なら大?ですかね。
とにかくこれからも、釜山生活を続けられるとのこと、これまで以上にディープな釜山情報を期待してます。ファイティン!
Posted by プサピー at 2012年02月22日 09:12
釜山生活続行・・おめでとうございます。
お二人で作られる「第2章」が、さらに充実されますように!
これからもPusan Nikkiを楽しみにしております。
Posted by 釜山カルメギ at 2012年02月22日 20:15
こんばんは♪

記事途中から・・・・ほっと一安心しました
まだしばらく釜山で生活する事が分かって^^
ほんと 良かった(笑) また逢える楽しみがあるんですもの♪
まだまだ やりたい事が沢山あるでしょうしmikaさんの
興味は尽きないでしょ^^ だから釜山生活を楽しんで下さいね♪♪
そして こんなものや・あんなものを見つけて教えて下さいな

これからも ファンとして応援してます~~よろしくです!!
  
Posted by yokotan at 2012年02月22日 21:50
「第1章」お疲れ様でした。
ハッピーな形で「第2章」となり喜ばしい限りですね。
これからも日記楽しみにしております。

当方は当方で正反対に「ジャカルタ生活第2章」をいつ言い渡されるかびくびくしている日々です。
Posted by jakartajakarta at 2012年02月23日 00:20
穏やかに、和やかに、お二人で釜山生活を紡いで
来られて四年の歳月が流れたのですね。

いつも数歩先に見えるモノやコトへ飽くなき好奇心
・向学心で挑戦をし続けられるご夫妻に尊敬の念を
抱きつつ拝読させて頂いてます。

2009年/秋には射撃場火災事故の被害者とご家族の
通訳のお手伝いもなさったこと、忘れられません。
スピーチコンテストの受賞式に御召になったオンニ
のチマチョゴリ、とってもお似合いでした^^
第1章に欠くことのできないお料理上手の“オンニ”

これからの第2章ではどんな出会いが待っているの
でしょう。。。
       楽しみにしています❤
Posted by LaLa at 2012年02月23日 00:27
プサピー さま

福岡に行っていてPCが使えずお返事が遅くなりました。ごめんなさい。
実はあの店では刺身は食べたことがないので、サイズはどれが適当か私は分りませんが、店の人に3人で食べると言えば、適当な大きさを選んでくれると思いますよ。
応援のお言葉、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします♪
Posted by dilbelaudilbelau at 2012年02月24日 19:31
釜山カルメギ さま

福岡に行っていてPCが使えずお返事が遅くなりました。ごめんなさい。

ありがとうございます。
今回の釜山へのお里帰り、楽しまれましたでしょうか。
私も 「釜山カルメギ」、これからも楽しみにしています!!
Posted by dilbelaudilbelau at 2012年02月24日 19:32
yokotan さま

福岡に行っていてPCが使えずお返事が遅くなりました。ごめんなさい。

ありがとうございます。
おっしゃる通り、興味は尽きませんね^^

また釜山での再会を、そしてyokotanさんのブログも楽しみにしています。
これからもよろしくお願いします^^
Posted by dilbelaudilbelau at 2012年02月24日 19:34
jakarta さま

福岡に行っていてPCが使えずお返事が遅くなりました。ごめんなさい。

ありがとうございます。
読者としては 「ジャカルタ生活第2章」 は楽しみなのですけどね(笑)
これからもよろしくお願いします。
Posted by dilbelaudilbelau at 2012年02月24日 19:37
Lala さま

福岡に行っていてPCが使えずお返事が遅くなりました。ごめんなさい。

いつもありがとうございます。いろいろと覚えてくださっていて嬉しいです。
おっしゃる通り、オンニの存在なくしては第1章は成り立たなかったと思います。
またあらたな出会いやご縁を楽しみに、第2章も2人で歩いていこうと思っています。
これからもよろしくお願いします♪
Posted by dilbelaudilbelau at 2012年02月24日 19:48
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
釜山生活「第2章」
    コメント(10)